渡辺竜王が勝ち、4-2で防衛を決めた。
優勝賞金は3200万円と七番勝負の対局料1450万円
あわせて4650万円をゲット。
これで渡辺竜王は、竜王戦史上初の四連覇を達成し、
永世竜王まであと一期となった。
渡辺竜王が先手の本局、
ここを凌げばタイになり、流れ的には優位に立てる
佐藤二冠の後手番での作戦が注目されたが、
なんと、昨年度の竜王戦で1勝1敗だった
「二手目△3二金」をバージョンアップして出してきた。
これに対して竜王が、事前の宣言どおりに中飛車に振ると、
二冠も飛車を振り、いかにも佐藤二冠の将棋らしい
珍しい形の相振り飛車の力戦へと進行した。
中盤、慣れない振り飛車に苦労する竜王を尻目に、
陣形を整えた二冠が優位に立ったようだが、
一気に決めに出た手に誤算があったようで、
そこから竜王が少し優勢になったようだ。
しかし、佐藤二冠も簡単に土俵を割らずに粘りに出る。
かなり最後のほうまで後手勝ちの筋もあったようだが、
一分将棋の中、竜王に時間差攻撃のような巧妙な技も出て、
なかなかつかまりそうに無かった佐藤玉を一気に追い込んで勝ち。
佐藤二冠にミスがあったとはいえ、
相手の土俵で戦った渡辺竜王の
土壇場での強さが光った熱戦だった。
一番いいところで中継サーバーが落ちてしまったのは残念。
竜王の新書が出た効果か?
二年連続の佐藤二冠との殴り合いも面白かったが、
来期は、ぜひ羽生二冠に挑戦者になってもらって、
初代永世竜王位を賭けた壮絶な戦いを見せて欲しい、
と多くの将棋ファンが思っているだろう。
来年は、春に、永世竜王位を賭けた
特別タイトルマッチをしてはどうか?
いつも思うのだが、
ボクシングのタイトルマッチのように、
ある程度以上の成績の棋士の中から、
興行的な視点でマッチメイクするような
タイトル戦があってもよいと思う。
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