塚田九段に挑んだ電王戦第4局は、
なんと、230手で、双方入玉の持将棋引き分けとなった。
途中、Puellaαが圧倒的優位となって、
終わったかと思ったが、
塚田九段はそこから入玉をめざす。
入玉戦に弱いといわれるソフトだが、
Puellaαも、入玉阻止には失敗
(というか、阻止する気があまりない感じ)。
それでも、Puellaαも入玉をめざし、
双方入玉となった時点では、
塚田九段は圧倒的に点数が足りない。
普通はそこで諦めて投了するのだが、
そこから塚田九段は涙を呑んで粘る。
それが奇跡を引き起こした。
Puellaαの指し手が乱れて、
大駒を取られてしまう。
さらに、そこからと金を作られて、
駒を取られまくる。
持将棋のときの点数計算ができないらしい。
とういか、相手玉を詰ませるという目標が
捨てられないのかもしれない。
それでも、なんとか相入玉に
持ち込んで引き分けにしたのは、
せめてもの、という感じだった。
というわけで、将棋としては
訳の分からない戦いだったが、
必敗になってからの
塚田九段のベテランならではの
根性はすごかった。
塚田九段は負ける、という予想をしていたのだが、
船江戦に続いて予想ははずれ。
大変失礼しました。
しかし、まさか引き分けとは・・・
予想できなかったなぁ。
第3局では、ツツカナが、
不利になってから粘って、
人間のミスを誘ったが、本局は逆に、
人間が不利になってから
コンピュータの弱点を突いた、という感じだ。
糞粘りには賛否あるようだが、
団体戦の中での役割を果たすために
相手の弱点を突いて頑張る姿は、
素直に感動的だった。
これで、対戦成績は
人間の1勝2敗1分け。
人間対コンピュータの団体戦としての最終的な勝敗は、
最終局の三浦八段に託されることとなった。
電王戦は、毎局、ガチの戦いならではのドラマがあり、
イベント自体の盛り上がりとしては、
素晴らしい状態になっていると思う。
そしていよいよ、来週には結果が出る。
相手は力任せのモンスターだが、
三浦八段、がんばれ!
ところで、電王戦については
日刊SPA! の報道がかなり詳しくて専門的だ。
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