生誕300年の展覧会が開催されている
江戸時代の絵師「若冲」
圧倒的に細密で手間がかかっているのはわかるのだが、
その色彩の派手さと、含みの無い感じが、
正直、あまり好みではなかった。
テクニック主体で、
あまりにも「見たまま」な感じがしたのだ。
どちらかといえば、茫漠とした、
抽象的な絵のほうが好きなので・・・
* * *
しかし、改めてそこに込められた技術や思想を説明されると、
確かにすごいとしか言えない。
そのほとんどを独学で編み出した、
というのもすさまじい。
この人は、未来からタイムトラベルしたのでは?
と真面目に思うほど。
結果として現れるものは、とてもデジタルな感じ。
有名なマス目の絵はもとより、それ以外の絵も。
それが今の時代に合っているのかもしれない。
* * *
それにしても、85歳まで生きたとはいえ、
いったいどうしてこんなにたくさん、
多種多様な動植物を、いろいろな技法で描けるのだ?
とんでもない人だなぁ。
とんでもなさすぎて、
共感しにいのかもしれない。
晩年を雲水として過ごしたという、
京都の石峰寺にも行ってみたい。
こちらによると、ここの羅漢は若冲が下絵を描いたものらしい。
最後に紹介された、大阪豊中市の西福寺にあるという
枯れた蓮の襖絵「蓮池図」も印象的だ。
こちらは、毎年11月3日にだけ公開されるという。
見に行きたい・・・
2010年にはこんな展覧会もあったのだ。
モノクロづくしの裏若冲、みたいな。行きたかったなぁ・・・
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