前回の東京国立近代美術館と同じく、
京都国立近代美術館で展覧会をしているのに
あわせた企画だ。
ホイッスラーというと、
耽美主義、ジャポニズム、印象派の異端、
みたいなイメージで、あまり興味を持っていなかったのだが、
番組で紹介されていた、バルパライソの海の絵や
「ノクターン」のシリーズなどは面白そうだ。
ラスキンとの法廷論争
というのも面白かった。
「二日くらいで描いた、
絵具をぶちまけただけのものに
200ギニーを要求する」
というラスキンの批判は、
抽象絵画を見るときに、
誰もが一度は思うことだと思う。
その一方で、何か月もかけて
緻密に描いている画家も
いるわけだし。
それに対するホイッスラーの答えは、
「わたしはこれまでの生涯をかけて
この絵を描いている」
というもの。
しかし、これはちょっと詭弁のような感じがする。
本来は、感動を与えられさえすれば、
それに要する労力は関係ない、
ということではないか?
労働価値と使用価値が
大きく乖離する事例としても
アートは面白い。
京都まで見に行くのはちょっと大変だが・・・
アメリカのワシントン DC の「フリーア美術館」にあるという、
ピーコック・ルームも
近くに行く機会があれば見てみたい。
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