録画で見ている。
まず、羽生さんが若い!
若干26歳。
ちょうど七冠の頃だ。
将棋と言えば、理詰めのゲームと思われるが、
そこには理性を超えたものが詰まっている。
将棋と詩
将棋盤の海と詩の宇宙
共通点があるような、無いような。
詩人の吉増さんはもとより、
羽生さんもとても丁寧に言葉を紡ぐ。
「将棋盤に潜ってゆくように考える」
「経験が増えると臆病になる」
という有名な言葉はもとより、
「愛着のある手を捨てることが必要」
「将棋を初めて見たときの気持ちで一局を指したい」
「将棋の局面は粘土のようなものだ」
などなど、印象的な発言がたくさん。
やはり異人揃いのプロ棋士の中でも
羽生さんはあまりにも特異だ。
超オタク、なのかもしれない。
吉増さんも負けてはいない。
「この世では生きることができない感情や感覚や希望や
生々しいものが詩の海みたいになって」
「シジュホスの苦行の中にも
いろんな喜びがあるんじゃないかなぁ」
二人の言葉は、表面的には、
どこまでもあまり噛みあわないのだが、
なにかがどこかで響きあっているようなのが面白い。
二人で一手ずつ
詩を書いているような?
「狂気へも通じるようなものを目指すべきなのか?」
「吉増さんはなぜ詩を書くんですか?」
羽生さんは若くして頂点を極めて、
これからどうしてゆけばいいのか?
自分はなぜ将棋を指しているのか?
というような思いもあったのかもしれない。
* * *
渡辺竜王ももう29歳だが、
ここに映っている羽生さんとは全く対照的。
これもまた面白い。
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