イシグロさんのロングインタビューが掲載されていた。
3回に分けての掲載で、New York Times のインタビューの翻訳らしい。
本家のほうも有料記事だったので、しかたなく、
Courrier Japon をサブスクライブ。
最近、有料記事が増えていて、
サブスクライブしないと生きてゆけない
感じになっている。
Courier Japon は、意識高い系のメディアで、
いろいろな海外メディアの記事が読めるので
まぁ、いいかという感じ。
インタビューの中で印象的な言葉はいろいろあったが、
有料記事なので、2つだけ。
ーーー
イシグロさんの発言から:
「我々はもっと社会主義的な世界、もっと寛容な福祉国家の方向に
進んでいけるのだろうと信じていました。大人になるまでずっと、
それが総意だと信じてきました。」
(が、現実には、格差はどんどん拡大している。)
地の文から:
(「クララとお日さま」)で想定されている未来について
最も不安に思えるのは、クララのような機械が
だんだんと人間に似てくることではなく、
人間がだんだんと機械に似てくることだ。
ーーー
人間がアップデートされ、
個として競わされる世界。
一見、自由を満喫しているように見えて、
その実、資本のシステムによって、個人として分断され、
「個人の嗜好にもとづく」消費を奨励されている。
それは、「強要」されていると言っても
言い過ぎではないかもしれない。
「クララとお日さま」のエンディングは、
ある意味でとても哀しいが、
それは AF 固有のことではなく、
人間もまた同様の境遇にあるのだろう。
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