おや、こんなところでお祭りが・・・
というようなときに、
地縁共同体の名残りが
まだ細々と機能していることがわかる。
地縁は悪いことではない。
ご近所で仲良く助け合うのは
悪いことのはずがない。
不自由とか鬱陶しさはあっても、
有用で楽しいことのほうが多いはずだ。
それなのに、なぜ、
地縁共同体は衰退したのだろう?
よくわからないが、
人の移動が少ない時代の体制を
そのまま引きずっていたから
かもしれない。
昔からの名士が
意味もなく幅を利かせたりして、
新しく来た人には近寄りがたかった
のではないだろうか?
社会環境の変化に体制の変化が
遅れてしまっていたのだ。
そんなこともあって、
地縁の代わりに、
社縁共同体が主流になったのだが、
それもまた今は昔の話だ。
かつては会社で運動会をやっていた
という時代もあったのだが・・・
今はもう、公的な共同体の働きは弱まり、
個別の人脈ネットワークによる
アド・ホックな「共同体的なもの」
が主流になっている。
それならそれでいいのかもしれないが、
結果的に、共同体格差は広がっていると思う。
それに、アド・ホックなものでは、
一定規模以上にはなかなかならない。
それはあくまでも、友達つきあいの延長で、
共同体、と言うには何かが欠けているような
感じもする。
結局、なにごとにもお上の指導を仰ぐ
ような考え方が抜けず、
民主的な共同体運営ができないことが、
根本的な問題なのかもしれない。
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