エリザベート王妃国際音楽コンクールでの演奏の録音が見つかった。
2013年のピアノのコンクールでの1次予選での演奏。
残念ながら予選通過はならなかったようだが
(63名中 24名が通過)、
この年の1次予選参加者の中では最年少だったようだ。
演奏している曲目が
JOHANN SEBASTIAN BACH Prelude and Fugue n. 3 in C sharp major BWV 848
LUDWIG VAN BEETHOVEN Vivace ma non troppo (Sonata n. 30 in E major op. 109)
GYÖRGY LIGETI Etude n. 4 "Fanfares"
FRYDERYK CHOPIN Barcarolle in F sharp major op. 60
なんでリゲティが入っているのか?
他の人は弾いていないのに、と思ったら、
コンクールのルールは以下のようになっていた。
・バッハの平均率クラヴィア曲集から1曲(プレリュードとフーガ)
・ハイドン、モーツアルト、ベートーヴェン、シューベルトのいずれかのソナタの第一楽章
・自分で選んだ楽曲1曲
・候補者が準備した4曲のエチュード(ショパン、リスト、ドビュッシーから1曲ずつ
+バルトーク、デュサパン、リゲティ、メシアン、オハナ、プロコフィエフ、ラフマニノフ、
ラウタヴァーラ、スクリャービン、ストラヴィンスキーのうちいずれから1曲)から
審判員が1曲を選ぶ
なるほど・・・ということは、エチュードについて、
Kate Liu さんはショパン、リスト、ドビュッシー、リゲティを準備して
その中から審判がリゲティを選んだということか・・・
他の人は、ドビュッシーやスクリャービンが多かった印象。
肝心の演奏のほうは、
平均率1巻の3番は、割とふつうにしっかり弾いている。
ベートーヴェンの 30番は片鱗が出ている演奏。
リゲティのエチュードは初めて聴いたが、かなり面白かった。
ショパンの舟歌も片鱗が出ているいい演奏。
という感じで、良かったと思うのだが、
ベートーヴェンの 30番の演奏が
ノームからだいぶはずれていたのが、
評価を落としたのかもしれない。
2015年のショパンコンクールの1次予選でも、
数名の審査員が no(次のステージに進めない)をつけているので、
短い演奏時間では評価されにくい面もあるのかもしれない。
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