最近「メタバース」界隈がとても騒がしい。
セカンドライフの興隆と衰退を見ているので、
今回はどうなるのだろうか、と斜めに見ていたが、
AI、ブロックチェーン(NFT)などと結びつくと
いろいろ面白いことが起こりそうだ。
一番興味があるのは、
「マトリックス」のようにメタで閉じる方向に進むのか、
リアルとの接点も太くなって、CPS の方向に進むのか。
前者だと、ブレイン・マシン・インタフェース
のようなものが必要になりそう。
Facebook はそのあたりも研究していたと思うので
それが今回の社名変更にもつながっているのかもしれない。
一方でリアルとバーチャルをより密につなげたい、
という欲求もあると思う。
Facebook が実名主義なのはそこを重視しているわけだし、
実世界の時間や季節、イベントと同期させることは、
バーチャルにリアリティを与える大きな手段だ。
昔々、たむらしげるさんの「ファンタスマゴリア」という作品があって、
実世界の時間の経過や節目ごとにイベントが起こって
感心したものだが、今では、あたりまえになっている。
どちらにも欲求はあり、長所と欠点があるから、
両方の方向に進むのだろうが・・・
バーチャル、サイバー、メタな世界では、
情報だけがやりとりされる。
「生物は負の情報(ネゲントロピー)を食べて生きている」
と言ったのはシュレーディンガーだったような気がするが、
今や、生活費や生活時間の中で、情報の消費に使われている分は
かなり増えていると思う。
そういえば、エンゲル係数というのがあったが、
それに対応するような情報消費に関する係数はあるのだろうか?
と思って検索したら「情報エンゲル係数」というのがあった。
でも、他に情報があまり出てこない。
情報消費率、というのもあったが別の意味だ。
人間が生産・消費する情報以外にも、金融などシステムが
生産・消費するものも多いので、
産業規模も、リアルよりバーチャル・メタのほうが
ずっと大きくなっているのだと思うし、
それが企業の時価総額にも反映されているのだろう。
日本はリアルな世界での産業が強みなのだが、
こうしてメタが肥大する中で
どうしてゆくのかはずっと悩ましい問題で、
失われた 20年?の主要因でもある。
やはり、リアルをいかにメタと融合させてゆくかを
探るのだろうか?
一昔前の SF にあったように、
リアルな世界ではペレットのような安い栄養剤を食べつつ、
仮想の世界でごちそうを食べたような気分になる、
というのはちょっと寂しいが、
案外悪くないのかもしれない。
「朝そっくり」で気持ちよく目覚めて
人造肉で食事をして、
バーチャルリゾートでワーケーションして
「眠りぐっすり」で眠りにつく。
どうしても、如月小春さんの「工場物語」を
思い出してしまうなぁ・・・
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