日々の寝言~Daily Nonsense~

プラダを着た悪魔

地上波でやっていたのを見た。
よくできた話だと思う。
メリルストリープが素晴らしい。

ファッション業界という
多くの人が興味を持ちそうなディテールと、
人としての生き方という
普遍的なテーマとを上手にかけあわせている。

ミランダとアンドレアの生き方は
たとえば、「革新」と「保守」
という軸で見ることができるだろう。

熾烈な競争の中で新しい価値を
生み出しながら常に変化してゆくのか、
伝統的な価値を大切にして、
あまり変化せずに生きてゆくのか。

映画自体は、どちらに強く肩入れ
するわけでもなく、両方を提示している。

そこもまた、バランス感覚が良い。

ミランダも言うように、
保守であれば競争から逃れられる
わけではない。

アンドレアがラストで就職を決めるが、
それは他の候補者を
押しのけているのだから。

強いていえば、両者の差は、
フェアネスの問題なのではないか。

しかし、結局は、程度の問題であり、
どちらの生き方を選ぶかは、
人それぞれ、ということだ。

そうして自分を省みると、
やはり、保守的だ、と思う。

変わらないこと(自然に変わるのを待つこと)、
安定していること、
長い期間にわたる地層のような積み重ね、
などを重視していると思う。

人の意志によって何かを変えてしまうことへの
根本的な不信があるのかもしれない。

単に、怠惰なだけ、
ということもあるのだが・・・
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