佐藤棋聖との棋聖戦も0-2からの3連勝で制した。
最終局、振り駒で後手となった羽生さんは、
6五角を打たせる向かい飛車を採用。
佐藤棋聖の玉は穴熊に入り、乱戦に突入。
穴熊の堅さでやや佐藤優位か、と思われていた72手目、
佐藤棋聖の飛車銀両取りに
じっと8六歩と穴熊の急所を叩いた歩打ちが
佐藤棋聖の読み筋をはずした一手となった。
ここで棋聖は長考。
局面はそのまま一手を争う終盤に突入。
佐藤玉のそばで駒が清算され、
さてどうするのかと思ったところで
じっと5七と、とと金を寄ったのが
これまた印象的な一手だった。
これで勝てるのか・・・
その後も、絵に描いたような遠見の角が出てきたりして、
魅せる終盤を羽生さんがきっちり勝ちきった。
佐藤棋聖は、8六歩で長考して
先に一分将棋になったのが影響したかも。
これで、名人、棋聖、王座、王将の四冠。
四冠復帰は久しぶり。
現在深浦王位に挑戦中で、
竜王戦も本戦トーナメントに残っている。
さすがに再度の七冠は容易ではないと思うが、
どこまで行くのか、という勢いはある。
少し前には、羽生さんの時代も終わるのか、
などと考えていたのが嘘のようだ・・・
失礼しました。
先日のプロフェッショナルでも取り上げられていたが、
やはり、森内名人が永世位を先に獲得したのが
羽生さんの心に火をつけた、
と考えるのは自然だろう。
羽生さんはそう思われるのは
心外かもしれないが。
このままスランプに入らなければ
王位は獲りそうな雰囲気だし、
竜王も挑戦するかもしれない。
もしも3月の棋王戦を勝っていたら、
竜王戦が、初代永世竜王、初の永世七冠、そして
再度の七冠制覇を賭けた、空前絶後の闘いに
なっていたかもしれなかったのか。
すごいことだ。
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