公私conGRECO 

大塚の隠れ家ライヴハウスGRECOより音楽的酒と薔薇の日々

永六輔さんの世界

2011-02-16 15:24:26 | Weblog

ゲストに永六輔さんを迎えてのロニセラ(さがゆき&小室等)ライヴは
「夢で逢いましょう」で幕開け。全編を永さんの作品でつづりました。


ご病気から回復され、すっかりお元気になられた永さんの
これぞしゃべりのプロ!というトークに満席の会場がドッカンドッカン大爆笑。
そのほんの一部をご紹介します。

「こんにちは赤ちゃん」のエピソード
>>
『あれは子供が生まれたときの中村八大さんを書いたものでね
歌詞の中の「ママ」は本当は「パパ」なんですよ
だからさ  ♪~二人だけの静かな夜を つくってほしいの♪ なんてのがあるんでね、
あれ、女の人だったら思いませんよ 赤ん坊泣いたらスグそっち行っちゃうんだから』

ほお~~~

「黒い花びら」は
>>
これは樺美智子の歌でね
60年安保のときね
僕は仕事ほっぽって国会前行ってたんですよ、
・・・そこで樺美智子が亡くなって・・・

と涙に言葉を詰まられた

そうだったのか。。。
機動隊との衝突で圧死した東大生・樺美智子さんの話は
つかこうへい作・演出の「飛龍伝」で知っていたけれど、
そうか、永さんにとってもそうだったのだ。
きっとあの時を生きた全男子学生の、 
彼女は永遠のマドンナなのだ。


>>タクシー事故に遭ってね(中略)
ほら 昔のラジオがさ、ちょっと聞こえなくなったとき
ガンッって叩くとまた聞こえたりするじゃない、
僕の病気も事故で治っちゃったの

小室さんを横目で見ながら
>>僕が作詞をやめたのはね
シンガーソングライターなんてぇのが出て来てね
自分で書いて自分で歌っちゃうんだから!

デフォルメとどまらぬ永さんに
「それ、嘘でしょ!」 「あ、今作ったでしょ?」と突っ込む小室さん。
絶妙のリードと進行と演奏 ありがとうございました!

知られざる近作 「逢いたい」(穂口雄右作曲)では
さがさんの歌唱のすばらしさ!!!
「逢いたい」だけを62回繰り返す 歌手にとってはむずかし~~い曲。
さすが!の さがさんでした


そして最後は 永サンの手話を交えての「遠くへ行きたい」を
お客様も一緒に唱和し 
休憩なし 100分のステージは幕を下ろしました。

しゃべりの技って凄い!これぞトークライヴの手本にございました。

背がお高くて、頭が切れて、話が洒脱で、口に手を当て笑うお顔がチャーミングで、
お若いころは超モテ男だったんだろうな~。
永六輔さん、ますますお元気で また台湾料理のついでに(笑)いらしてください!