Q5.リリーの奇妙な行動は何だったのか?

　　　「リリーの奇妙な行動」　　　　　　　　 2024.06.11

リリーは亡くなる前夜から亡くなるまで一日中とても奇妙な動きをしていた。
お腹もすいてるし、具合も良くないはずなのに、中々寝ない。
私のベッドのすぐわきに毛布をたたんでリリーのベッドにした。
いつもならすぐに眠ってしまうのに、この日はいつまでも寝なかった。
私は全仏テニスを見ながら１時頃まで起きていて、もう寝るだろうと思っても
寝ない。ジーッと前を向いて座っている。
私を頼るでもなく、自分の世界に入ってるようだった。
私の方が眠くなって、ついうとうとすると吐く音が・・・。
サッサと片付けて雑巾がけ、リリーの口などをきれいに拭く。
気持が悪いから寝られないのか、でも顔はシュッとしていたな。
いつ吐くかわからないから電気をつけっぱなしにして、時々
リリーを覗き込むんだけど、寝てない。
結局一晩中起きてたみたい。そんな体力ないはずなのに。
昼間はヨロヨロ歩き回り、家の中をキョロキョロしている。
まるでお家にお別れしているようだった。
キョロキョロした後、疲れて少し眠るが、すぐ起きてヨロヨロと歩く。
あちこちの場所で少しずつ寝ていた。
可哀想に思ったがそんな姿も可愛くて、一枚だけ写真を撮らせてもらった。
いつもの水飲み場で寝ているリリー。




写真の片づけをしていたら，気付いたことがあった。写真のリリーは圧倒的にこのリビングにいた。
丁度この水飲み場で笑ってるリリーもいた。



小さい時にお医者さんに色々体験せてさせてあげてと言われたし、
自分たちも行きたかったのでお台場のワンコと入れるカフェにも行った。
ホームセンターにも連れて行った。いつも行く公園じゃない遠くの公園にも行った。

　　

それでもリリーはいつもの公園と家が一番良かったみたい。
混んでる場所に行くと迷子の心配や緊張があるみたい。
結局あちこち連れて行くのは私たちの望みだったのかも。
残ってるほとんどの写真のリリーは１階のリビングに居る。
最後まで家の階段は上らなかったので、自分の意志で２階へ行ったりはできなかった。
リリーの世界は最小の１階のリビングという事になる。
ちゃんと自分の場所をいくつか持っていてそこにいる感じ。



最後の日はやはりお部屋にお別れしてたんだと思う。
リリーがほとんどの時間過ごした場所だもんね。
　　　　　　　狭くてごめん・・・でした。