”知財コミュニケーション研究所 知財コミュニケーター”® 知財活用コンサルタント・セミナー講師:新井信昭のブログ 

「社長! その特許出願ちょっと待った!」。「見せない 出さない 話さない」と「身の丈に合った知財戦略」で企業を元気に!

まねきTV 産業の発達

2012-02-01 06:11:43 | 知的財産経営(知財経営)ニュース
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

本日は、宮崎市でセミナーを行います。

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ところで、「まねきTV」の知財高裁判決が出されました。

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ここで改めて著作権法について考えます。

著作権法の目的が、その第1条に規定されています。

「この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする。 」

「文化の発展」を目的とする著作権法に基づき、インターネットの世界を論ずることについて、私は座り心地の悪さを感じます。

かつての「検索エンジン」がそうでした。

今でこそ改正されましたが、日本で検索エンジンの技術が育たなかったのは著作権法違反の恐れがあったから、と言われています。

その結果、日本製の検索エンジンはほぼゼロ状態。

グーグルやヤフーなどに牛耳られています。

法と良心にのみ拘束されるべきとはいえ、もっと産業界に目を向けた解釈が存在してもよいのではない?

米国には、使用目的が正当ならおとがめなし、という「フェアユース」規定があります。

かつて日本でも議論されましたが、結局流れてしまいました。

日本の著作権法には「フェアユース」が必要です。

正当目的のために使用すれば、文化の発展だけでなく産業の発達に対し少なからず貢献するでしょう。

今日もお読みいただき有難うございました。

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