”知財コミュニケーション研究所 知財コミュニケーター”® 知財活用コンサルタント・セミナー講師:新井信昭のブログ 

「社長! その特許出願ちょっと待った!」。「見せない 出さない 話さない」と「身の丈に合った知財戦略」で企業を元気に!

審査の質の二面性

2012-11-08 09:08:56 | 弁理士という職業
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

歓迎すべき動きです。

高精度の先行技術調査と、この見解を活用した審査結果を各国・機関で共有化しようとする動き。

調査と審査の質を高め、企業が複数国出願する際に特許性の予測が立ちやすくなります。

詳細はこちらです

審査の質には二面性があります。

その一つは、「調査の質」。もう一つは、「審査の質」。

調査の質は、漏れの少ない先行技術の調査。調査はしっかりと行わなければなりません。

審査の質は、先行技術との対比における出願発明の認定。

審査の質を重んじすぎると、いきおい進歩性の判断が厳しくなってしまいます。

知財高裁ができ、無効判断が頻出したことが出願数減少の一因と言われています。

審査する側は「よく調べていれば、こんな出願はなかったはず」といいますが、言うは易し行うが難し、です。進歩性の判断は、とても難しい。

審査する際に、「後で無効にされると困る」から「疑わしきは特許せず」だけは慎んでほしい。

今日もお読みいただき有難うございました。

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