佐世保の事件について連日報道されてる。
「未来ある少女が殺された。」
コレは紛れも無い事実やし
罪を犯した女子高生は一生許されるべきでは無いし
御遺族からしたら、それ以前に
殺意をも同居させた心情になってもおかしくは無い。
せやケドも…
仮にワシがこの加害者と同じ境遇やとしたら
真っ直ぐ、真っ当に一生歩んで行けるんであろうか…？
ガキの頃から文武両道で
教師から勝手に神童的な扱いをされ
腫れモンに触る様な接し方をされ
同級生からも別格扱いをされたとしよう。
その気分ってどうやろ？
キモチのええモンなんかなぁ…？
ワシは逆に、何をやってもアカンくて
父親にもアタマを抱えられる様なヤツやった。
「ワシに器用さがあったら…。」
「ワシに長けた運動神経があったら…。」
毎日毎日、そんなコトを考えて足掻いてた。
せやケドも、出来んヤツには"助け舟"っちゅうモンがあった。
出来るヤツには…どうなんやろ？
上からモノを云える教師が、一目を置いてしもて…
「このコは放っといても出来るコ。」
っちゅう風に決めつけて掛かられた時
その"孤独感"っちゅうのを理解ってくれるヒトって…？
簡単に考えたら"両親"なんやろうが….
母親が病気であるコトを告げられ
三ヶ月で天に召されたそうである。
その直後に父親が再婚。
母親が病魔に冒された時には既に別の女性と交際し
亡くなった時に、云い方は悪いケドも
コレ、幸いに結婚へ…っちゅう流れになったのは明らか。
父親に罰を背たらわせるのは当然。
その再婚した女性にも逃げるコトは許したらアカン！
「関係無い。」では済まされん。
親父が亡くなった時、ワシは成人してた（二十三歳）。
それでも、"羅針盤"が無いワシがどう人生を舵取りするか…
どないしたらええんかサッパリ理解らんかった。
それを三、四年前まで小学生やったっちゅうヤツが
カネを与えられたからっちゅうても
独りで生きて行くコトを強いられて
簡単にフツウで居れるんやろうか…？
小学生の頃から、色々問題を起こして来たらしいが
誰も彼もが勝手に神童扱いしたとして
その孤独感っちゅうのは理解るんかなぁ？
かもて欲しかったんやないかなぁ？
加害者である女子高生を悪者にするんは当然やと思うケドも
単に揶揄したり、ボロカスに云うんは簡単やと思う。
せやケドも、彼女が味わうて来た"孤独感"は
そうそう簡単に理解るモンや無いやろうなぁ…。
せやケドもいっちゃん大事なんは
逃げんと、生きて「背たらわせるコト」なんや無いかなぁ…？
ネットや雑誌では、"実名"を挙げて吊るし上げてる。
たしかに、被害者ばっかりが曝されて
加害者のプライバシーが守られるんは理不尽である。
せやケドも、おもしろおかしく
ハナシのネタにしたいが故にわざわざ
検索までして、名前を知るっちゅうコトは
ワシはしたくは無いし、その必要性っちゅうのが理解らん。
世の中には"知らんでええコト"ってあるハズや。
…と、ワシは考える。
