最近の出来事

ニュースや新しいテクノロジー、サイエンスについて感じること。

ブラックベリー Playbook のリコール

2011-05-16 14:04:15 | 日記

ブラックベリー (RIM) が Playbook のリコールをしている。
どうやらソフトウェアに問題があるらしい。
ライセンスに同意できないため、初期設定が止まってしまうという症状だ。

ユーチューブに不具合を示す動画が投稿されている。
この動画では、初期設定の様子が撮影されている。
WiFi の接続 を確認し、日時の設定をするところまでは順調だ。
その後、場所の選択から先に進めないことがわかる。

これはソフトウェアの不具合だが、ハードを交換する方が早いという。
ほとんどは小売店の倉庫でまだ眠っているそうだから。
どうやら売れ行きは芳しくないようだ。


iPad / iPad 2 での雑誌定期購読。

2011-05-15 17:57:55 | レビュー

iPad /iPad 2 の定期購読について。

出版社側からは30%という手数料が高過ぎると不満が出ている。
そのため参加を見合わしているところも多い。
先週、大手の一つ Condé Nast が参画してきた。
The New Yorker を出版していると聞けば思い出す人もいるだろう。

早速、購読することにした。
年間購読料が $19.99 (約1600円)で52冊分の値段としては安い。
内容は広告も含めて印刷物と同じだが、マルチメディアで差が生じる。
例えば今週号には Sherman Alexie のソネットが掲載されているが、著者による朗読を聞くことができる。
印刷物では不可能なサービスだ。

この形式では紙の制限を超えて情報を発信できるという大きな利点がある。
将来的には情報提供の大きな柱となるだろう。
問題はもしそうなったらどうするかではなく、いつその時が来るか、だ。

ちなみにこのソネットはソーシャルネットワーク(SNS)を題材とした古典形式の歌と言えばいいのだろうか。

人のつながりを確認するのが昔に比べて容易になった。
毎日が高校の同窓会のようであり、昔付き合っていた人の様子も自然と分かるようになった。
人がつながっているけれど、実際には究極の孤独かもしれない。
そのあたりを謳っている。

THE FACEBOOK SONNET

Welcom to the endless high-school
Reunion. Welcome to past friends
And lovers, however kind or cruel
Let's undervalue and unmend

The present. Why can't we pretend
Ever stage of life is the same?
Let's exhume, resume, and extend
Childhood. Let's all play the games

That occupy the young. let fame
And shame intertwine. Let one's search
For God become public domeain.
Let church.com become our church.

Let's sign up, sing in, and confess
Here at the altar of loneliness


iPhone 5

2011-05-14 23:47:52 | 日記

iPhone 5 のデザインがそろそろ漏れてきた。
見た目上一番大きな変化はフラッシュの位置だろう。

まず、Electronista が背面に2つ穴のあるケースを報告している。
続いて Apple Pro (台湾のサイト)がカメラの部品を紹介している。
これによると背面のカメラからフラッシュの干渉を防ぐ部品が消えている。

iPhone 5 の発売は今年9月頃ではないかと噂されている。


サムスン電子の10インチ高解像度パネル

2011-05-13 19:59:07 | 日記

TUAWによればサムスン電子が来週の SID Display Week 2011 で 2560 x 1600 という高解像度の液晶パネルを発表する予定だという。
サイズは 10.1 インチでありながら27インチの iMac並の解像度と言うことになる。
タブレットに搭載されるのだろうか?
画面サイズ 10.1 インチはギャラクシーの上級モデルと同じだが、幾つか問題がある。

まず、消費電力の問題がある。
Pen-Tile テクノロジーで40%の節電に成功したとしているがそれにしてもタブレット向きではない。
さらに、GPUの問題がある。
タブレットでこの解像度を取り扱うのは現状では無理だ。
CPU/GPUがもっと進化しなければならない。

アップル社は技術革新で最先端を行っている。
それでは iPad 3 がレチナ・ディスプレイになるのだろうか?
答えは疑わしい。
まず、Pen-Tile テクノロジーがアップル社の目指している場所と違う。
アップルにはピクセル共有で解像度を稼ぐという発想はない。
Pen-Tile では文字のシャープさが損なわれる。
レチナ・ディスプレイとは相反する概念だ。
解像度の数字より文字の見やすさに重きを置くアップル社が Pen-Tile テクノロジーを取り入れるとは考えられない。

ではどういう使い方ができるのだろうか。
必要条件はかなり高速なCPUと処理能力の高いGPUを備えていること。
電力消費における弱点を気にしない使い方ができること。
GPUに負担をかけるゲーム機に使用することは難しいだろう。
以上を考えると、写真・静止画像の取り扱いに重きを置いたハイエンドラップトップか高級タブレットくらいしか使い道がない。

何年かたって、周辺の技術も進化してくればこのパネルを創り上げた技術力がものを言う時がくるかもしれない。


顔面移植 ー 医学の進歩

2011-05-12 05:25:47 | 日記

APによれば3月に顔面移植を受けた患者が記者会見をしたという。

まずは事実経過:
テキサス州出身の Dalla Wiens (25) が 2008年11月に教会のペンキ塗りをしていて電線に触れてしまう。
電撃創によって視力、鼻、唇、顔面の筋肉と顔面の神経(顔面神経と三叉神経)を全て失った。
いわゆる「のっぺらぼう」状態になってしまった彼は昨年秋に移植を決意する。
YouTube で彼は心境を語っている。(生々しい映像なので注意)
今年3月に臓器提供者が現れ、15時間にも及ぶ手術を受けた彼は順調な順調な回復ぶりをみせ記者会見に臨むことになった。
手術費用は国防省が提供した。

まず何故、国防省か。
戦場で顔面を負傷する兵士がいるため、顔面移植で得られる知見が国防省の利益になると判断したからだ。
そのため、5例の顔面移植手術費用として3億円の研究費を支出している。

昨秋の心境吐露では、鼻から息を吸う、食べる、笑うという行為はあまりにも当然でありがたみを感じたことがなかったと伝えていた。
失って初めて分かる価値があると。
4才の娘、スカーレットのキスをほほに感じたいし、もう一度笑いたいから移植を受けたいと語っている。

今回の記者会見ではそれに加えて、「娘が一見してパパかっこいいよと言ってくれた。」と明かした。
「想像できないかもしれないが、病院のラザニアがとてもおいしそうに香った。」とも。

視力の回復はかなわなかったが、息が出来るようになり、顔面の神経も回復しつつある。
当初は全てをゆるめに設定するのでまだ見た目はすっきりしないが、これからが楽しみだ。
LA Times に受傷前、受傷後、術後の写真が掲載されている。
顔面移植は世界で十数例ほど(米、仏、西、中)報告されているが、日本では皆無だ。


Thor (邦題:マイティ・ソー)

2011-05-11 10:58:17 | レビュー

Thor (邦題:マイティ・ソー)は北欧神話に基づいた映画だ。

まず背景を確認しておきたい。
主人公の Thor (トール)はハンマーを武器として人間を守る雷神として記述されている。
ちなみに木曜日 (Thursday = Thor's day) は彼の日で、 この映画の中で友人とされているシブ (Sif) が神話上の妻だ。

映画には北欧神話の3層9つの世界のうち3つが登場する。
霜の巨人一族が住むヨトゥンヘイム(第2層)。
人間の世界、ミズガルズ(第2層)。
アース神族の住むアースガルズ(第1層)。
そして第1層と第2層は虹の橋 (Bifröst) で結ばれている。
この橋が映画において重要な意味を持つ。

筋書きは、好戦的な無頼漢だったトール Thor が試練を乗り越えて立派な王様になると言う正統派。
アース神族と霜の巨人の長年に渡る対立が物語の設定だ。
そのなかでロキとラウフェイ王が悪役を演じる。
本来、ラウフェイはロキの母親で、霜の巨人の王はウートガルザ・ロキのはずだが、名前を混同されないように変更したのかもしれない。獅子が子を崖から突き落とすようにオーディンはトールをミズガルズへ追放する。
神としての力を剥奪されたトールはただの人である。
自信を喪失しつつも、友人達に助けられミズガルズを守るために立ち上がる。
一方、アースガルズではロキの奸計が成功しつつあった。
そこへ成長して帰ってきたトールがアースガルズを救って大団円を迎える。

この展開はほとんど一本道で予想を裏切らない。
ジェーン(ナタリー・ポートマン)とトール(クリス・ヘムズワース)の関係は定型通りで、政府関係者の行動パターンもおきまりのもの。
正邪がはっきりと分かれている点もコミックのお約束だ。
このタイプの映画の見所はアクションと特撮だから、単純な筋書きでも許容できる。
欲を言えばジェーンの内面の変化や葛藤をもっと丁寧に掘り下げて欲しかった。
ナタリー・ポートマンならもっと厳しい要求にも応えられたはずだ。

肝心の特撮については十分楽しめると言える。
ただ、セールスポイントの3Dに大きな不満が残る。
広角で遠近差のある場面でこそ3Dが威力を発揮する。
バーで飲み明かすシーンは3Dである必要がない。
悲しいかな、そういった近接がこの映画では多用されている。
通常($5)の倍の料金($10)を払って3Dにする必要はない。
日本の公式サイトでも「7月2日3D公開)と宣伝されているが、2D版で十分だ。

出演者を観てみよう。
アースガルズの王オーディンを演じるアンソニー・ホプキンスはさすがに存在感がある。
妻役のレネ・ルッソはあまり目立たない。

主役の二人はしっかりと演技しており、間合いがいい。
笑える台詞が所々にちりばめられているが、その表現の仕方がさすがに上手だ。
ナタリー・ポートマンは最近本格派女優として脱皮したばかりだが、こういう軽い役もまだこなせることを示した。

脇役ではステラン・スカルスガルドとキャット・デニングズがいい味を出している。

 

追記:兄弟として育てられたトールとロキについて
オーディンに認められアースガルズに住むロキが霜の巨人の血を引くことが映画の中で示される。
この点を持って、二人の関係が映画の中でのひねりだと感じる人もいるかもしれない。
ただ、ロキが霜の巨人ファールバウティとラウフェイと子供だということが北欧神話では周知の事実なので筋書きに意外性を与えていない。


エリザベス女王と iPad 2

2011-05-10 08:18:47 | 日記

英国エリザベス女王が iPad 2 を注文したとの報道があった。
85才にして2台の iPods と携帯電話だけでなく iPad 2 まで使いこなす。
旅行が多いので重宝すると考えているらしい。
火付け役はウィリアム王子とハリー王子だとのこと。

大衆紙サンから女王陛下への助言。
The Sun :大衆紙サンのアプリ(当然か)
Spotify :音楽用ソフト
Vouchercloud :割引券配信ソフト
Racing UK :自分の馬の走りっぷりを観る
Bowlingual :犬語の翻訳(コーギー用)


iPhone 5 と Nuance (音声認識・音声コマンド)

2011-05-09 09:29:03 | 日記

6月の WWDC では iPhone 5 が発表されないという。
幾つかの理由が考えられるが決定的なのは開発の遅れだろう。

以前より、iPhone5 では音声による操作が新たにデビューすると噂されている。
もちろん同様のサービスは現在でも利用可能だ。
しかし、機械を相手に話しかけ "I don't understand you." という返事をもらった人は多いはずだ。
音声認識のソフトによって使用感が大きく異なる。
その意味でアップルは現在の音声認識ソフトの多くは基準を満たさないと考えている。

最近 Nuance と交渉を続けているはこの一環と考える。
第一世代のソフトはもちろん未完成なのだが、それでもある程度のレベルに達しておくべきだ。
しかもその後ユーザーからの不満を聞いてソフトを洗練していく必要がある。
音声認識アルゴリズムで業界トップを行く Nuance の獲得あるいは事業提携は大きな意義がある。

じっくりと時間をかけてもらって、業界を震撼させる新機種を発表してもらいたい。


MobileMe から iCloud へ (アップル)

2011-05-08 23:06:12 | 日記

アップルが’本格的にクラウド事業に取り組んでいるのは良く知られた事実だ。

最近のアップルの動きから目指している地点が見えてくる。

まず、 iCloud の買い取り。
スウェーデンの Xcerion から iCloud の商標を4億円あまりで買った
そして Xcericon は Cloudme.com を4月5日に購入してサービス名の変更をしている。

ロイターによるとアップルは2009年にクラウド音楽サービスのララを買収しクラウドを通じた音楽配信を準備しているとのこと。
さらに、 CNET がアップルとレコード会社とのクラウド事業に関する同意について報じている。

アップルは1000億円を投じてノースカロライナに大規模なデータセンターを建設した。
しかも、2010年秋には既に操業可能になっている。

今年2月にはウォールストリート・ジャーナルが アップルのクラウド事業について報道した。
それによると、MobileMe が大きく変わるというのだ。

iCloud を通じた音楽の配信はもちろんのこと、Ping と MobileMe の合体から、Dropbox や Evernote の機能が追加されそうだ。
即ち、 iPhone で撮影した写真はクラウドやSNSにアップロードできる。
ファイルの交換やバックアップが迅速にかつバックグラウンドで行える。
音楽や映画、テレビ番組、動画、写真などがクラウド経由で配信できる。
その他にも多くのコンテンツ配信が可能だ。

着々とクラウド事業充実の準備を進めてきたアップルが新たなサービスを発表する日は近い。
今回の iCloud は .Mac の時のような失敗をしないことを願う。

サンフランシスコ・クロニクルが Fortune の Adam Lashinsky による記事をまとめている。
サービス開始時の不具合について、スティーブ・ジョブズがクラウドチームを集めて叱咤した。

"You've tarnished Apple's reputation...
Youshould hate each other for having let each other down....
Mossberg, our friend, is no longer writing good things about us."

その場で責任者の首をすげ替えたという。
満を持しての衣替え。
アップルは再び新たな市場に挑戦している。
どんなサプライズを用意してくれているだろうか。


アマゾンクラウドと iOS 機器

2011-05-07 23:39:21 | 日記

Amazon Cloud Player が iOS (iPhone, iPad, iPod Touch) で使える。
アマゾンは公式には認めていないが、現実には動作可能だ。

まず、サファリを使ってアマゾンのサイトに行く。
そこでウェブ用のクラウドを選択する。
ブラウザーがサポートされていないという警告が表示されるが、無視すると 規約が表示される。
承諾して先に進むと、5GBのクラウドが利用可能となる。

すでに、アマゾンクラウドを利用していた人は、iOS 機器からもアクセスが可能となった。
おそらく近日中に正式発表されると思う。

 

膨張したソニー製の電池

2011-05-06 21:56:35 | 日記

今日はちょっとした事件が起きた。

朝起きてくると、MacBook Pro の隣に置いてあった予備のバッテリーの様子がおかしい。
一部分が1ミリほど盛り上がっている。
5分くらいの間に、その盛り上がりがどんどの大きくなる。
そして写真の様な状態に。

アップルに電話を入れて、処理を頼むことにした。
ソニー製の電池で、以前問題になっていたもの。
リコールに気付かず放置していたが、5年間無事に過ごしたなら良しとすべきか。
そのまま捨てるわけにもいかないので、リサイクルはアップルに頼んだというわけだ。

もう一つの電池もまだ新品の70%の受電能力を残しているが見切ることにした。

1006人3月に購入したラップトップに別れを告げた。
RIP


アップルの音楽、映像戦略

2011-05-05 01:46:11 | 日記

USC (南カリフォルニア大学)の Holman 教授がアップル社に招聘されたという。
いわゆるヘッドハンティングだ 。
彼は劇場等でおなじみのTHXを創り出した人で、サウンドの第一人者だ。

これによってアップルの音楽、映像戦略の一端をうかがい知ることができる。
現在のCDの音質(16ビット)では飽きたらず24ビットHFを提供しようと考えているからに他ならない。
現在の iPod や iPhone ではそこまでの高音質を扱うことが無理なので近未来のデバイスを考えているのだろう。
もちろん iTunes を通じた配信も将来的には当然高音質、高画質をめざしているはずだ。
そのための布石と考えれば納得できる。
これ以上はないという最適の人材だと思う。

80年代にはIBMがハードウェアでIT回を支配していた。
90年代にはいりマイクロソフト社がソフトウェアのライセンス販売でITの雄として君臨した。
その間、アップルはライセンス販売で失敗し大きく屋台骨が傾いていた。
PDAの分野でもニュートンで躓き、パームのような成功を収められなかった。
アイデアはあっても、それを消費者のニーズに結びつけることができなかったからだ。

1997年にスティーブ・ジョブズが復帰して流れが変わった。
それ以来、アップルは世界が何を求めているかを察知してそこに先回りできる会社に生まれ変わった。
それどころか、それらの商品をどのように提供すればよいかを熟知している。
ハードウェアの性能が全てではない。
ソフトウェアを提供するだけでは限界がある。
使い心地、そしてメンテナンスが重要だということを iOS 機器で世の中に示した。

今回の動きもその流れと一貫している。
これからインターネットを通じて提供するコンテンツでは質が問題となる。
その意味で、今回のヘッドハンティングは大きな一歩と言える。


ワイルド・スピード MEGA MAX

2011-05-04 19:48:27 | レビュー

Fast Five (邦題:ワイルド・スピード MEGA MAX )は Fast and Furious シリーズ8作中5作目だ。
結論から言うと、これまでの5作中では飛び抜けて傑作と言える。

ポール・ウォーカー演じるブライアン・オコナーとミア(ジョーダナ・ブリュースター)がドム(ビン・ディーゼル)を前作「ワイルド・スピード MAX 」で刑務所から救出してお尋ね者となる。
そこで、南米に渡って一仕事するわけだが、迫力満点のカーアクションが全編を通じて満喫できるだけでなく、怒り、悲しみ、失望、野望、希望、幸福といった様々な感情が上手く織り込まれている。
仲間同士の軋轢も、敵対する人間の間に築き上げられる信頼関係も無理なく描写されている。
会話もウィットに富み、行間で多くのことを伝える美意識を持っている。

例えば、"I thought nobody would ever understand how much." というドムの台詞は一人の登場人物が抱えていたもやもやを吹き飛ばし、内面の流れを一気に逆流させる強い力を持っていた。
それが見るものにきっちりと伝わってくる。
近年公開されたアクションものの中では最高の一作だ。

ちなみに、最後のタイトルロールはしっかりと見届ける必要がある。
次回作(ビン・ディーゼルによるとドイツのアウトバーンで撮影するそうだ)の種が蒔かれている。

★★★★★

 

アンドロイド携帯とグーグル社の戦略

2011-05-03 07:42:05 | 日記

KBSによれば韓国グーグルの本社に警察による家宅捜査 が入ったという。
個人情報を無断で取得した嫌疑である。
押収された情報が解析され次第、幹部の事情聴取が行われる模様だ。
グーグル社についてはアメリカでもアップル社と共に5月10日の公聴会に召喚されている。

グーグルが収集したモバイル機器の位置情報はどのように活用されるのだろう。
まず、WiFi スポットや携帯電話用中継施設の位置をデータベース化できる。
これにによって位置情報の精度を高めることができる。
先週、アップル社がこの "crowd-sourced database" の重要性を強調した。
あくまでも個人を特定する情報は収集していないとの立場だ。

さらに、こういった位置情報は 次世代の広告作成に必須だ。
携帯電話の近くにある施設の検索や紹介にとって位置情報が本質的だからだ。
特にグーグル社にとっては広告が屋台骨であり、社の存亡がいかに個人情報を収集するかにかかっている。

以前ストリートカー(地図上のストリートビューを作製する車両)で個人情報を「意図せず」集めた過去を持つグーグルは個人情報の扱いについて世間一般と異なる基準を持っている。
第一、個人情報を種々の形で販売することで生計を立てている。
その意味でアンドロイドの成功はストリートカーでの失策を補うタイムリーとなった。
アンドロイド携帯電話をプローブとして、住所録、メール交信記録、行動パターン、ウェブ閲覧記録などを全て収集し解析できるため打ち出の小槌を手にしたようなものだ。
これらのデータはグーグルの将来そのものだと言っても過言ではない。

これから、各国で個人情報に対するグーグル社の企業倫理が問われてくる。
これからの展開によっては大きく次世代のビジネスが変化する可能性がある。


オサマ・ビンラディンとホワイトハウス・ディナー

2011-05-02 12:38:58 | 日記

4月30日にホワイトハウスで記者クラブの晩餐会が開かれた。
この催しは冗談にあふれていた面白いので毎年見ることにしている。

今年はオバマ大統領の出生証明書とドナルド・トランプが主役だった。
まず、オバマ大統領にの冒頭の演説はウィットに富み、楽しめる。
大統領の出生ビデオと称するものが披露されるところまででも笑える。
それにしても "My Fellow Americans" と言うだけで笑いがとれるとは美味しい。

続いて登場したセス・マイヤーの演説は毒が効いていて笑い転げてしまった。
彼はNBCの人気お笑い番組のSNLで台本を書いている。
こき下ろし方があまりに激しくて、トランプ氏の顔が引きつっているのが笑いを誘う。
大統領に向かってさえ就任時に比べて年を取ったとチクリ。

彼がオサマ・ビンラディンに言及した時にオバマ大統領は笑っていた。
今から考えると、すでにビンラディン身柄拘束に青信号を出した後なので笑っていたのかもしれない。