通訳案内士のブログ

イベント自粛

東京都の公式動画チャンネルに地元の祭の動画を見つけました。私も映っていました。


大蛇お練り ~都会に根付く伝統行事~
若い頃から9月中旬に開催されるこの祭に携わっています。動画の「お練り」は祭初日朝の行事。数年前より東京都の無形文化遺産に登録されています。メインイベントはこのお練りの終了後に各町会が出す神輿巡行です。比較的「品が良い」と言われている奥沢、自由が丘界隈がいつもとはちょっと違う世界になります。



このお練りも神輿巡行も人と人とがベタベタに引っ付き合う「超濃厚接触」。5月の浅草三社祭、各地の夏の大きな祭やイベントの中止の流れからみても9月のこの地元の祭の開催は難しいかもしれません。



今では祭にかける情熱も随分と薄れてしまいましたが若い頃だったら祭の中止など考えられずショックでなにもかもやる気を失くしてしまったかもしれません。



まあ日々の生活があってのことなので、今後の仕事がどうなるか不透明な今はどのみちお祭りどころではありませんね。





村上春樹訳「グレートギャツビー」を読みました。長い「あとがき」に
”翻訳というのは、基本的に親切心がものを言う作業だと僕は思っている。意味が合っていればそれでいいというものではない。文章のイメージが明瞭に伝わらないことには、そこにこめられた作者の思いは消えて失われてしまう”
とありました。




私の拙い理解力によりあまり響いてくれなかった野崎孝訳「グレートギャツビー」。村上春樹版では村上春樹の「親切心」と作品に対する愛を感じることができました。グレートギャツビーってこんな繊細で美しい物語だったんだ(そして前向きにさせてくれるお話)!と気づかせてくれました。はっきり言ってとても感動しました。



セリフ位ならオリジナルの英語が一番良いですね("old sport"をそのまま「オールドスポート」としたところだけ「村上臭」がキツ過ぎる気がしました)。残りは村上春樹訳で!この組み合わせが最強かもしれません。肝心な部分はfigurative過ぎて原書では私には難し過ぎました。



"to-morrow we will run faster, stretch out our arms farther...And one fine morning.  So we beat on, boats against the current, borne back ceaselessly into the past."
明日はもっと速く走ろう。両腕をもっと先まで差し出そう。・・・そうすればある晴れた朝に - だからこそ我々は、前へ前へと進み続けるのだ。流れに立ち向かうボートのように、絶え間なく過去へと押し戻されながらも



今まではグレートギャツビーの締めのこの文章がなんとなく尻切れトンボ的に感じていましたが、村上春樹訳を読んで初めて物語がココに繋がった気がしました。簡単に言うと私でもグレートギャツビーが楽しめることができたということです。



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