通訳案内士のブログ

インド人との付き合い【過去ブログより】

某インバウンドセミナーで「インド人と付き合っていく上でのヒント」をテーマに講演が開かれました。インドは中国に次ぐ人口を有する国であり、何より英語を話すので日本のインバウンド業界にとってインドという国は今後最も期待できる「巨大市場」という位置付けなのか。



ところでインド人は日本人にとってとても難しい「交渉相手」であることは間違いありません。そしてこれは日本だけではなく、お隣のあの中国のインバウンド業界ですらインドからの旅行者に手を焼いている位らしいのです。一つの国の人々を一括りにステレオタイプとして当てはめ、どうすれば攻略(うまく付き合う)できるか?なんてセミナーが開催される位です。良く知らない人が聞けば差別的に感じるかもしれません。



私も通訳ガイドとして今まで沢山のインドの方と接してきて時に大変な苦労をしたものです。そして通訳ガイドなら誰でも同じような経験をしてきたのではないでしょうか。ガイド同士で話をするとよく「インド人あるある」ネタで盛り上がったりします。インド人にアレルギー反応を起こしてしまう人も何人か身近にいます。こういうセミナーが開催されるのもそれだけインドの方は我々日本人から見て、かけ離れた考え方や行動をする人々なんだと、そしてそんな人種と上手く付き合うためにはどうすれば良いのか?その糸口を掴みたい人がたくさん存在しているからなのでしょう。




セミナーの資料からの抜粋
●インド人と交渉する際には婉曲的な言い回しはせず、ポイントを明確に、こちらの要求をはっきり伝える。ただし要求内容以外の部分では相手に敬意を払うことが必要。
●「ここまでしたのだから当然○○だろう」というロジックはインド人には通用しない。
●インド人は自分の要求を叶えるためにはたやすく諦めない。時間をかけることは厭わず多方面から説得にかかる。


すごく的を得た指摘に思わず納得。



*****



昨日は季節外れの大雪のため富士山ツアーは運行中止になりました。ガイド、お客様双方にとってラッキーだったと思います。会社にとっては一日の売上がなくなるどころかバスの代金その他もろもろ発生するので結構な損害です。他日への振替の手続き、返金業務、旅行会社への連絡などにかかる手間も相当な負担です。でも危機管理の重要性が叫ばれている今、こういう決断を素早く行えることは素晴らしいと思います。





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ユニフォーム代わりに時々着用しているオリンピックオフィシャル半纏にお客様からメッセージを残して貰っています。これらはインドの方からのメッセージ(多分)。何て書いてあるのかは全く分かりませんが。この前の都内ツアーでインド人家族からチップを頂き驚きました。インド系イギリス人やアメリカ人から頂いたことはあってもネイティブインディアン(?)から貰った例は過去になかったと思います。ある意味とても感慨深い出来事でした




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