さん・まる・ろく

グミを食べています

空飛ぶタイヤ(映画)

2018-07-14 23:22:28 | 本・映画
小説を読んだので恒例の映画閲覧。
なんか妻と義妹をさけてひとりで映画見る感じになってしまったのは良くも悪くもないことだ。

池井戸潤の得意?な、中小企業と大企業の戦いを描いた作品。

原作にあった細かい表情心情描写やPTAの話は抜け、
戦いのやり取りに集中させた感じがして、
これはこれでドキュメンタリーっぽくて面白かった。

やはり企業で働く者としては、自分たちの提供するものに対して真面目に向き合うというか、
真摯に仕事するということが明確に描かれている。

実名で内部告発とか普通できるか?いろいろ根回しして調べたりとか。

やはり会社を自分事としてとらえる沢田課長のてかディーンフジオカのかっこよさである。

手を抜いたことをやってるとゆくゆく悪いことになるということ。
今の自分の仕事に対しても、なんか集中できないとぼやきながら、
本気を出していないと言い訳しながら取り組んでいる気がするが、
それだとやはり品質が落ちていく。
みんながさぼると会社の質が下がり、自分の首を絞めることになる。

まあ当たり前すぎる話ではあるが、月並みに言えば、
仕事を頑張る人のかっこよさみたいなものを感じたというところ。


別の話で、こういった話を生み出せる小説家の表現力創造力実現力などなどの
高さがうかがい知れた。
と同時に、小説は活字しかないことで読者の創造世界がそのまま実現されることが強みなのだと思った。

映像があると知覚はその映像に制限されるけど、

活字のみの場合は映像として感じた要件が一瞬で読者の中で実現される
ということが小説の漫画やドラマにはない魅力だと思った。

そんな小説を自分が作れるかというのはまた別のお話。

なんか本腰入れる時にほかの人とのコミュニケーションがいらないというのは
自分に向いている気がするけどな。
文才はないのでな。
まあカクヨムにでもひとつ出してみることができたら面白いな。
というくらい。

本屋に行けば勉強したいことも増えてくるし。

時間が足りないな、とかいいながらも
家に帰ると妻と数時間平気でグダグダする、というのが人間。

天使と悪魔

2018-06-10 00:12:29 | 本・映画
そういえば感想を書いていなかった。

宗教と科学の戦いを描いた本で、息をつかせぬ展開にはまり、
上中下巻という長さを感じさせなかった。

もともと、東大の梶田先生がニュートリノの件でノーベル賞を取り、
そのつながりで反物質について書いた本の一つとして紹介されていた
ことがきっかけで知ったわけだけど、
話自体は別に反物質じゃなくてもよくね?という感じだった、
と思いきや最後に宇宙創成を支点として宗教と科学の対立を描くという際どい役割を持っていたと判明。
ただの(といってもめちゃ面白かったけど)殺人サスペンスにとどまらない話。
秘密組織の暗躍という点も中二心をくすぐる感じで良かった。

神の啓示を受ける的な話で、
登場人物の一部や作者は、宗教と科学が対立していることを知りながらも
つきつめると実は2つは同じものを別の角度で見ているだけ、ということを理解して、
達観した思想に入っていることが示唆されてたように思う。
結局説明は科学的になされるから、科学の説得力が勝ってるじゃんとは思ったけど、
心の安寧を誰でも得やすいところに宗教の強みがある、ということか。
とにかく、神の啓示に科学的な説明を加えていたのには驚いた。
自分だったら、普通だったら、また始まったよってなって議論をやめちゃうところ。
それを同じ土俵に乗せられるとは知らなかった。

なんかもっと色んな感想を持ってたような気がするけど、
実は大体はサスペンス劇だったということなのかな。

ダンブラウンは宗教、科学、芸術など、普通の人ならちゃんと一緒には書けないような
テーマを扱っているっぽいので、今後もほかの作品を読んでみたい。

そういえば、天使と悪魔というタイトルがどういう意味だったのかいまいち忘れた。
カメルレンゴさんが天使と悪魔を身に宿しているという感じだったかな。

読んだ本のこと忘れるのってどうなってるんだろ、困るわ

日本沈没

2018-05-03 11:53:17 | 本・映画
日本が沈没するドキュメンタリー的な作品

人々の生き様や大自然の変化など書かれていて、
高すぎる文章力に引き込まれる。
古い作品だけど、現代でも古臭い感じがせず読めるのは、
自然がそう簡単には変わらないからか。
アカデミックな状況とか外国の大使の言動とかもそんな違和感はなかった。

ただ、いろんな人が出てくる割には最終的に日本が沈む現象に焦点が当たってしまい
あの人どうなったの感が全体的に強い。
あと特にオチとかはない。
かなり長かったので、それは少し残念。主人公もいない。

総じて夢中で読んだ本でした。
ラプラスの魔女読まなきゃいかんというのもあるけど。

宇宙創生

2018-01-14 23:03:05 | 本・映画
2週間くらい前に読み終わった気もしますが。

フェルマーの最終定理のサイモンさんの著書で、
これまた複雑な理系教養を読みやすく書いていてくれて、良い本(ボキャ貧)。
てか訳してる人がすごいのだと思う。

内容は、ビックバンで宇宙が誕生したことが示されるところまでの
歴史的推移、といったところ。
上巻と下巻に分かれており、最初の方は宇宙創生と関係ないじゃんと思っていたが、
上巻が丸ごと壮大な前置きでした。

中学でビックバンについて調べたときには、
その大爆発が観測されているものとばかり思っていたけど、
実際には天体の動きや受信する波からより確からしいモデルを
選択しているような感じみたい。

さらにはモデルの検証にはその時のパラダイムの中での常識や教義的な理由での
壁も存在していた、という話まで含んでいるのが面白い。
科学って相当属人的なんだな、という感じ。

とにかく、かねてから興味のある分野だったので読めてよかった。
しかし2018年現在でまた新しくわかってきたこともたくさんあるのではないかと思うけど
そういうのどこで調べれば良いんだろう。。。

論文?科学の伝達、なんか駒場にナントカっていうコースあったけど科学を伝える人になろうみたいな、
それの重要性が実感できた本でした。
あ、科学技術インタープリターだわ、たぶん。


結局、ディシディアNT買っちゃう気がするなああ。。。

ラストレシピ/火花

2017-11-26 00:42:38 | 本・映画
せっかくなので、読んだ本とか観た映画の感想なんかもちょびちょび書けたらと思った。
もちろん、そびれても全然OKくらいの気持ち。

ラストレシピは、大日本帝国食彩全席という究極?のレシピのルーツを探りつつ
二宮が自分の生い立ち的な物を知る話なのだが、
レシピにまつわるドラマは面白かったけどそもそもの動機が
だめになりそうな二宮を助けるみたいなところにあって、
何が言いたいのか今ひとつよくわからなかった。
でも翌日にセブンで買ったコラボチャーハンは美味しかった。
黄金チャーハン。

火花は、又吉の原作は漫才哲学についての会話や独白が多かったような気がして
どうやって映像化するんだろうと思っていたけど、(すでにドラマ版はあるが、見てない)
映画は普通の青春物語っぽい感じになっててやや残念。
いや面白いのだけど、原作ならではの心中をすごい語る感じは出ていなかったと感じた。
これはでも仕方ない気もする。


なんと、偉そうな感じだ。
演劇の時もこうやって率直に思ったことを言えばよかった。
正解などなく、見た人の数だけ解釈があるのだから。
まあでも正解があるはずという思い込みをしてた経験を経て今があるような気がする。

深夜にブログを書くものではない。
デュエルに勝ちたい!!