緑の切妻屋根の家が建つ

60代も後半になり、ひょんな事から一人住まいの実家を建て替えることになりました。

沖縄の感想

2023-06-24 17:58:39 | 旅行

 京都ではあまり、自分が住んでいる静岡県とは違いを感じなかった。さすが古都、洗練されているけれど市内のあちこちに日本庭園とかそういった形で緑地の多い自然豊かな素晴らしい場所というと感じた。

 しかし、沖縄は他の都道府県とは全く違う。私の住んでいる場所は二つの他県にと接している場所だが、移動してもほとんど静岡県との差は感じられない、京都も中国資本の進出を感じさせられるような簡体字だけのスーパーなどを見たりしなければそれほど静岡県との違いを感じなかったかもしれない。沖縄は全く日本の他の都道府県とは異なった歴史や文化を持つ地域だと言うことをつくづくと感じた。島国という言葉があるが、島県だ。沖縄にいた間他県ナンバーの車は一台だけしか見かけなかった。地続きになっている日本の他の県では考えられないことだ。そして、歴史も日本史という同じくくりにはできない沖縄の島独自の歴史と文化を持つ場所であるとつくづくと感じた。実際、戦国時代には愛知県の大名が静岡県で戦をしたり、秀吉が小田原城を攻めたりとか県を超えて色々な戦があり、参勤交代で五街道を通って色々な諸藩の行き来があったわけだが、沖縄は島県だから島津藩が攻め入ってきて沖縄を実効支配したくらいしか他県との関係性はない。そして廃藩置県になるまでは独自の王国という体をなしていたわけだ。文化も、明や清へ朝貢していたわけだから、日本より中国文化の影響も大きく、福州の人が住み着いた地域などもある。神社も赤色を多く使用した派手な社殿だったりしている。一番驚いたのは、お墓の形が台湾とよく似ていることだった。台湾のお墓は霊廟みたいな形の物が多いが沖縄もそうだ。ただ違うのは台湾の場合は色づけされているが、沖縄の場合はコンクリートの色そのままだということだ。また、台風が多いせいか屋根が平らなコンクリート造りの民家が多い。お墓くらい、日本より台湾と距離も近いせいか似ていると思った物はない。ただ、台湾と沖縄を比べると、台湾の方が沖縄より南にあるのだが、沖縄の方が小さい島のせいか、沖縄の方が南国感が強い。台湾の方が普通に人々が住んでいるところという感じで観光地感がない。台湾は九州と同じくらいの大きさだから、九州でも海岸に近いところに行かない限り海が近い島という感じがしないのと同じくらい、やはり内陸の所は海が遠い場所という感じがする。しかし、沖縄は細長いせいか海が近い感じがする。

 沖縄県の博物館の歴史に関する展示物を見て、これは中国につけいられそうな歴史を持った地域だということはつくづくと感じた。しかし、言語的には琉球で話されていた言葉は文法的にも日本語の一種であるし、那覇バスで最初聞いたときは外国語かと思ったがよくよく聞くと意味のわかる言葉もあって琉球の方言で話しているということがわかった。また、金沢などと同じように紅型初めとか芭蕉布や絣みたいな手工芸文化を持っていたり、和歌ではないが琉歌というものがあったり、日本らしい文化を持つ地域だと思った。縄文人のDNAも色濃く残っている地域なので、やはり日本の一部とは感じたが、独自文化に中国からの文化、第二次大戦後のアメリカ文化が入り交じった地域だ。他の日本の都道府県はあまり都道府県ごとの差が大きくないが、沖縄は大きく他の都道府県とは違った生活習慣や文化を持つところだと感じた。

 沖縄から帰って、もう少しソーキ蕎麦とか食べたかったなと思って、グーグル地図でしらべたら評価の良い沖縄料理店があったので行った。狭くて汚いお店だったが、ソーキ蕎麦は美味しくて、サーターアンギーダも美味しかった。


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