ぽつぽつ ひとり言

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旅の話  母のうっかり

2012-03-12 22:58:35 | 日記

 今回は私の母の旅行先でのうっかり話。 4,5年前の8月、 家族で時々利用する長野の温

泉宿に行った時の事。 そこは泊まった事も有るしよそに泊まってお風呂だけもらいに行く場合

もあります。 山の斜面に有り、 建物より上の方に小さな露天風呂がだんだん畑の様に高さを

変えて幾つか有るのですが、 その中でもお気に入りのが有ってそこに入るのが楽しみで行く

んです。 その日も母と私と娘の3人はいつもの様に脱衣所のロッカーに荷物を入れ鍵をかけ

露天風呂へ。 他に誰も居なかったのでゆっくりたっぷり温泉を堪能し出て来ました。 脱衣所

に戻ると母がロッカーの鍵が無いと言い出して、 3人で脱衣所の床や物のすきま、 露天風呂

の浴槽の中、 浴槽の周りには木や草が茂っているのでそこもざっと見て、 腰かけや洗面器

をどかし、 思いつく所は手当たり次第探しました。 が、 さっぱり見つからず母には体にタオ

ルをまいて待ってもらって、 私はフロントに行き宿のご主人に事情を説明しロッカーの合い鍵

を持って来てもらいました。 やれやれ、 母も服を着てそれから今度はご主人も加わりまた鍵

の大捜索が始まりました。 ご主人は重いロッカーを引きずり移動させ裏を見て元に戻し、 露

天風呂のコンクリートの床に敷いてあるこれも重たい大きなすのこ3枚を順番に持ち上げ確認

し、 排水溝の金網を外し手を突っ込んで探り、 浴槽周りの茂みに入ったりと・・・本当にご苦

労掛けたのですがやっぱり見つからず・・・。  その日は私達は別の所に泊まって居たので、

明日までに出てきたら持って来るとして、 見つからなかったら「鍵代2500円いただきます。」

と言う事で「まぁ仕方ないね。」と帰りました。 帰って来てしばらくみんなでテレビを見てそろそろ

寝ようかとそれぞれ支度をしていた時、 母の「あったー!」の声が。 「なになに? どこどこ?」

と行くと、 母の手に、 おー!鍵がー!。 実は鍵は母の髪にくっついていたのでした。 鍵は

太めのヘアゴム状のものに付いていたのです。 母はお風呂に入る時髪をしばる為に手首に

ヘアゴムを巻き、 その上に鍵のゴムに手を通し、 なぜだかそれを忘れ鍵付き2本のゴムで

髪をしばり、 これまたずーっと気が付かずにいたと言う。 私達もまさかそんな事思いつくわけ

も無く気が付きもせず鍵を探し続けていたのです、 目の前にあったのにねぇ。  次の日鍵を

返しに行った時非常に恥ずかしかったですよ。 その頃母は80近かったのでしょうがないとは

思いますが・・・。