ぽつぽつ ひとり言

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還暦。 胆石! その1

2017-11-05 23:22:39 | 日記

すっかりここは、闘病記になっちゃって嫌になるなぁ。

毎年手術して、今年は、胆石か・・・。 「何で私は胆石か!?」変な疑問が湧く。

9月に還暦になって「あぁ、嫌だ嫌だ。」と思っていた数日後、傷みに襲われた。

 

夕食後、突然胃が痛み出し、そのちょっと右も痛くって、夜中眠れなかった。

それでも次の日の朝、近所のかかりつけ医の所へ自力で歩いて行った。

「"胃のちょっと右が痛い"のが、気になるから、エコーを撮るので

一旦外の椅子でお待ち下さい。」と、言われぼ~っと座っていると、看護師さんが

「大丈夫ですかぁ?」と何度か声を掛けてくれた。

エコーでグリグリされて痛かったが、「胆石が1個か、小さいのが2,3個有るの

かも。」と言うことで、日赤に紹介状を書いて貰って「傷みが酷い場合は救急で

診て貰う様に。」と言われ、痛み止めも数日分出して貰って帰宅した。

食欲も無く、痛み止めを飲みながら次の日の夜まで様子を見たが、「こんな事して

ても、胆石が取れる訳無いわなぁ。」と思い立ち、一度日赤の救急外来に電話で

確認し、娘に付き添って貰って、タクシーで行った。後で、看護師さんに「救急車

呼んで良いレベルですよ。」と言われたが、自力で歩けたし、やたらに救急車呼ん

だらいかん気がして。

救急外来の受付で必要書類を書き、保険証・診察券・紹介状を出し、待合室で

ぼ~っとしていた。外国人の方を含め沢山の人が、待っていた。

まず、医師の診察の前に問診の部屋へ呼ばれ、その後医師の診察が有り、やっと

ベッドに寝て、採血・エコー・造影剤を点滴で入れCT等々。

夜10時半頃から検査が始まったが、結局そのまま次の日の午前3時に入院となった。

カーテンで仕切られた両隣にもいくつかベッドが有り患者さんがいたが、いつの

間にか皆さん帰宅されて、部屋の明かりも消された中、私一人だけ取り残された

感じだった。

全く入院の準備がしてなかったので、少々混乱もしていた。

 

病室に移ると、辛~い毎日が待っていた。

胆嚢は消化器なので、炎症を抑える為に2~3日絶食、いつも飲んでいる薬もダメ。

取って良いのは水・お茶だけ。

その代わり栄養・整腸剤・抗生剤の点滴をしないといけないが、私は血管が極細

らしい。採血は何とかなっても、針が太い点滴は入らない。看護師さんが苦労して、

やっと点滴出来る様になっても、いつの間にか液漏れ起こし血液が凝固して使い物

にならなくなり、また次の場所を探すの繰り返しで、私の両腕は黒地だらけで

パンパンになっていた。一度、看護師さんが「腕はもう無いから、足にしようか?」

と試みたが、「やっぱり、足は痛いから、針を刺すこっちも痛いから止めよう。」

と断念した。

私も手の甲や手首、肘より上の血管で採血された事は有るが、さすがに足は無い。

痛そう・・・。

 

消化器内科の先生の説明では、炎症が治まった後、胆嚢の摘出手術を全身麻酔で

行うと言う事だった。「炎症を起こした胆嚢はもういらないですからね。無くても

問題のない臓器ですし。」だそう。

抗生剤で様子を見ていたが、一向に胆嚢の炎症が治まらないので、レントゲンを使

いながら、肋骨の間から肝臓の一部を貫通し胆嚢にドレーンを入れて強制的に胆汁

を出す、と言う処置をした。皮膚の下数センチしか麻酔が効いてない為、その奥に

ドレーンをグイグイ押し込まれて、痛くて口をすぼめて細かい呼吸しか出来ないし、

汗だくで歯を食いしばって喉も閉まって、死ぬかと思った。確かに「今から、押し

ますよ。痛いですよ。」とは言われたけどね。何か聞かれても息が出来なくて苦し

くて声が出ない。もうあれは、こりごりだ。

だけど、ドレーンにチューブを繋ぎその先に容器を付け、毎日胆汁を出していった

おかげで炎症は治まった。どこに行くのも一緒で、「こいつのおかげで炎症が治ま

っている。」かと思うとその容器がちょっと可愛くさえあった。

 

胆嚢の炎症が治まった途端に、全身麻酔に適応出来るかどうか、ほぼ全身の検査

が始まった。細かい血液検査・レントゲン・CT2種類・運動後の心電図2回

(1回は取り直し)・細かい問診等々。

胃カメラに続き、「この際せっかくだから、大腸検査もやりましょうね。」って

ことで、肛門からカメラを入れたは良いが、私の大腸は年齢の割には、「ビロ~ン

ビロ~ンで強さが無い。」そうで、カメラを奥に進ませようとしても、反発され

何度も押し戻されて上手くいかず、先生は「くっそー!なんでだぁー!」と、

検査室は寒い位の室温なのに汗だくで叫んでた。

普通なら左向きにベッドに寝て検査するのだが、私の場合、「左向いて寝て、体を

上向きにして、今度は右向いて、やっぱり上向きに、やっぱり左向いて、上向いて

足組んで、も一回右向いて、左向いて、上向いて・・・ガス出ませんかぁ! 

どこか痛い所ないですか? 痛い所が有ればそこを押さえれば良いんだけど。 

何でここから先に行けないんだろう! もう~!」って、何度も体の向きを変え

たり、腸が逃げてしまう?ので看護師さんがお腹の上から腸を押さえたり、先生が

苦労していた。結局ちょっと先輩の先生に代わって、結構時間が掛かったけど無事

最後まで行くことが出来た。

しかし、原因は定かでは無いが(私は大腸検査だと思っている。)、なぜか胆嚢

に刺したドレーンが抜けてしまった。

 

何とか全身麻酔にOKが出て、11月中旬に手術をする事が決まり、入院から

きっちり2週間で一時退院した。

頼りの胆嚢のドレーンが無くなったので、再び炎症を起こさない様に、手術まで

脂質抜きの食事で乗り切らないといけない。

油物抜きで味気ない食事になるかと思ったが、退院前日栄養士さんからケチャップ

は脂質ゼロなので使い勝手が良いと聞いたので、他のソースも見てみたらウスター

ソースやとんかつソース・焼きそばソース・お好み焼きソース等も全くの脂質ゼロ

の物が有る。しょう油や味噌も加えると結構味を変える事が出来、それなりに

色んな料理が作れる。

ノンオイルのドレッシングやヨーグルト、無脂肪牛乳でも脂質0.3グラムは有るが、

大量に取らなければ大丈夫だ。

胆石って、コレステロールが固まった物だから、卵黄やマヨネーズ等は厳禁。

大好きなんだけど、手術後も食べ過ぎないようにしようと思う。

 

色々検査して貰ったおかげで、胆石以外はどこも悪い所は無い様なので安心した。