すごーーーく遅ればせながら「八日目の蝉」をアマプラで見た。
私、邦画があまり好きじゃないのと暗そうだなと思って敬遠してたんだけど、ダンナが見ようと言うので見てみた。
感想は、永作博美と小池栄子の演技が良かった。余喜美子は好きな女優さんで、台詞回しが良かった。
永作さんが母性あふれる女性、実母の森口瑤子がヒステリックな女性として描かれてたけど、どうなんだろう。
森口さんの立場で言うとダンナに浮気されて相手が妊娠までして、そりゃヒステリックにもなるよね。うちだったらあんなもんじゃ済まないと思う。
永作さんは可哀想な人。本当に可哀想。
女性陣は皆切なくて可哀想な境遇。男がクソ。本当にどうしようもないクソだ。
森口さんの立場ならほとんどの人が離婚だと思う。自分を傷つけられるだけじゃなく、この男のせいで子供まで失うなんて、絶対に許せないはず。
でも映画ではダンナは殆ど責められているようには見えず、子供を連れ去った永作さんだけを敵と認定している様子。
まぁ、フィクションだからだろうけど、ダンナが許されてるのなら全く理解できない。
劇団ひとりも、まーどうしようもない奴。実際にもゴロゴロいるんだろうな、こういう無責任が服着て歩いてるような男。
なぜに避妊をしない!
子供ができたら困るのは男の方も同じではないの?
よくわからん。
あと、私自身が養女で「実の親より育ての親」だと実感してる。
その上で言うんだけど、4才で実の親に引き取られた、まして永作さんの事を覚えていないにも関わらず、実母とうまくいかないってのがどうも納得できない。
4才くらいなら順応性も高いはずだし、新しい環境にすぐ慣れるんじゃないかと思う。
母親は離れ離れの間の溝を埋めようと頑張ってるし(確かにヒステリックな面はあるけど気持ちはわかる気がする)、優しくしよう、好かれたいってのがひしひしと伝わってくる。
子供を終始「ちゃん」付けで呼んでるし。小さな子供にも、相手が自分を受け入れようとしてくれてるっていうのは伝わると思うんだけどな。
色々思うところはあるけど、永作さんの切ない演技と映画が描こうとしてる母性は充分鑑賞する価値はあったと思った。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます