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曇りのち晴れ

俳句ダイアリー二0一四年三月

三月 一日(土)曇 枝の影木の芽顔出すあさぼらけ
三月 二日(日)曇 学び舎の雪解けを待つ風の詩
三月 三日(月)曇/雨 雛祭女子会の席賑やかに
三月 四日(火)曇/晴 雛人形幼ごころに童歌
三月 五日(水)雨 音も無く木々の脈うつ春の雨
三月 六日(木)晴 川辺より草の目覚めか朝霞
三月 七日(金)晴 電柱の禽の枝となり東風微か
三月 八日(土)晴 頬白の見ている竜の枝の先
三月 九日(日)晴 朝の陽の柔らかくなり忘れ雪
三月 十日(月)晴 春風を待つ大木の空を指す
三月一一日(火)晴 三年の月日を語り梅の散る
三月一二日(水)晴 朝東風の陽のあるあたりよりそよぐ
三月一三日(木)曇 牡丹の芽低き空へと吹き上がる
三月一四日(金)晴 学舎の古木見送る卒業生
三月一五日(土)曇 ものの芽の吹き出す子猫通り道
三月一六日(日)晴 朝風が少し衿もと春を呼ぶ
三月一七日(月)晴 一日を終えて息つく朧月
三月一八日(火)晴 東風おこし朝な夕なの空染める
三月一九日(水)晴 春一番駅へと押され鞄だく
三月二十日(木)雨 菜種梅雨逸る心を見透かされ
三月二一日(金)晴(春分の日)晴れた朝町は春めく空の下
三月二二日(土)晴 水を汲む彼岸会の墓雲走る
三月二三日(日)晴 春が来た四方八方春になる
三月二四日(月)晴 微風を朝陽を歌う百千鳥
三月二五日(火)晴 春かなし巡る草木を映す空
三月二六日(水)曇 辛夷散る十階建てのビルの下
三月二七日(木)曇 雲移り莟育む花の声
三月二八日(金)曇 宙迫り莟の眠る花ぐもり
三月二九日(土)曇 花筏風に押されて岩を出る
三月三十日(日)雨 目黒川傘に満開花の雨
三月三一日(月)晴 水車より水の流れて花がすみ

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