gooブログ「曇りのち晴れ」

俳句ダイアリー2012年1月

俳句ダイアリー二〇十二年一月

一月 一日(日)晴(初詣) 初富士を甲斐の峠に仰ぎ見る
一月 二日(月)晴 初御空はるかへ昇る龍の雲
一月 三日(火)晴 連山を雲の織り成す三ヶ日
一月 四日(水)晴 晴々と大路の朝に淑気満つ
一月 五日(木)曇/雪(竜飛岬) 北限の灯台低く冬岬
一月 六日(金)晴/曇(八甲田山) 風の止み海まで続く樹氷林
一月 七日(土)晴(大間岬) 雪の花硝子色して朝に溶け
一月 八日(日)晴 初雀時折り町の音に消え
一月 九日(月)晴(成人の日) 年新空青々と澄み渡る
一月 十日(火)晴 千両の赤の際だつ石の影
一月十一日(水)晴 晨よりひとひ始まる寒厨
一月十二日(木)晴 胸裏へと禽の金声明けの春
一月十三日(金)晴 朝早く蛇口の固く寒の水
一月十四日(土)晴 一つ越え五十路の山へ年あらた
一月十五日(日)晴(小正月) 片目入れ祈りあらたな福達磨
一月十六日(月)晴 海の幸山の幸あり元の月
一月十七日(火)晴 松過ぎてひとつ前へと動き出す
一月十八日(水)晴 赫き実の千両碧き空を向く
一月十九日(木)晴 晴れ晴れと月日は遠く寒の内
一月二十日(金)雨/雪 溶けて尚雪しんしんとアスファルト
一月二一日(土)曇 湯を注ぐ音に湯気たつ寒の朝
一月二二日(日)曇 帯固く心引き締め初句会
一月二三日(月)雪 雪空に硝子のけぶる朝厨
一月二四日(火)晴 雪の朝晴れてきらめく雪の花
一月二五日(水)晴 雪のあといつしか消えて町の朝
一月二六日(木)晴 名残り雪溶けては凍り町の隅
一月二七日(金)晴 白々と明けて寒穹尚厳し
一月二八日(土)晴 今朝晴れて六花の残る町の隅
一月二九日(日)晴 山茶花の垣の奥より配達人
一月三十日(月)晴 指先を息でぬくめる寒の朝
一月三一日(火)晴 寒晴れの続く駅前乾っ風

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