gooブログ「曇りのち晴れ」

曇りのち晴れ

俳句ダイアリー二0一六年九月

九月 一日(木)晴 四方へと黄昏ひらく鰯雲
九月 二日(金)晴 榾の先塩辛とんぼすまし顔
九月 三日(土)晴 水面より極楽探す蓮の秋
九月 四日(日)晴 朝顔の種のこぼれて雲の去る
九月 五日(月)晴 空晴れて朝から青く秋暑し
九月 六日(火)晴 晴れやかに朝顔しぼみ種となる
九月 七日(水)曇/雨 撫子の莟に降りる玉の雨
九月 八日(木)曇/雨 栗の実の棘より割れて固く生る
九月 九日(金)晴 金木犀風と見送る羊雲
九月 十日(土)晴 天高く母とはぐれてちぎれ雲
九月一一日(日)晴 地曳網踊るは鰯浜の朝
九月一二日(月)晴 秋めいて七草見つけ遠回り
九月一三日(火)雨 裏戸鳴り明けて開かずの芋嵐
九月一四日(水)曇 秋めいて宙からほろり星の影
九月一五日(木)雨/曇 迫り来る雲の切れ間の花芒
九月一六日(金)曇 石畳傍らにふと萩の花
九月一七日(土)晴 止まり木を見つけて蜻蛉池の主
九月一八日(日)曇 暁に蟋蟀一匹草の秋
九月一九日(月)曇/雨(敬老の日) 台風の進路気がかり遅き朝
九月二十日(火)雨 ふるさとの父母二人彼岸花
九月二一日(水)曇 野分けあとまだどんよりと空狭し
九月二二日(木)雨/曇(秋分の日) 朝の雨キッチンに秋の哀れ呼ぶ
九月二三日(金)雨/曇 儚くも木槿の雨に白く咲く
九月二四日(土)曇/雨 ビルの谷どこへと下る鰯雲
九月二五日(日)曇/晴 傘下げて食べ頃選ぶ梨の山
九月二六日(月)曇 表札の下にこぼれる鳳仙花
九月二七日(火)曇/晴 空ひらけ雲の織りなす秋の草
九月二八日(水)曇/晴 小鳥来て梢の朝の風おきる
九月二九日(木)晴 月影を猫が手招きするベンチ
九月三十日(金)曇/晴 分かれ道霧にまかれて道祖神

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