gooブログ「曇りのち晴れ」

曇りのち晴れ3月

俳句ダイアリー二〇十一年三月

三月 一日(火)雨 菜種梅雨ページ新たな句日記帳
三月 二日(水)曇 スーパーの野菜売り場に花菜束
三月 三日(木)晴(雛祭) 齢なく記憶薄れず土産雛
三月 四日(金)晴 カレンダー捲れど春はまだ遅し
三月 五日(土)晴 晴れ晴れと春めく朝の空の色
三月 六日(日)晴 薄氷の僅かに残る鉢の皿
三月 七日(月)雪 春の雪降れども溶けて雨となり
三月 八日(火)晴 すずかけの花に名残りの雪も溶け
三月 九日(水)曇 紅淡く町居狭しと枝垂れ梅
三月 十日(木)晴 鶯を枝に迎へて里の朝
三月十一日(金)晴(東北関東大震災) 天と地の怒りか春の宵迫る
三月十二日(土)曇 怒り来る海より逃れ母退院
三月十三日(日)晴 宵の月ほのかに灯る夫婦坂
三月十四日(月)晴 霞む町ビルの遠音の大震災
三月十五日(火)晴 春雷か夜を閉じ込め闇が鳴る
三月十六日(水)晴 巡りゆく季節を越えて春が来る
三月十七日(木)晴 遠山の雲より高く春なかば
三月十八日(金)晴 刻々と胸中移る彼岸入る
三月十九日(土)晴 掌に水の温みを受ける朝
三月二十日(日)晴 春陽の伸びて厨へ日々の影
三月二一日(月)雨 春の雨地へせつせつと染みる朝
三月二二日(火)雨/曇 雨上がりパンジーに聞く明日の空
三月二三日(水)晴 見上げれば高層のビル空かすむ
三月二四日(木)曇 春野菜水に浸け置く朝厨
三月二五日(金)晴 余震なく朝餉を済ます彼岸明け
三月二六日(土)晴 逝く命あまりに多く春津波
三月二七日(日)晴 震災の記事をかきわけ春探す
三月二八日(月)晴 花便り届かず汚染のニュース聞く
三月二九日(火)晴 春の朝余震の続く北の国
三月三十日(水)晴 風温み莟みささやく多摩の丘
三月三一日(木)晴 ビル影に静かに薫るリラの花

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