gooブログ「曇りのち晴れ」

俳句ダイアリー2012年10月

俳句ダイアリー二〇十二年十月

十月 一日(日)晴 野分あと昨日を惜しむ明日の空
十月 二日(火)晴 十六夜の月を探してビルの谷
十月 三日(水)晴 朝ごとに昼の短く月を待つ
十月 四日(木)晴 朝晴れて秋めく木々のそよぐ声
十月 五日(金)晴 ほつほつと日記書く朝愁思めく
十月 六日(土)晴 釣瓶落し足早のメトロ駅
十月 七日(日)雨/曇 薩摩芋二つに割れてほくほくと
十月 八日(月)晴(体育の日) 芭蕉像水面へ映す萩の池
十月 九日(火)曇 遮断機の降りて町の端草の秋
十月 十日(水)晴 空晴れて雲のちぎれて藤袴
十月十一日(木)晴/曇 小鳥来て快く朝のデュエット
十月十二日(金)晴 秋晴れて姿無き声風に聞く
十月十三日(土)晴 ほくほくと焼芋半分取って置こ
十月十四日(日)曇 小鳥来て梢より朝風さやか
十月十五日(月)晴 爽やかな朝空気までセピア色
十月十六日(火)晴 りんご焼き今朝は冷してコンポート
十月十七日(水)曇 硝子館秋の箱根路硫黄涌く
十月十八日(木)曇 歩の先を愁思がかすめ曇り空
十月十九日(金)晴 爽やかに風渡る空を見上げて
十月二十日(土)晴 秋晴れに目深く被る山高帽
十月二一日(日)晴 赤子泣く角曲りゆく秋祭
十月二二日(月)曇 塀崩れ住む人のなく金木犀
十月二三日(火)曇 霧雨が木々の町角眠らせる
十月二四日(水)晴 案ずれば刻はいそがず月惜しむ
十月二五日(木)曇 嵩の増し濁る朝がた秋の水
十月二六日(金)晴 山雲の川を降りて柿実る
十月二七日(土)曇(十三夜) 読書にもネットか紙か秋深む
十月二八日(日)晴 秋刀魚焼く尾の先までも黒々と
十月二九日(月)晴 路地裏の夕陽に染まる柿たわわ
十月三十日(火)晴 折り折りの微かな風に朝寒し
十月三一日(水)晴(ハローウィン)何食わぬ笑顔立去るハローウィン

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