十二月 一日(木)雨/曇 蒸まんじゅうアツアツの餡とろけ出す(蒸まんじゅう)
十二月 二日(金)晴 干鮭を吊るす黒壁暗き朝(干鮭)
十二月 三日(土)晴 白菜の一枚一枚厚みあり(白菜)
十二月 四日(日)晴 送られて里の冬柿あと幾つ(冬柿)
十二月 五日(月)晴 夜の更けておでん煮込まれ関東風(おでん)
十二月 六日(火)晴 白菜の軋む葉音に夕陽燃ゆ(白菜)
十二月 七日(水)曇/晴 雑炊でしめてほろ酔夫婦酒(雑炊)
十二月 八日(木)晴 ショーウインドウ聖菓にちょこんとサンタ乗せ(聖果)
十二月 九日(金)晴 冬りんごほっぺの紅く台所(冬りんご)
十二月 十日(土)晴 湯気の鳴る湯豆腐ぐつぐつまだ四角(湯豆腐)
十二月一一日(日)晴 大根の九本下がる谷の郷(大根)
十二月一二日(月)晴 お作りの鮃どっちを向くのやら(鮃)
十二月一三日(火)曇 焼きたて手に抱え笑顔今川焼(今川焼)
十二月一四日(水)雨/曇 ホットワインくもるグラスに夜の更ける(ホットワイン)
十二月一五日(木)晴 ほの甘く千枚漬けと猪口の酒(千枚漬け)
十二月一六日(金)晴 鍋焼きのぐつぐつ噴いて底に焦げ(鍋焼き)
十二月一七日(土)晴 葉も茎も根っこも美味の白蕪(白蕪)
十二月一八日(日)晴 夕風を燗でなぐさめ三杯目(燗)
十二月一九日(月)晴 蜜柑箱珍しくなり都会っ子(蜜柑)
十二月二0日(火)曇 大根の煮込まれ夜の闇深む(大根)
十二月二一日(水)晴 忙しなく蜜柑剥く手も落ち着かず(蜜柑)
十二月二二日(木)晴/曇 紆余曲折なんでこうなる温め酒(温め酒)
十二月二三日(金)晴(天皇誕生日) 聖樹まで夜空の散歩星の町(聖樹)
十二月二四日(土)晴(聖夜) 蓮根堀り泥洗われて白きほど(蓮根堀り)
十二月二五日(日)曇り(生誕祭) 冬苺お花に見たて皿の上(冬苺)
十二月二六日(月)曇/晴 テーブルに蜜柑のあれば人が寄る(蜜柑)
十二月二七日(火)曇/晴 聖菓ならサンタ乗せましょ年も無く(聖菓)
十二月二八日(水)晴 はたはたの焼かれ大きな口開く(はたはた)
十二月二九日(木)曇/晴 湯豆腐にあれこれ入れて具沢山(湯豆腐)
十二月三十日(金)晴 夜更けまで牡蠣酢にすすむ酒の盃(牡蠣酢)
十二月三一日(土)晴 鱈鍋の旨みに頷く夫婦酒(鱈鍋)
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