gooブログ「曇りのち晴れ」

たべもの歳時記

俳句たべものダイアリー二0一六年三月

三月 一日(火)晴 柔らかく骨まで透けて白子干し(白子干し)
三月 二日(水)晴 縞模様大小さまざま浅利汁(浅利汁)
三月 三日(木)晴(雛祭) 雛あられ小さな器に飾られて(雛あられ)
三月 四日(金)晴 道明寺今に伝わる桜餅(桜餅)
三月 五日(土)晴 デザートの主役はやばや春苺(春苺)
三月 六日(日)曇 何のためぜんまい渦に巻かれ出る(ぜんまい)
三月 七日(月)雨 黄に染まる莟ほつほつ花菜漬(花菜漬)
三月 八日(火)晴 つまみにとめかぶとろろを夫啜る(めかぶ)
三月 九日(水)曇 山の幸出たてのこごみ朝の幸(こごみ)
三月 十日(木)晴 菓子皿に声聞く前の鶯餅(鶯餅)
三月一一日(金)雨 今日は今日蛤焼けて二枚貝(蛤)
三月一二日(土)曇 貝の殻開けば鳴きだすあさり汁(あさり汁)
三月一三日(日)曇 鎌倉の茶店に寄れば蓬餅(蓬餅)
三月一四日(月)雨 雨の町宵待ち顔の桜鯛(桜鯛)
三月一五日(火)晴 稚魚干され白子小骨も骨は骨(白子)
三月一六日(水)曇/晴 パンケーキ枕に春の苺姫(苺姫)
三月一七日(木)晴 蕎麦啜り香る山椒の芽の辛さ(山椒の芽)
三月一八日(金)晴 こごみ茹で恵の朝を噛みしめる(こごみ)
三月一九日(土)晴 天と地と目覚める力アスパラガス(アスパラガス)
三月二0日(日)曇(春分の日) 宵待てず肴引き立て生山葵(山葵)
三月二一日(月)曇/晴 桜茶に今年も目出度さ咲かせましょう(桜茶)
三月二二日(火)曇/晴 川上の山の恵みと春山葵(山葵)
三月二三日(水)曇 ティータイムはやる心の桜餅(桜餅)
三月二四日(木)曇/雨 鮎鰯混じる雑魚のちりめんじゃこ(ちりめんじゃこ)
三月二五日(金)晴 早蕨の物憂き空の苦みあり(早蕨)
三月二六日(土)晴 山葵漬清流の香に朝目覚め(山葵)
三月二七日(日)晴 桜鯛表裏どちらと浜に焼く(桜鯛)
三月二八日(月)雨 めかぶとろろ元気な朝の海の幸(めかぶとろろ)
三月二九日(火)晴 俎板の音菜の花の茎揃え(菜の花)
三月三十日(水)晴 桜茶の香り閉じ込めティーパック(桜茶)
三月三一日(木)晴 頭から尾までからりと公魚揚げ(公魚)

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