gooブログ「曇りのち晴れ」

曇りのち晴れ

俳句ダイアリー二0一九年二月

二月 一日(金)晴 極寒に空気の底の底しらむ
二月 二日(土)晴 寒晴れの乾きに長き髪束ね
二月 三日(日)晴 終わらない刹那を巡る春隣り
二月 四日(月)晴(立春) 福を呼び立春の朝が来る
二月 五日(火)曇/晴 春はじめ乾いた空は薄曇り
二月 六日(水)曇/雨 闇に溶け記憶を探す朝時雨
二月 七日(木)晴 春浅く人工の滝水涸れる
二月 八日(金)曇 間違えたはずじゃなかった豆の数
二月 九日(土)曇 紅白の梅の極みを際立たせ
二月 十日(日)晴 垣根越し梅は点れど様変わり
二月一一日(月)晴(建国記念日) 背を押され何を急くのか梅の坂
二月一二日(火)晴 梅が香にはれて乾いた町の空
二月一三日(水)曇 冴え返る空はしらじら朝告げる
二月一四日(木)曇 早春の大地に産く風さやか
二月一五日(金)曇/晴 遠のけば尚懐かしく梅の春
二月一六日(土)曇/晴 夕ぐれてぼんやり町は朧めく
二月一七日(日)曇 白梅に隠れて低く屋根に鳥
二月一八日(月)晴 梅香るあの角曲がり迷い道
二月一九日(火)曇/雨 春浅く首をすくめてマスク行く
二月二十日(水)曇/晴 咳ひとつ寒の戻りと衿立てる
二月二一日(木)曇/晴 春の月小雨の隠し宵深む
二月二二日(金)晴 梅晴れの朝陽が昇る今日もまた
二月二三日(土)晴 しばらくの蛇口開けば水温む
二月二四日(日)晴 朝風の少しやさしく梅香る
二月二五日(月)晴 春めくは細き枝にも莟出る
二月二六日(火)晴 空の下雲は浮かんで春の風
二月二七日(水)曇 涅槃門粛々と梅の朝迎え
二月二八日(木)曇/雨 春時雨小雨降る世田谷線の乗車口

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