子供の頃に、親からの愛情を
的確に得られなかった人は
その愛情が足りない程に
悲惨な大人になります。
恋愛依存。
性への依存。
お薬への依存。
ギャンブル依存。
摂食障害。
アルコール依存。
ホストやキャバ嬢への疑似恋愛。
パートナーへの暴力。
SNSでの暴言。
夢みがちな思考で、現実と向き合えない。
数え上げれば、キリがありません。
絶対的な愛情を貰った人と、
愛情が貰えずに我慢して来た人との
隔たりは埋まりません。
私には、ほとんどの人々が
愛情不足に見えます。
(自分を含めて)
愛情で自らを埋め尽くす方法は、ただ一つ。
自分が如何に傷付いて育ったかを
客観視すること。認めること。
冷静に分析すること。
そして、愛情をくれる人と
礼儀正しく関わって行くことです。
口で言うのは簡単ですが、
とても難しいことです。
まず、自分が
「愛されなかった」
「惨めな子供だった」ことを
認めるのは、恥ずかしい上に苦しみを
伴います。
認めることが出来たとしても、
悲劇の主人公めいた気分になって
周囲からは奇妙に思われてしまいます。
自尊心がないからこそ、
自尊心を生み出したいという試みです。
自己顕示欲のお化けになってしまう人は、
この状態です。
自分という人間を、
正しく分析するには
正直な意見を告げてくれる人の存在が
必要です。
友達や、信頼できるカウンセラーなど。
大人になってから愛情で満たしてくれる人
というのは、恋人や伴侶を指します。
しかし、子供時代に他者との距離の計り方を
学べていないので、様々な失敗をします。
愛情を過剰に求め過ぎたり、
束縛をして逃げられてしまったり。
恋愛の難しさ、
結婚生活の持続の難しさは
子供の頃の思いと引き合っています。
愛情不足にさせてしまう親は、
親自身も愛情不足。
根深い問題です。
愛情不足は連鎖します。
自分の生きかた、
人との向き合いかたで
連鎖を絶ち切ることが出来れば
幸福を日々、実感しやすくなります。
今、幸せではないと感じる人は
愛が足りないだけ。
愛で満ちた人は幸せです。
お金がなくても幸せです。
まずは正しく過不足のない自己愛から。
そして、他者への慈しみを持つことで
世界との関わりかたが変わって来ます。