侍の時代ならいざ知らず、現代日本人がそう評されるという事に、実感が湧きません。
日常生活で、”名誉”なんて言葉を使ったり、意識したりすることってないですよね。
昔『ラストサムライ』という映画がありましたが、そうしたモノの影響による作られたイメージがあるんだろうなと思ってました。
「名誉」とは、名の誉れ。
自分の名前が、他人にどのように語られるかという点を重視する考え方。
つまり、自分の名前が良い意味で出されるように、日頃から努力する訳です。
「〇〇君はスゴイ」とか、「〇〇君のおかげ」とか、尊敬や感謝の念を含んだ言葉で語られることを目指します。
「しつけ」という言葉があります。
身が美しいと書いて、躾(しつけ)。
「〇〇君は、だらしない」とか、「〇〇君は、なっていない」とか、そういう軽蔑の意を含んだ言葉で名前を語られないように、身につけておくこと。
それが”躾”だとすると、その根底には”名誉”が存在していると言えます。
現代でも各家庭において”躾”はなされているでしょうから、現代日本人も名誉を重んじている訳です。
同じ文脈で、海外からは日本には宗教がないと評されています。
子どもの健勝を神社に祈願し、キリスト教の神に結婚を誓い、お亡くなりになった方を仏教で弔う。
そして、宗教に関するアンケートを取ると、大半の日本人は自分は”無宗教”と答えるのです。
これも同じことで、日常の中に宗教が溶け込んでしまっているので、意識すらしていないという状況だと思われます。
有名なのは、食事の際の「いただきます」という言葉。
これは、「命を頂きます」とい意味で、私達の生が他の生き物の命の上になりたっているという事への感謝の表れです。
「ごちそうさま」は、”馳走”、つまり食事の供応に携わった全ての方への感謝の意となります。
この考え方のベースは仏教だと言われていますが、あまりにも日常すぎて、若い頃はそういう事を思ってもみませんでした。
当たり前の様に、無意識に、日本人の生活の中に受け継がれていっているもの。
改めてその意義を考えると、心を育むための糸口を、日常の中にちりばめてあるような気がします。
そういったモノを、体系的にまとめ上げたら面白いでしょうね。
【缶コレクション】 エメマン 至福の微糖
底面の日付は2016年4月20日。
山のデザイン繋がりでちょっとマイナーどころのご紹介。
(。・ω・。)
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