言葉喫茶【Only Once】

旅の途中で休憩中。

一日の終わり

2020-07-20 22:34:00 | 言葉



外灯が照らす道から
落ちてしまわないように歩く

吊橋よりも頼りない
一日の終わりへ向かう細道


湿り気を帯びた夜風が
しならせた木々が鳴いている

風邪をひいた外灯に出逢うと
道は より細く 暗い


月や星はいつも
曇天の向こうに在る事を
時おり 忘れそうになるが

雨の夜
曇りの夜に
風が吹いた時 思い出すだろう

彼方から届く
いのちの明るさ その匂いを


日々 月も星も
地上でまたたくいのちを見つめ
すべての夜を 静かに照らしている



玄関の灯りが消えて
今日もまた 一日が終わる










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2 コメント

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Unknown (y0hanesa1b0uhek1)
2020-07-21 02:03:22
いのちの明るさ、その匂いを
良い表現だと思います😃
ちなみにこちらも、曇天です
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Unknown (harapekoyuyu0718)
2020-07-21 09:03:02
@y0hanesa1b0uhek1 夜羽さんへ

おはようございます。
よく眠れましたか?

日中もそうですが、雲の向こうにも空があって、
太陽や月、星がそこにある事を忘れる事があります。

黒一色の夜を見た事がないのは、
雲越しにこちらを見つめるものの灯りがあるからでしょうか?
風の匂いがこころに触れるのも、
そういう事なんだろうかと思っています。
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