健康と鍼灸マッサージ in キュアーズ長町 season 14 宮城県仙台市太白区長町七丁目にある鍼灸マッサージ治療院

ぴーちゃんによる鍼灸マッサージ雑学と独り言・14年目&食いしん坊な食べ歩き日記とクライミング雑記

顔面マヒの鍼治療

2008年02月19日 | 鍼灸
こんにちは。ぴーちゃんです。
今日は鍼灸治療の話を一つ。
こうも寒いと、顔がこわばってくる感じがしますよね。
キュアーズ長町には、顔面神経麻痺(まひ)で悩んでおられる患者さんが鍼灸治療を希望されて来院されます。
これは、キュアーズ五橋だったころから多くの患者さんが来院されてました。
もちろん、麻痺が発症したばかりの場合は、耳鼻咽喉科や神経内科の医療機関を出来るだけ早急に受診して、ステロイド薬など適切な処置を受けてもらうことが、その後の症状の回復に大きな影響を与えることは言うまでもありません。
では、どんな場合が、どんな症状が鍼治療の適応となるのかということになります。
ぴーちゃんがお世話になっている、青葉区五橋にある鈴木耳鼻咽喉科・アレルギー科医院の鈴木先生とお話をしてみると、医療機関において投薬治療が一定期間行われ、現代医学的には「もう、これ以上は症状の改善が見込めない」という、いわゆる「症状固定(プラトー)」の時期からが鍼灸治療にバトンタッチする時期なんだろうと言われていました。
つまり、ステロイド投薬を初期には行い、神経回復を促進させる投薬を中盤に行い、症状がある程度改善し、投薬してもこれ以上の回復が見込めそうにない慢性期に入ったら、いよいよ鍼灸治療の出番となるわけです。
キュアーズ長町に来院される患者さんの症状を診てみると、およそ75%~80%くらい症状が改善したところで症状固定になっている方が多いように見受けられます。
症状としては、個人差もありますが、頬のこわばり、口角の下垂、口から水物が少し垂れる、眼瞼(まぶた)が垂れる、涙が出る、頬や眼瞼・額がピクピク痙攣(けいれん)する、などなど様々です。
また、顔面神経麻痺の発症からの経過、症状の強さ、日常生活での不便さは個人差が大きくあります。
鍼治療としては、麻痺を起こしている顔面神経の出口付近と麻痺を起こしている神経の走行に合わせて麻痺筋に鍼をして、低周波をかけて治療します。
いわゆる「低周波鍼通電療法」ですね。
鍼治療の効果としては、発症からの経過年数にもよりますが、半年~1年半くらいで、かなり改善されることが多いです。
もちろん、個人差がありますので絶対的なことは言えないのですが、、概ね95%くらいの回復になるのではないでしょうか。そのような印象を受けることが多いです。
おそらく、耳鼻咽喉科や神経内科の先生など、専門化が診れば「この辺りに微かに麻痺が残ってるね」と判る程度でしょうか。
ただ、治療にかかる日数、年数が「ギックリ腰」や「寝違え」のように数回で改善するというわけにはいかないので、患者さんにもそれなりの鍼治療に対する覚悟と決意を要することは言うまでもありません。
ぴーちゃんの治療経験としては、鍼治療の前後で麻痺の状態が変化すると感じることが多いですね。
患者さん自身も、治療前後の顔の状態を鏡で見て、驚いておられることが多いです。
初めは「顔に鍼するの!?痛くない!?」と聞かれますけど、治療後は「気持ちよかった♪」「血色が良くなった♪」と言われることがほとんどですね。
キュアーズ長町では、顔面神経麻痺の鍼治療を通じて蓄積した経験から、美容鍼灸へと発展してきたのかもしれないなと思った、ぴーちゃんなのでした。
今日はここまで。


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