今回は、マツダ初の量産電気自動車「MAZDA MX-30 EV MODEL」です。新世代車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」と、電動化技術「e-SKYACTIV」が導入に-。
マツダ・MAZDA MX-30 EV Highest Set
>>ボディカラー:ソウルレッドクリスタルメタリック(3トーン)
電動化技術「e-SKYACTIV」は、モーター、高電圧バッテリー、インバーター、DC-DCコンバーター等で構成されています。今回、モーター、インバーター、DC-DCコンバーター、ジャンクションボックスが一体化された構造となっていまして、車両前方(ボンネット内)に搭載となります。かなりコンパクトに収められるので驚くレベル!
【スペック@MX-30 EV MODEL】<原動機>■モーター型式:MH型■定格出力:80.9kW■最高出力:107kW(145PS)/4500-11000rpm■最大トルク:270N・m(27.5kgf・m)/0-3243rpm <駆動用バッテリー>■リチウムイオン電池■総電圧:418kW■総電力量:35.5kWh■個数:192■容量:100Ah
MX-30 EV MODELでは、駆動用の高電圧バッテリーがボディフロア下に配置されていますが、室内空間への影響が最小限に抑えられいます。バッテリーの冷媒冷却システムも注目でして、構造および冷媒の流量と圧力の最適化により高効率な冷却を実現しています。また、EVモデルの特徴である高電圧部品の多用による危険性を回避する為、「高電圧保護構造」が採用されている点にも注目です。
高電圧部品に関しては、直接部品に触れることが無いようカバー構造が採用され、異常時には通電を停止させる制御などが採用されています。このほか、リヤドアウインドウには「ELECTRIC」ステッカーが貼付され、通常の給油口となる部分は、充電ポートに変更されています。→普通(AC)充電と急速(DC)充電に対応しています。充電ポートが1か所に集約されているのもポイント!
EVモデルということで、ボディフロア下も空力特性を高めるアンダーカバーが全面に採用されています。車両後方にも今回採用となりまして、エキゾーストシステム等のマイルドハイブリッドモデルとは異なる仕様となっていますので注目です-。
続いてインテリアですが、通常のMX-30と同デザインとなりますが、メーターパネルの表示がEVモデルの特性に合わせて変更されています。タコメーターはパワーメーターに変更され、燃料計はバッテリー残量計に変更されています(ちなみに、航続可能距離等のアイコンも電気マークに変更!)。また、アプリによる遠隔機能も充実していまして、リモートチャージ、リモートエアコン、リモートモニター、うっかり通知等のEV専用機能が追加されています。
そして!今回、EV専用機能として「ステアリングパドル」が採用されていますので要チェック!パドルは「D」ポジションを基準に、「+」と「-」それぞれ2段ずつの合計5段階の設定となっていまして、手元での操作による加減速の調整が可能に。また、「モーターペダル」も採用となり走りを演出する技術も多く採用されています。
ちなみに、シフトパネルに備わる「ドライブセレクションスイッチ」はEV MODELでは未設定となり、また、EV特性に最適化された「エレクトリック G-ベクタリング コントロール プラス(e-GVC Plus)」も採用されています。マツダコネクトもEV特性に合わせ、メニューが変更されていまして、電費表示やバッテリーモニター、充電タイマー予約等の機能が追加されています。
※ラゲッジルームには、充電用ケーブルが収められていまして、専用ケースが備わり、ラゲッジルーム右側に固定用ベルトが備わります。