ハルじいの部屋

日々の思う事を綴っていきます。シニア世代を一緒に明るく歩いて行きましょう。

春の歌

2018年06月26日 | 






春の歌



小高い 丘の上
小さな森に 小鳥が集い
若い鶯(うぐいす)初鳴きか
姿見せねど 二羽三羽
親鳥の 歌声追いかけ
ホ~ ケ ケケ
歌ってみても 歌にはならず
親鳥の 美声にほど遠く
一生懸命 歌まねしてる


私が口 笛吹いたなら
すかさず親鳥 泣き返す
姿見たさに 身をひそめ
時を過ごすも 姿を見せず
思いもよらず 楽しいひと時


命の洗濯 したような
明日もこの場所 散歩のコース
少し早めに 家を出て
妻を誘って聞かせてあげる
喜ぶ顔が 目に浮かぶ





(この詩は春に作りました)





花のバラード(紫陽花)

2018年06月14日 | 




花のバラード(紫陽花)



六月の風も雨も温かい
季節の移ろい肌に感じて
雨降る庭の片隅に花一輪咲く
絵画を見るがごとし

紫陽花の側に立ち傘をかざす姿
心やさしき人よ
梅雨時の景色は人の心晴れず
太陽の光輝く晴天は見られず
曇天の日に似合う花を探しに家を出る
散歩途中 小さな庭に紫陽花が
今が見せ時とばかりに咲き誇る

花は わたしを見てと微笑む
見る人を分け隔てせず
にこやかに微笑み返す
人は見た目で勝手気ままに我がままばかり
救う神なし

賢き花たちよ 時を知り
小雨降る空の下見事な花を咲かせて見せる
紫陽花の技に人は驚く
同じ庭に咲きながら咲き分ける花
同じ姿形を見せるが色艶の違い
人は不思議と また驚く

人は花に習えず花に魅入るだけ
紫陽花の技に習えず






望郷の詩 追憶の旅

2018年06月07日 | 






望郷の詩 追憶の旅



子供の頃に歩いたこの道は
凸凹で砂利混じりの広い道だった
大型トラックは珍しく
走り去った砂ぼこりの中へ
急いで飛び出しては匂いを嗅いだ
あぁ~いい匂い
走り去ったトラックを見つめる
そんな光景を想い出す

今この場所に立って周囲を見渡す
この道も 今では綺麗に舗装され
家並みは一軒一軒が姿形を変え
街並みは一変され 見知らぬ街かと思える

同じ場所に立ち時間の経過を知り
想い出だけが瞳の奥の残像となる