虚構の館

真実も幻想も時間も消えていく

美しい人

2024-12-14 | 架空の街で

あの街で彼女を見かけたことがあった

年老いても美しい人だった

若い頃に好意を持っていたことがあった

その後仕事を変えその街も遠ざかっていた

僕なんかと一緒にならなくて良かったんだ

一緒になれば苦労をかけていたことだろう

もちろん彼女はどう思っていたか知るよしも無い