花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

テラスキニ

2013年03月31日 | 舞台いろいろ
この週末は再び冬が戻ってきたのでしょうか?
寒かったですね~。今日は再びダウンジャケットを着て外出。
お昼には、友人と日本のコリアンタウン新大久保で韓国料理をたべて、お買い物に勤しんでました。
そして夕方
アーキタンツ東京湾スタジオ
小尻健太・KENTARO!!「テラスキニ」を見に行ってきました。

小尻健太さんは、Noismで踊っていたこともあってか、けっこう知られてるんですね・・って
ほんとそう言うことに疎い私。
でも最近あちらこちらで大活躍ってかんじで、お名前もよく見かけます。
今回のスタジオパフォーマンスもチラシを目にして出かけて来ました。

小尻健太さんとKENTARO!!さんは同じ年で夜も二ダンサーながらご自身達のダンス表現はまったく別。
たしかに見ていてもまったく違うってわかるのですが、それが別々に踊るのではなく、
違っていてもそれがとても心地よく、面白くここちいいパフォーマンスでした。

ともにテクニックもすごいのでしょうけれど・・すごいって思うよりも楽しいって見れるパフォーマンス。
押し付けがましくない・・っていうのでしょうか。
1時間の最近になく楽しいパフォーマンスでした。

また料金も2500円ってすっごい良心的値段(笑)

「テラスキニ」ってなんなんでしょ。

「フロッピーは、夢見がちで寂しがりやももどれない
夜の外の、イライラ プラットフォームから抜けたわき道からで。」

ってもらったチラシにかかれてたけど。


『ジセル』 3組目

2013年02月24日 | 舞台いろいろ
土曜日は、『新国立劇場』へ、3組目のジゼル鑑賞へ。
ジゼル:米沢 唯
アルベルト:厚地康雄
ミルタ:厚木三杏
ハンス:輪島拓也
クールランド公爵:貝川鐵夫
バチルド:湯川麻美子
村人のパ・ド・ドゥ:細田千晶 奥村康祐
ドゥ・ウィリ:細田千晶、寺田亜沙子

ってこの日も当初予定無しだったのですが、新国立の3公演見てプレゼント企画にのってしまった私です。
このところ毎回気になるダンサー米沢 唯さんのジゼル。
たぶん20日ダリア・クリメントヴァさんのジゼルを見ていなかったら大絶賛しちゃいそうです。
が・・これなのかな?って
ちょっとまえにあまりにも素晴らしかったダリア・クリメントヴァジゼルをみてしまったあとにきた米沢 唯さんのジゼルは、
基本的には・・素敵ですばらしいものでした。だけど。。って「だけど」がついてしまいました。

とくに2幕になって・・ダリア・クリメントヴさんのジゼル。あの空をも浮いているようなジゼル。アルベルトをミルタや妖精ウィリから救うべきジゼルは、語彙力なしには、伝えるべきことばはありませんが・・すごかった。っと。あれをみちゃうと。という今回は、やっぱり違うなという思いでした。

米沢 唯さんの美しさにはいつも堪能させられているのですが、今回ばかりはテクニック&表情そして舞台をすべてに魔法をかけたのか?ってダリア・クリメントヴさんのジゼルと比べちゃいけないと思いながらも比べて見ていました。

逆にアルベルトの厚地康雄さん。この方はテクニックよりも表情というもので見せるかたなのかなあ。
って3階席からの鑑賞だったのでオペラグラスからの鑑賞ですが、アルベルトという貴族。
厚地さんのアルベルトは・・まったくもってお坊ちゃま。
自分に婚約者がいても好きなんだもん。僕が好きなのは、バチルドでなっくジゼルなんだ。って。
雰囲気で1幕を見てました。
菅野さんワディム・ムンタギロフさんのアルベルトには、1幕はあくまで婚約者ありきのアルベルトを感じたのですけど、厚地さんのアルベルトには二人とは違った印象をうけました。
ほかの2人のアルベルトが、ある種自分よりも位の低い娘への火遊び的だったジゼルへの想いというものより本気モードが強い感じを受けました。

厚地康雄さんは、ガラのような場面だけのキリトリバレエやテクニックを見せるものよりも物語として表情を出すバレエがいいのかな?って
今回3公演を見て、こんなにも違うんだなあ・・と。

みなさんが、キャストを選ぶのが、すこしづづわかってきた今日このころです。

また、いろいろなサイトをみると前回の新国立の「ジゼル」今回の「ジゼル」とでは、振付等すこし違っているそうな。
それは、私は???箇所。
人によっては、今回のはイギリス風で前回がロシア風??
まだまだ知らぬことばかり。

「くるみ割り人形」もいろいろみてみなければ・・と思っているもののこの「ジゼル」もなのかな。と
ストーリーとしても、ジゼルやアルベルトの解釈がさまざまなようなので、これからの見ていきたいいと思います。

本日は「ジセル」

2013年02月17日 | 舞台いろいろ
新国立劇場『ジゼル』
生まれて初めて劇場でみたのが新国立劇場みると2006年のこと。
それからですよ。バレエをみるようになりだすのは。
その後『アラジン』をみて・・鑑賞回数が増えて行くのは。
『ジゼル』2006年6月30日が、MYバレエ鑑賞デビューの日。
寝なかった!そして解らないでもない・・って。
日ごとにキャストが違うことにも驚いていた私。
約6年経って少しは、成長??しているかしら?って。

あの時のジゼルとアルベルトは、西山裕子さんとバンジャマン・ペッシュサンというお方。
バンジャマン・ペッシュサンは、オペラ座のかただったようですけど・。なんとなっくしか覚えてない。もったいないですね・・って自分自身に思います。

あの時なんとなくわかった『ジゼル』
今回は、「新国立劇場バレエの3人の「ジゼル」を観よう!キャンペーン」に乗っかって3組を見ようというわけ。
また国立劇場の歌舞伎チケットをもっていると10%オフというキャンペーンも利用してチケットを購入しました。

本日が初日でした。
ジゼル:長田佳世
アルベルト:菅野英男
ミルタ:本島美和
ハンス:マイレン・トレウバエフ
クールランド公爵:貝川鐵夫
バチルド:湯川麻美子
村人のパ・ド・ドゥ:竹田仁美 八幡顕光
ドゥ・ウィリ:細田千晶、寺田亜沙子

長田さんの村娘ジゼルとってもチャーミングに登場されてました。
かわいい・・ってだからこそ貴族のアルベルトが恋するのもまちがいないって。
その貴族を隠した青年は、品があって素敵だからこそジゼルもね。。って思うような菅野英男さんのアルベルト。
ダンスパフォーマンスはもちろんですけど、そこから伝わってくるマイムの表情部分も素敵でした。
そのアルベルトの婚約者であるバチルドが湯川さん。ほんとこの方のマイムって役そのもの。ってかんじで好きです。
なにやっても湯川さんじゃなくて、湯川さんが、バチルドになってるんです。
そのバチルドの婚約者だった自分の彼アルベルト。ってそこからのジゼルの狂乱振りも・・なんでしょう。
今見るとわかる。わかるって。

初めて見たときはジゼルやアルベルトの動きに??の場面でした。でも心臓が弱くて死んでしまったらしい。というのが初めて見て解説読まずにわかったことがうれしくて、今に至っています。

2幕新国立のコールドのみなさんのまさに見せ場!!すごい!ッテ見せていただけるところもあれば・・
上から見ていて、あれ?おくれてるね。あの人って、ずれてしまっっている人もわかったりですが、それでも見事でした。
ミルタの本島美和さんは、似合いますね~といいましょうか、美しいゆえにびしっと強さ(?)きつさのあるしっかりとした女王って雰囲気ぴったり。

今やビントレー信者とでも言ってしまいそうなビントレー氏の関わる作品がなによりも好きな私ですが、古典もまたいいですよね。

バレエ『ジゼル』も様々な振り、演出があるのでしょう。機会があれば見てみたと思います。
とりあえずは今回出演者違いで3公演。みなくっちゃ。

兵士の物語

2013年02月10日 | 舞台いろいろ
ストラヴィンスキーの兵士の物語。これまでに幾つかの舞台をみていますが・・
インパクトも大きく、その時の舞台も今だにのこる
アダム・クーパーが出演した英国ロイヤル・オペラハウス版の『兵士の物語』
あの時の兵士と悪魔なんでしょうねえ。
今みたらもっと衝撃かも。って思うほどにアダム・クーパーと悪魔のマシュー・ハートがすごい印象にのこってるんですよね。
ほかに語り部としてウィル・ケンプが出演だったんですけど。

『兵士の物語』は、そんなに多くの出演者を要しない作品かと思われますが、
今回の神奈川県民ホールの公演は、あっとおとどく大所帯の舞台。
アートダンスカナガワの第9回目の公演。
昨年もアートダンスカナガワ公演をみたのですが、昨年は、『AQUA』という公演。
抽象的なAQUAをイメージした現代舞踊を大人数で踊っていたのですが・・

今回は、『兵士の物語』として登場すべき語り手、兵士、悪魔、王女が、
語り手をはずし、兵士、悪魔、王女、それに王そしてヴァイオリンの精が、メインキャストで、
その他の方々は、数字の精、故郷の人々、宮廷の人々という群舞、コール・ドってところでしょうか。
ただし、残念ながらその群舞は目に入らず、
兵士 首藤康之さん、
悪魔 小尻健太さん
王女 中村恩恵さん
ヴァイオリンの精 渡辺レイさん
王 後藤和雄さん

をみるだけでだけでせいいっぱいだったかな。

でもこんなのもあるのね。っと驚いたのが、曲にあわせての語り。
語られている言葉が。なに語なのか「???」ですが、初演したのが。フランスってことでフランス語かストラヴィンスキーのロシア語なんですかね。

映画でも、ミュージカルでも歌舞伎でも、言葉わからずでもこちら見るほうの感覚であらすじさえわかっていれば、見てしまうことがあるゆえに、こんなこといってるのかなあ?って勝手なる解釈で耳に取り込んでいました。

首藤康之さんは、先月まで新国立で踊ることなく、舞台に立たれてましたからなにかあのぎこちなさを思い出しつつ、踊りだすとさすが、細やかな仕草がとても美しく、やはり女性のバックをされるときの安定感がっかこいい。と思って見てしまいした。

王女の中村恩恵さんは、赤い(?)ルージュ引いてる!!ってなにかお化粧してる!ってわかる化粧に最初におどろいてしまった自分に苦笑いしちゃいました。
ダンスは言わずもかな。なんですよね。最近は首藤康之さんと踊られることを見ることが多く、クラシックとはまたちょっと違うお二人のダンスに見とれました。

そしてなんと言っても小尻健太さん。いいですよね~~~。
最近、魅了されますね。繊細といのでもなく、アクティブを前面にだすでもなく・・。
でも骨太で綺麗なんです。海外のダンサーにはないきっと東洋人ならではの骨太さのくっきりしたきり金細工みたいな美しさ??それがしっかり見てるほうに届くんですよね。ウットリと見惚れてしまう。
いっや~~~~。舞台に登場されると、早私の視線は、小尻健太さんへ。

今回の目的ももともと、小尻健太さんみたさですからね。
大きな舞台での『兵士の物語』面白く見させていただきました。
できれば新国立の中劇場あたりがやはりいいようにも感じましたけど。

石橋+Shakkyou

2013年02月08日 | 舞台いろいろ
渋谷セルリアンタワーの地下にある能楽堂での能とダンス公演 
『石橋+Shakkyou』に行ってきました。
すでに佐渡や仙台そしてロシアでも上演された作品なんだそうです。
津村禮次郎さんが能の『石橋』を森山開次さんが主となり踊る『Shakkyou』
脇正面にて鑑賞。能楽堂ならではの席。って気もしますが、ダンスは、けっこう見る角度は様々だっけ。っと。

『石橋』といえば、石橋のから文殊の使いである獅子が現われ舞うってかんじで、牡丹の花と戯れるってことだったともいますが・・今日は、あれっ?こんなに短かったけ?と、なにかあっという間に終わってしまった印象なのです。
良く見ると半能ってあって途中からの後半部分だったそうなんです。なんだ。全部見たかったな。という思いが強くのこりました。でも最近はこの半能という形は多いらしいです。
また流派によっても違うらしいんですけど・・。津村禮次郎さんを見ているうちに團十郎さんを思い出していました。別にしているわけでもないのですが・・。
津村禮次郎さん品のある高貴な所作。でも強さの中に優しさを感じていました。

その後休憩がありお目当ての『Shakkyou』
大きな和太鼓が舞台の中央奥に。『石橋』の時には、江白の牡丹の花が、舞台の所作台(?)左右にあったのですが、その牡丹は、和太鼓の奥に。
この『Shakkyou』は、作品の物語性をそぎ落として浄土、無限に広がる仏の悟りの力、曼荼羅の世界ってことのおうですが・・
なにか感じたのは、念・・それも怨念。のような。激しい気持ち。『道成寺』や『土蜘蛛』にほうが近いんじゃないか?ってかんじ。
悟る前の野獣?というよりももっと激しい気迫がこもり過ぎていて、『石橋』に出てくる文殊菩薩でもなく、菩薩の使いの獅子でもなくて・・人の怨念を抱いているかのようで、それを高僧が鎮まれ、去れとでもいているかのように感じてしまいました。

和太鼓奏者は佐藤健作さん。あっ!バレエで酒井はなさんといっしょに出てた!!ってそいういえば、
佐藤健作、酒井はな、津村禮次郎、一噌幸弘ってかかれてたプログラムもあったけ。って思わず。

コラボの場合きっかけは、どんどんつながるのね。なんて。

見終わって・・なにかめずらしく見た~~~~って満足にいたらなかった私。
ちょいっとさびしくなっておりました。開次作品が解らなかった自分に。

でももらったチラシに近頃気になるダンサーの方の公演チラシがあって・・思わずいこっ!って(笑)
小尻(九でなく本当は丸)健太さんとKENTAO!!の公演です。

「愛の妙薬」

2013年02月02日 | 舞台いろいろ
31日に新国立劇場でみたオペラ「愛の妙薬」
ビギナーにはこっちだ~~~がいい。って思わず。
歌舞伎で初心者が有名な「勧進帳」をみるより「身代座禅」のほうが楽しいよ。ってなかんじ?
「タンホイザー」が、ドイツオペラであるのに対し「愛の妙薬」はイタリアオペラ。
ちょいっと調べると、発声法ドイツとイタリアでは違うらしい。
今回はそのイタリアオペラのテノール・アントニーノ・シラグーザさんがご登場ってことで、
シラグーザさんはイタリアの軽い声の高音域を得意とするテノールというベルカント・テノールで日本でも人気の方なんだそう。見終わって気になって調べてしった私です。
2幕の「人知れぬ涙」のアリアすごいよかったです。

この「愛の妙薬」なんでみようかな?と思ったのは、オペラユニットレジェンドも時々このオペラからの歌をうたわれることや、ちょいっとオペラでも面白そう・・と思ったことと、平日午後7時から見れるオペラだったから。
なんとも単純、それゆえ安い席を購入。初めてだし。と
でもこれが思わず面白かったんです。

たぶんこの作品もオーソドックスなバージョンはこんな衣装じゃないんだろうなあ。
って思うような、ビビットカラーの衣装。それに主役のネモリーノのヘアーカラーは真っ赤だし、彼が先生と呼ぶドゥルカマーラのヘアーはグリーンでへんてこ!。
そこがいざ見るとユニークで面白い。
  
それにやっぱり主役だよね。って思わずタンホイザーと比べて改めてシラグーザさん素敵だったよな・・って。
鼻が高くて、男前。それで声が素敵なのに役はノー天気な青年なんですよね。
恋する女性アディーナのニコル・キャベルさんもちょいっと負けん気の強い女性が似合っていて役にぴったり。

楽しいオペラでした。
オペラでも楽しいのがいいなあ。まだ、まだどんなものでもにはちょいっときついかも。

カルーソー~イタリア名曲を歌う アントニーノ・シラグーザ
クリエーター情報なし
キングレコード


理想の女~トスティ歌曲集
トスティ,バッラリン(パオロ)
キングレコード

タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦

2013年02月02日 | 舞台いろいろ
新国立劇場 オペラ「タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦」に行きました。
金曜日には同じ新国立劇場でオペラ「愛の妙薬」に行きました。2回つづけてオペラです。
見易さは「愛の妙薬」でした。
でも力入れてチケットを購入したのは「タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦」3階席にて鑑賞。
昨年神奈川県民でみた「タンホイザー」は演出:ミヒャエル・ハンペによるものということでしたが、演出助手だった田尾下哲さんから解説を聞いたこともあるゆえ、タンホイザーをわかったつもりでいたものの、今回のタンホイザーが初めてだったら・・きっと解りづらかっただろうなあ。と。

新国立の演出はハンス=ペーター・レーマン。
すごいスタイリッシュな舞台でした。07年にも上演されたそうです。
評判もよかったようなのですが・・タンホイザーというのはかっこいい男ヒーローでもあったという存在で2幕メイン歌合戦もヒーローゆえかっこよくでてくるといったハンペ演出とは違って、慌てて準備もそこそこ着くずれしているかんじでした。
また歌合戦には、ハープをもっての登場というのも、舞台センターにハープらしき存在があるのみで、ここなどはかなり抽象的なんだなあ・・・きっとと思わず。
そして合唱する方々の各地方色も、スタイリッシュな衣装のみ・・と近代的な雰囲気のなか、ヒーローであるタンホイザーダサいなあ。って。
ダサい男が、エロスにはしってエロスの神と交わってしまった・・ってなかんじだったのですが、ダサい男では姫であるエリザベートは彼を慕わなんじゃないか・・って。彼のために命を絶つなんて・・姫は母性本能をくすぐられたのかなあ?
などとストーリーになにかイマイチ感が残りました。

主役であるタンホイザーのスティー・アナセンさん声は素敵でしたけど・・う~~~ん。
それより友人でもあり、姫を思うヴォルフラを演じていたヨッヘン・クプファーさんのほうが、かっこよくみえちゃいました。

そしてまたこういうのが普通なのかな。と思ってみたのは、最初の女神「ヴェーヌス」登場前のバレエシーン。とても抽象的な男女の姿。エロスがこの場面で描いてるんでしょうね・・って。あまり感じなかったんですけど(笑)

初めてみたタンホイザーとどうしても比べてしまったわけですが、やはりあの有名な合唱シーンは見事でした!!これぞ!!って。

会場もみた場所もよかったのか合唱隊よかったです。
ワーグナーをスタイリッシュな舞台で聞かせていただきました。
舞台装置は面白かったです。新国立劇場のセリを充分堪能させていただいた気がします。

でも、でもね、31日にみた「愛の妙薬」のほうが好きかな・・って。
主役のシラグーザさんがよかったんだもの(笑)

ダイナミック ダンス!

2013年01月27日 | 舞台いろいろ
ここ数日は・・新国立劇場・国立劇場へ
まずは新国立劇場『ダイナミック ダンス!』
『ダイナミック ダンス』は2011年3月の公演だったものの日本大震災のため公演中止となってしまった公演で、今年2013年1月に被災者への祈りと明日へのエネルギーを込めたプログラムとして上演される事になった公演です。

思えば、あの時より今のほうが、まだまだ鑑賞ビギナーである私でもパフォーマンスとしてしっくり見れるんじゃないか・・って勝手に思い、
公演3日前には、公開リハーサルも企画されて、本公演は待ていました!!そのものでした。

『ダイナミック ダンス!』は、ビントレー芸術監督チョイスのトリプル・ビル(短い一幕もののバレエを3本上演する形態)公演。

若き振付家時代にアメリカを訪れたビントレー芸術監督が贈るプログラムは、
中劇場ならではの緊密な舞台にダイナミックな踊りをそろえて「これぞアメリカの楽しさ」と選りすぐりの傑作。
ってことで作品は次ぎの
1941年に上演されたバランシン振付『コンチェルト・バロッコ』
2007年初演のビントレー振付『テイク・ファイヴ』
1986年初演のトワイラ・サープ振付『イン・ジ・アッパー・ルーム』
ということでした。

そにかくみた総合感想。凄い!!日本人でもこんなに踊れるんだ!!
こんな作品を見せてくれてありがとう!!デヴィッド・ビントレーさん!!
こんなにいい作品なのに空席があるなんで残念!! 
(やっぱり作品じゃなくて、スターありきなのかな。バレエって)

そうダンサーのみなさんの体力たるや欧米に近づいてるよきっと!!って
最後の『イン・ジ・アッパー・ルーム』は、まさにアメリカってかんじで、体力的にもでっかい人がパワフルに踊るという感じの作品。バレエダンサーというより新体操の選手のようなアスリート作品に思えました。

昨年ニューヨークでみたエネルギー・スタミナそしてバネのあるようなAlvin Ailey American Dance Theater
が踊るようにすら思えてしまった私です。
Alvin Ailey American Dance Theaterってダイナミックってかんじでしたぁ。
(このカンパニー発祥がアフリカンアメリカン音楽ということで、ダンサーは黒人がメインでも、日本人らしき人も)

こんなすごいの踊れるのはすっげ~~~の一言(笑)
時代としては古い作品なのかもしれませんが、日本のバレエ団で踊っているのかなあ?こんなの。ってほどにベジャールの斬新さとはまたちがって、やはりアメリカ!を感じるような作品でした。
『イン・ジ・アッパー・ルーム』は、トワイラ・サーブというアメリカでも大御所の振付家だそうな。
1965年に振付家として活動を始め、以降、130以上のダンスを、自分のダンスカンパニーのためだけでなく、ジョフリー・バレエ、ニューヨーク・シティ・バレエ団、パリ・オペラ座バレエ団、ロンドンのロイヤル・バレエ団、アメリカン・バレエ・シアターのためにも振り付けているかたとか。
最近来日公演した「Come Fly Away」も彼女のダンスだそう。 さらに1985年「雨に唄えば」もなんだとか。
この『イン・ジ・アッパー・ルーム』は、古典に入るらしけれど、最近アメリカン・バレエ・シアターで復活上演しているらしいのです。
13人のダンサーが、スニカーを穿いているアスリートそのもののような組と
バレエシューズを穿いた組に別れてつぎつぎと繰り出されるダンス。

これ最初は舞台を被うけむりで踊ってるダンサーが曇ってしまっていましたが、後半はそのけむりがダンサーを覆わないようにみえたのは、演出の変更かな?っと。

そして今回の公演は2つのクループが交互に公演していましたが、初日そして楽を担当していた組のほうがバランスよく見えました。

一方その初日や楽を担当していた組でないほうがまとまっていたように思えたのは『コンチェルト・バロッコ』を踊られた方々。
コールドの方々の踊りがそろっているように思えました
でも初日や楽にメインを踊られた女性プリンシパル小野 絢子さんや長田 佳世さんをサポートした男性プリンシパルの山本 隆之さんはさすがでした!!山本さん素敵でした。

『コンチェルト・バロッコ』は振付家ジョージ・バランシンによる全3幕のバレエで初演は、ニューヨーク・シティ・バレエ団だったそうです。音楽はJ・S・バッハの『2つのバイオリンのための協奏曲ニ短調』ということで、『イン・ジ・アッパー・ルーム』はテープでしたが、こちらは、生演奏。
指揮:大井剛史
演奏:漆原啓子/藤江扶紀(vl.)ぞれに、新国立劇場弦楽アンサンブル
でした。

この作品は、バッハの曲に合わせてまさに今回の公演の幕開けにぴったりという幕が上がった瞬間に鮮やかなブルーの背景に白い衣裳でシンプルかつ美しい舞台でした。

その2作品の間に踊られたのが、ビントレー作品の「テイク・ファイヴ」
こっれが、中でも一番好き!!やっぱりビントレー作品好きなんだよなあ・・って私。
ジャスに古典バレエってねえ。
ジャズっていえば、演奏家によってまったく違って来るでしょう。アドリブだってあるわけで・・
生演奏での演奏家の方々は大変だっただろうなあ。って思わず。
リハーサルのときだってビントレーさん演奏家の方々に注文をだしていましたもの。

って思いながらも・・いいですねえ。ジャズとバレエ。
ダンサーの服装こそクラシックではありませんが、女性はトウシューズ。オシャレで楽しい作品でした。
それに公開リハーサルも見せていただいて・・それ日本人だめだよねえ。ってお稽古中男性が、バイバイって気軽に女性をおいて別れて帰っちゃうシーンがあったんですが・・本番ではなくなっていました。
映画なんかでもすごいさりげな~くオチャレに海外の方がやるのをみますが、日本じゃないよねえ。って。
ゆえになくなった時は、思わずやっぱり!!って(笑)
海外映画シーンでは、日常普通~ってものも日本人がするとなにか違うって場面ありますよねえ。
そこをあえて変えてしまったのは、さすが振付ビントレーさん!!って。

またリハーサル時にここはばっちりみなくっちゃ。ッテ感じだった
フライング・ソロの八幡さん。ほんと凄かった~~。楽しいったらありゃしない!!って。
ここはもうお一人の福田さんも頑張っていたけど、差は大きかったなあ・・・って。
でもね八幡さんこのソロの時はよかったけれど『イン・ジ・アッパー・ルーム』のソロはいいけど
小柄なせいか、女性のサポートしんどそうに見えてしまいました。

その方々の向き不向きみたいなものもいろいろあるんですよね。きっと。
でもこうした同じ振りでも最初のテイク・ファイヴで踊った湯川さんと米沢さんでもずいぶんと雰囲気が違うんですよね。踊りは米沢さん好きだけど・・あえてJAZZってなるとやはり湯川さんかなあ。なんて思っちゃったり。

いやあ・・私、好きですよ。ビントレー作品。
ひょっとすると時とともに変わってくるかもですが、バレエをこうして楽しくみるようになれたのは、ビントレーさんのおかげって気がします。
それにほかのバレエに比べると女性ヒロインの古典だけでなく、男性のみせば、活躍の場が、かっこいいって思わず(笑)

今回複数見た内の2回2階席だったのですが、どちらも客席そばにその日踊らないダンサーの方がいらして・・
それだけでもドキドキ。得した気分で・・公演終わってからも気さくな紳士でした。

土曜日この劇場に来る前にも幸せモードのミーハーでしたが、Wミーハーで帰宅しました。
次回再演はあるかなあ?
芸術監督ビントレーさんは来年でおしまい。来年度の公演予定もすでに発表されてますので、この『テイク・ファイヴ』はもう見れないかも・・ですが、又見たいなあ。と願うところです。

「テイク・ファイヴ」公開舞台リハーサル

2013年01月22日 | 舞台いろいろ
月曜日昼『レ・ミゼラブル ファンの集い』に行き、夜は「テイク・ファイヴ」公開舞台リハーサル へ行ってきた。
「テイク・ファイヴ」は、新国立劇場バレ団の『ダイナミック ダンス!』というトリプル・ビル公演のなかのビントレー振付による作品。
公演は今月24日からはじまる。
3日後に本番の舞台というリハーサルを公開してくれるという企画であり、
今回それによって東日本大震災の被災地の復興支援を目的とする「芸術文化復興支援基金」をお願いしたいというものだった。

新国立の方の説明によると、この企画はビントレー氏が東日本大震災の被災地の復興支援という思いから、企画されたそうだ。
ビントレー氏は今回の来日でもこの週末に東北に行かれたそうだ。
『ダイナミック ダンス!』は東日本大震災の起きた2011年に予定されていた公演だ。
ダンサーさんのブログによると震災のときには。ちょうどお稽古の真っ最中、一番最初に慌てて逃げたのがビントレー氏だったそうだけど。

今回の公演は、災者への祈りと明日へのエネルギーを込めたプログラムということにもなってこの企画も実施されることになったそうだ。

しかしねえ。緊張してるだろう公演まで3日のリハーサルを公開してくれるなんて凄すぎです!!
(って勝手に思ってるんだけど...)

午後7時から9時までの予定ということで、会場となる中劇場に6時45分に入れていただきました。
客席センターは監督であり振付家であるビントレー氏が利用するということで、左右サイドブロックが、最前から解放されたのです。
後方席や2階席からと思っていたのに。席は自由席。

7時に締まっていた幕があがり、ビントレー氏と通訳さんが姿を見せる。
ビントレー氏今日の趣旨やどうなるかわからないけどこれから2つのグループのリハーサルを皆さん見て下さいって、でも、カメラをもった人がうろちょろしてるけれどNHKが録画をしてるのでそのへんはご勘弁をみたいな。いえいえこちらこそ貴重な体験をさせていただける幸せ!!感謝です。って。

説明によるとトリプル・ビル2公演はすでに舞台で本日おこなったけれど、「テイク・ファイヴ」は今が、はじめてですので。まずは場あたり(カタカナ用語だったけれど言い方わすれちゃいました) から。。って

インカムをつけて説明も客席にちゃんと聞こえます。(これって特別なのか?それともお客である私たちのため?後者の気がします)
もちろんオーケストラBOXには演奏するメンバーの方もスタンバイしてますが、
とにかく最初場たりってことでダンサーさんとビントレー氏それにビントレー氏とともに常に一緒でアドバイスされる方が舞台前方に立たれて段取りチェック。

最初は、男性4人に女性が一人。
男性4人のなか一番名前を呼ばれていたのは古川さん。「kazu!」って動きのチェック。
その後 厚地さんのバイバイポーズをアドバイス。日本人って基本こういうさりげない仕草ってしないゆえ苦手だよね。って
思わず見ている方も手を動かしたくなったりする(笑)

最初のグループが場当たりしている時に同じパートの人も舞台上にいてそれを見ながら体をうごかしているんだ。て
そして次のグループになると場あたりたりってものはなくなってはや動きのアドバイスってところ。

今迄もDVDとかで公演前のリハーサルの様子をみたことがありますが、ライブで目の前でその様子をみれるなんて感動ものです。
見ている客席もじゃましてならないってかんじで静かそのもの。
でもダンサーやスタッフの皆さんはどうだったのかな?とも思うのですけどね。

場あたりが終るとビントレー氏自ら舞台センターにおいてあったイスをかたづけだして‥スタッフがあわてて片付ける場面もあって、ビントレー氏は客席へ。
客席センター16列目あたりに設けた席に座って全体をみているのですが、ダンサーの方に対してはもちろんなのでしょうけれど、幕の上げ下げ、音出し、音のテンポ、そして照明全てに細かいチェックが入りました。ことに音のテンポへのこだわりはすごかったです。
ご自身が、ハミングしてピアノ演奏へテンポ指導。
ダンスへのこだわりなんでしょうねえ。
生演奏で、それなりにバレエ演奏で慣れてるならまだしも、ジャズってアドリブ的な音楽じゃないですか、
演奏する方もたいへんでしょうねえ。勝手に演奏されちゃったらダンサーのパフォーマンスもかわっちゃいますよね。きっと。
しっかしそう思うとテープじゃなくて生演奏にしたってすごい。
そうそうこの「テイク・ファイヴ」ってJAZZですよね、でもジャズダンスでなくてバレエ。基本は、クラシックバレエ。
女性はみなさんトウシューズ履かれていました。

リハーサルは予定通り2グループ見せていただきました。

その中でも眼をみはったのは、大好きな八幡顕光さんのフライング・ソロ。とにかくすっごい。
別に宙乗りするわけじゃありませんけど フライングって言葉がぴったり。
同パートを福田圭吾さんが踊られますが、現時点では、断然八幡顕光さんを見たいでしょ。ってかんじです。

また小野絢子さんと福岡雄大のトゥー・ステップもいいよなあ。って(笑)

でもこうして3日後に幕があがるんですね。

いや~~。コンテンポのような抽象的な作品とも違い、エンターテイメントショーともちょいっと違うんだけど、
やっぱりエンターテイメントに近い楽しいバレエです。
踊る方はテクニックの必要性めちゃくちゃ必要!!ってかんじのアスリートバレエ??

いっや~~~。感動じゃあ!!ってこの時点で、レミぶっとんでました(笑)
すいません。

企画が並じゃありませんでした!!

そうそうそんなビントレー氏の活動をNHKが、記録されてるそうです。番組になるのでしょうか。
それも期待!!

しっかし、そんなビントレー氏が来年度で新国立バレエ団の芸術監督終っちゃうのはほんとさびしいなあ。
ある種日本人の保守的な面をことごとくかえているように思えます。
新国立面白くなくなっちゃいそうって今から心配してどうするってかんじだけど。
次期はないけど、その次にまた復帰してくれないかなあ?

(金銭的にムリ??独立行政法人(一般社団とか財団じゃないよね)国からの補助金がでないから?
 元小泉首相さんのようなご自身が芸術面が好きな方と、
 芸術はさておき運営方法云々といっう橋本市長と長に立つ人によって
 こういうのも扱いがちがうでしょうねえ)

とそんなことまで思ってしまったリハーサル公開を体験したひと時でした。


東京バレエ団『ベジャール・ガラ』

2013年01月19日 | 舞台いろいろ
今日は、東京文化会館の東京バレエ団『ベジャール・ガラ』へ。
東京バレエ団を見たかったというのでもなくベジャールのバレエをみたかったのでもなく
小林十市さんが踊るのが見たかったってわけで・・
改めてバレエ常識というのがあるのかどうか??ですけど、
古典でなく斬新なんですねベジャールって。と前回はじめてみたくるみ割りもですが・・

今回ことにストラヴィンスキーの『火の鳥』。
革命のために闘うパルチザンを描いていることで、倒れても不死鳥のようによみがえるパルチザンたちのリーダーである男性が中心ってことで、とにかく木村和夫さんのダイナミックな踊りには、圧倒されました。
が・・この世界観は、好きじゃないなあ。って。
今に近い政治的な、社会を表現したもの、訴えるものに関して、時に共感もてない私です。
まあそれを知って見ればよかったんですけど・・、今回も見てから知ったという、くるみ割りの時にべジャールの作品は、独自の世界があるって知ったのに・・。

順番はかわりますが、最初の『ドン・ジョバーニ』こちらは・・上野水香さんは素敵で決まってるんだけど、なんだけど・・・魅かれない。
なんででしょ。
でもなにかだから?この表情がもっとだせる、出したいっってことで、
新国立劇場バレエ団にベジャールそして東京バレエ団からビントレーのいる古川和則さんがやってきた?
それはないっか・・。

新国立のメンバーの表情ダンスパフォーマンス技術はわかりませんけど・・好きなんですね。
話が、それました。

上野水香さん以外そのほかのメンバーに対してはさらにもっと・・。
これはチャーミングさを見せるんでしょうか?だったらもっと表情があっても・・って、なにか面白くなかったなあ。踊ってる方々の表情がもう少し芝居がかってほしい?
2階席ゆえ表情が見えないのかなあ。読み取れないのか?


そして見たかった小林十市さんが出演された『中国の不思議な役人』

こちらは・・最初ッからよくわからない。なんで娘を男性がえんじるの?って
娘の役を小笠原亮さんが、ごっつい姿で踊ってる。
妖艶だったり、チャーミングだったり、美女だったりする「娘」を表現するならわかるけど、今流行のおかまちゃんってかんじで。印象はKABAちゃん。
なんでなんだろ?
ってよくわからん・・って。

強い女性がいいのかなあ?
本家モーリス・ベジャール・バレエ団 の場合だと?どうなのって、
同じ作品で同じ振付でも踊る人の表現力によって作品が違って見えると言うのは、バレエでも歌舞伎でももちろんストレート芝居でもいえること。
最初の『ドン・ジョバーニ』がイマイチだったゆえなにか違う人をことさら見たくなったのです。

それで見たかった小林十市さんは?
よかったです。お一人雰囲気が違っていました。・・がなにか「M」のときのほうが素敵に見えたのは席のせい?
2階サイド席だったのがいけなかったかなあ。っと。
作品全体とか、ほかの人はいいからアップでみるべきだったかなあ。なんて思ってしまいました。

踊り終わった小林さん・・けっこう感極まったのか涙目モード。
よかったです。