ここ数日は・・新国立劇場・国立劇場へ
まずは新国立劇場『ダイナミック ダンス!』
『ダイナミック ダンス』は2011年3月の公演だったものの日本大震災のため公演中止となってしまった公演で、今年2013年1月に被災者への祈りと明日へのエネルギーを込めたプログラムとして上演される事になった公演です。
思えば、あの時より今のほうが、まだまだ鑑賞ビギナーである私でもパフォーマンスとしてしっくり見れるんじゃないか・・って勝手に思い、
公演3日前には、公開リハーサルも企画されて、本公演は待ていました!!そのものでした。
『ダイナミック ダンス!』は、ビントレー芸術監督チョイスのトリプル・ビル(短い一幕もののバレエを3本上演する形態)公演。
若き振付家時代にアメリカを訪れたビントレー芸術監督が贈るプログラムは、
中劇場ならではの緊密な舞台にダイナミックな踊りをそろえて「これぞアメリカの楽しさ」と選りすぐりの傑作。
ってことで作品は次ぎの
1941年に上演されたバランシン振付『コンチェルト・バロッコ』
2007年初演のビントレー振付『テイク・ファイヴ』
1986年初演のトワイラ・サープ振付『イン・ジ・アッパー・ルーム』
ということでした。
そにかくみた総合感想。凄い!!日本人でもこんなに踊れるんだ!!
こんな作品を見せてくれてありがとう!!デヴィッド・ビントレーさん!!
こんなにいい作品なのに空席があるなんで残念!!
(やっぱり作品じゃなくて、スターありきなのかな。バレエって)
そうダンサーのみなさんの体力たるや欧米に近づいてるよきっと!!って
最後の『イン・ジ・アッパー・ルーム』は、まさにアメリカってかんじで、体力的にもでっかい人がパワフルに踊るという感じの作品。バレエダンサーというより新体操の選手のようなアスリート作品に思えました。
昨年ニューヨークでみたエネルギー・スタミナそしてバネのあるようなAlvin Ailey American Dance Theater
が踊るようにすら思えてしまった私です。
Alvin Ailey American Dance Theaterってダイナミックってかんじでしたぁ。
(このカンパニー発祥がアフリカンアメリカン音楽ということで、ダンサーは黒人がメインでも、日本人らしき人も)
こんなすごいの踊れるのはすっげ~~~の一言(笑)
時代としては古い作品なのかもしれませんが、日本のバレエ団で踊っているのかなあ?こんなの。ってほどにベジャールの斬新さとはまたちがって、やはりアメリカ!を感じるような作品でした。
『イン・ジ・アッパー・ルーム』は、トワイラ・サーブというアメリカでも大御所の振付家だそうな。
1965年に振付家として活動を始め、以降、130以上のダンスを、自分のダンスカンパニーのためだけでなく、ジョフリー・バレエ、ニューヨーク・シティ・バレエ団、パリ・オペラ座バレエ団、ロンドンのロイヤル・バレエ団、アメリカン・バレエ・シアターのためにも振り付けているかたとか。
最近来日公演した「Come Fly Away」も彼女のダンスだそう。 さらに1985年「雨に唄えば」もなんだとか。
この『イン・ジ・アッパー・ルーム』は、古典に入るらしけれど、最近アメリカン・バレエ・シアターで復活上演しているらしいのです。
13人のダンサーが、スニカーを穿いているアスリートそのもののような組と
バレエシューズを穿いた組に別れてつぎつぎと繰り出されるダンス。
これ最初は舞台を被うけむりで踊ってるダンサーが曇ってしまっていましたが、後半はそのけむりがダンサーを覆わないようにみえたのは、演出の変更かな?っと。
そして今回の公演は2つのクループが交互に公演していましたが、初日そして楽を担当していた組のほうがバランスよく見えました。
一方その初日や楽を担当していた組でないほうがまとまっていたように思えたのは『コンチェルト・バロッコ』を踊られた方々。
コールドの方々の踊りがそろっているように思えました
でも初日や楽にメインを踊られた女性プリンシパル小野 絢子さんや長田 佳世さんをサポートした男性プリンシパルの山本 隆之さんはさすがでした!!山本さん素敵でした。
『コンチェルト・バロッコ』は振付家ジョージ・バランシンによる全3幕のバレエで初演は、ニューヨーク・シティ・バレエ団だったそうです。音楽はJ・S・バッハの『2つのバイオリンのための協奏曲ニ短調』ということで、『イン・ジ・アッパー・ルーム』はテープでしたが、こちらは、生演奏。
指揮:大井剛史
演奏:漆原啓子/藤江扶紀(vl.)ぞれに、新国立劇場弦楽アンサンブル
でした。
この作品は、バッハの曲に合わせてまさに今回の公演の幕開けにぴったりという幕が上がった瞬間に鮮やかなブルーの背景に白い衣裳でシンプルかつ美しい舞台でした。
その2作品の間に踊られたのが、ビントレー作品の「テイク・ファイヴ」
こっれが、中でも一番好き!!やっぱりビントレー作品好きなんだよなあ・・って私。
ジャスに古典バレエってねえ。
ジャズっていえば、演奏家によってまったく違って来るでしょう。アドリブだってあるわけで・・
生演奏での演奏家の方々は大変だっただろうなあ。って思わず。
リハーサルのときだってビントレーさん演奏家の方々に注文をだしていましたもの。
って思いながらも・・いいですねえ。ジャズとバレエ。
ダンサーの服装こそクラシックではありませんが、女性はトウシューズ。オシャレで楽しい作品でした。
それに公開リハーサルも見せていただいて・・それ日本人だめだよねえ。ってお稽古中男性が、バイバイって気軽に女性をおいて別れて帰っちゃうシーンがあったんですが・・本番ではなくなっていました。
映画なんかでもすごいさりげな~くオチャレに海外の方がやるのをみますが、日本じゃないよねえ。って。
ゆえになくなった時は、思わずやっぱり!!って(笑)
海外映画シーンでは、日常普通~ってものも日本人がするとなにか違うって場面ありますよねえ。
そこをあえて変えてしまったのは、さすが振付ビントレーさん!!って。
またリハーサル時にここはばっちりみなくっちゃ。ッテ感じだった
フライング・ソロの八幡さん。ほんと凄かった~~。楽しいったらありゃしない!!って。
ここはもうお一人の福田さんも頑張っていたけど、差は大きかったなあ・・・って。
でもね八幡さんこのソロの時はよかったけれど『イン・ジ・アッパー・ルーム』のソロはいいけど
小柄なせいか、女性のサポートしんどそうに見えてしまいました。
その方々の向き不向きみたいなものもいろいろあるんですよね。きっと。
でもこうした同じ振りでも最初のテイク・ファイヴで踊った湯川さんと米沢さんでもずいぶんと雰囲気が違うんですよね。踊りは米沢さん好きだけど・・あえてJAZZってなるとやはり湯川さんかなあ。なんて思っちゃったり。
いやあ・・私、好きですよ。ビントレー作品。
ひょっとすると時とともに変わってくるかもですが、バレエをこうして楽しくみるようになれたのは、ビントレーさんのおかげって気がします。
それにほかのバレエに比べると女性ヒロインの古典だけでなく、男性のみせば、活躍の場が、かっこいいって思わず(笑)
今回複数見た内の2回2階席だったのですが、どちらも客席そばにその日踊らないダンサーの方がいらして・・
それだけでもドキドキ。得した気分で・・公演終わってからも気さくな紳士でした。
土曜日この劇場に来る前にも幸せモードのミーハーでしたが、Wミーハーで帰宅しました。
次回再演はあるかなあ?
芸術監督ビントレーさんは来年でおしまい。来年度の公演予定もすでに発表されてますので、この『テイク・ファイヴ』はもう見れないかも・・ですが、又見たいなあ。と願うところです。