花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

鳳凰祭三月大歌舞伎 昼の部

2014年03月21日 | 歌舞伎
明日22日には夜の部を見に行く予定なのですが、
昼の部は9日に観劇。
先月は由紀で歌舞伎座にいけなかった母との鑑賞です。

4月の歌舞伎座は、13年ぶりに復活する歌右衛門襲名興行予定だったものの、福助さんの病気の療養継続のため、
延期することが発表されて、鳳凰祭に変更され、当初口上などで出演予定されていただろう幹部の方々が、舞台を飾ることになった。
演目は、壽曽我対面 身替座禅 封印切 二人藤娘
対面は、歌右衛門襲名興行でもい上演予定だったのかなあ?と思うような

曽我五郎 橋之助
曽我十郎 孝太郎

化粧坂少将 児太郎
喜瀬川亀鶴 梅 丸

って、福助の弟、橋之助が五郎出の登場。息子の児太郎が化粧坂少将。
今回は遊女が3人?普段だと喜瀬川の登場は、なかったりするとおもいますが、
工藤祐経の愛人が亀鶴姫ってことですが、化粧坂少将 は五郎の彼女、大磯の虎は十郎の彼女3人の彼女が並んでるんですよね。

今回の対面全体的には、小振り感があります。工藤が、本当はこういう人なのかもと思ったりもしましたが、何か違う、大きさが足りないのです。
それが原因でなく、ひょっとすると五郎のやんちゃぶりが小さいからかも。五郎という役、十郎は、分をわきまえて大人の行動というのが定番ですが、五郎は血気盛んのやんちゃな男子。荒事につながる男だとおもいますが、今回の五郎。小振りです。
橋之助は、立ち役でも線が細い気がします。
よくいえばやはり女形の家系ゆえ上品なのかも。

そのつぎの身替座禅
これは、出てきただけ、芝居をしなくてもその雰囲気がでてる。当て書きなわけないけれど、しっくりするのです。
菊五郎のそこにいるだけで、女性から持てる山蔭右京。
その妻玉の井。美人じゃないし、しとやかでない、わわしき女子ながら旦那が大好き。
ひとときもはなれたくない・・・それが、おかしいのなんのって。芝居が大げさでないのにおかしくておかしくて・・・
この手の作品は、なくなった勘三郎も得意としていたけれど、彼の場合は芝居をしてであってたってるだけではだめなんです。
その違いがこの菊五郎の存在。
また隣に座った母いわく、これが菊之助と奥さんの姿??
婿と花嫁の父親同士なのよね・・・って。孫がかわいくて仕方がないおじいちゃん同士・・なんて言い出すものだから、よけいにおかしくなってしまったのです。
この舞台はほかに
太郎冠者 又五郎
侍女千枝 壱太郎
同 小枝 尾上右近
が登場しますが、3人ともとてもいい。
今月昼の部の1番はこれかな・・・っと。

封印切
これは上方出演者によるこてこてすぎる近松もの。
う~~~~~ん。いいんだろうけど長い(苦笑)
といかねっとりしすぎて眠くなってしまいました。

切りの二人藤娘
これは美しいについきるかな。ことにやっぱり玉三郎の美しさは、
若い七之助と踊ることでことさら目立っていたかんじです。
艶やかな藤の精でした。

劇場から出るときのさわやかな感じがとてもここちのよい公演でした。






二月花形歌舞伎 夜の部

2014年02月25日 | 歌舞伎
バレエ、バレエと書いてるものの、日曜日には歌舞伎座夜の部へ(笑)
昨日インターネットのニュース記事には
「尾上松緑の長男・藤間大河、8歳初舞台!6月公演「左近」襲名」とありましたが、
その大河くんが、今月夜の部丁稚長松で活躍しておりました。

丁稚長松は、白浪五人男の「浜松屋」の場面の最後、番頭が、それまで自分がやっていた悪事がばれてはいかんと逃げようとするところを捕まえようと登場してくるのですが、
初日明けて見に行った時よりもさらに元気をまして、押戻しで登場。
元気のいい台詞をきかせ、高梨沙羅さんだったオリンピックネタは、
羽生結弦くんの金メダルネタに変わり、最後は荒獅子男之助で締めくる大河くん。
次回は、尾上左近で「蘭平物狂」の繁蔵で登場ですね。楽しみです。

おめでたいことを楽しみに話を元に戻しての花形歌舞伎夜の部「通し狂言 青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」
そうそう「白浪五人男」です。
華やかな初瀬寺花見の場。今回は1等席の前方でしたから目の前春そのもの。
歌舞伎の舞台は、華やかですよね~って改めて。
この色彩は、日本独自ってつくづく思います。アジア圏の極彩色や欧米ののPOPさとも違う色使い。

弁天と南郷が、若君と奴に化けて、姫を誑かす。菊之助と松緑のコンビ。
この時の花道からの登場とそのあとの浜松屋へ向かうときと素になった弁天と南郷のひっこみ。それぞれに様子が違って面白い。
この二人のコンビどんどん息があっていく。見ていてほんとうに楽しいやり取り。
また
二人とも声がいい。さらに、今回五人男それぞれにいい。
稲瀬川勢揃の場は、初瀬寺花見の場とは違う華やかさ。
五人の男と、黒衣装の捕手。
すっきりとした鮮やかさが目に焼き付きます。

山門の場,弁天の大屋根の立ち回り、ガンドウ返し今回見応えありました。
3階だと弁天が時に見切れになってしなった立ち回りも1階からはまさに高いところでやってるようにみえる(笑)
キレのある大立ち回りとなりました。

一方この派手さと違う立ち回り、1対1の忠信と南郷の立ち回りも今回よかったな。

忠信の亀三郎はやっぱり声がいいし、赤星の七之助この人この役すごくあってるな・・って何か特別な感じがしました。

染五郎の日本駄右衛門は、1000人もの手下がいるには線が細いことは否めませんが、今後に期待です。

二月花形歌舞伎

2014年02月18日 | 歌舞伎
節分、立春が、過ぎて春が来るかと思いきや、今年は雪がすごいですよね。
ちょいっと前迄は、今迄に経験したことのない大雨という気象庁発表がなんだかなあ。と思っていましたが、今月の日本各地の雪。
今迄にはなかったわけではないものの、◯◯年振りの積雪なんてかんじで、
交通麻痺状態が起きていたり、屋根が壊れたとか、どうしてるんでしょう?

そんな雪が振った8日に歌舞伎座に言った訳ですが、「できるだけ外出は控えてください」なんて言葉を耳にしたものの。それをまじめに聞いていた人もいれば、なんてこっちゃない。大雪ものともせずハイヒールはいてる女の子をみてあらら。。。って思った矢先スッテーンってころんでるのは、自業自得だろうっておもうものの、歌舞伎座についているわいるは、木挽町広場には歌舞伎を見に来た人たちが一杯。

昼の部に比べて夜の部は、空席がみうけられたものの、それでもほんのわずかな空席。
びっくりしました。が15日、16日は、積雪で交通機関にかなりの影響がでたようで、
行かれなかった人がかなりでたように聞いています。

今月の歌舞伎座は、昼夜それぞれに通し狂言。
昼は、『 心謎解色糸(こころのなぞ とけたいろいと)』
夜は、『青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)』

昼の部は、鶴屋南北の作品ってことだからけっこうどろどろした因果応報みたいな生世話物となのかな?って思っていたものの、
見終わって落語みたい!!って思った演目でした。
無骨者の侍綱五郎と、男気があっていなせな奴なんだけど、めっぽう気が短いイケメン男子お祭左七、
それにほれる粋な芸者小糸。その芸者のひものような弟、半時九郎兵衛。
一方無骨者の侍にほれちゃった世間知らずのお嬢さんお房、
そのお嬢さんに勝手に掘れる店の番頭佐五兵衛。
この番頭はロミオとジュリエットまがいの話をおもしろおかしく見せてくれる、
同じように粋な芸者にほれ自分の大物ぶりをひけらかし、だささこの上ない男五平太も登場する。
だけど粋な女はそんな男の態度に嫌気がさして、
登場人物は、それなりに身分もあるんだけど・・・
なんだかこの物語、志の輔師匠が落語に仕立てくれ独演会もかけてもらえないかな?ってかんじだったのでした。
たぶんそれがどうしてそうおもえちゃったか?っていうのは、落語の世界のありそうだけどない世界。
南北のどろどろした因果応報よりも、あまりの偶然がとってつけたようで、最後はめでたしめでたしになってるのです。
まさかの無骨者と世間知らずのお嬢さんがめでたしめでたし。は、
「井戸の茶碗」ににてるなって。
「井戸の茶碗」はだれもがいい人なんだけど、意固地が生じて、それにほんろうされちゃうくずやさんがてんてこ舞い。
でも最後は嫁をもらって、おちがくるんだけど、この話とどこが同じか?っていわれれれば、まったく違うけど
見終わったときに感じた面白かったって思いが同じだったんです。

いなせな男とだめな弟を二役早変わりで演じる染五郎。その芝居の役の切り替えの面白さより、早変わりに重点がありすぎて
時にえ~っとどっちだっけ?だったり
あれ?この悪党ぽかった弟が、いがみの権太風に最後いい人にもどちゃうの?ってシーンもあって
最後は演出のせいもあるのでしょうが、お祭左七イケメインでめ組の喧嘩の辰五郎のっぽいけど。印象にのこるのは、「軽さ」!
一方無骨者のイケメンらしいもて男って設定らしい松緑は、なんともその二枚目が初々しすぎて、まあそこがいいっちゃいいのですが
こぞばゆいかんじなんです。

またお祭左七は御所五郎蔵 にもにてるけど違うのは??南北と黙阿弥とのちがいうじゃなくて・・。

演じてる染五郎がういういしいのかも・・

ってこれが花形なんだよね。そうまだまだだれもが挑戦中で初々しいの。
初々しさの花があふれてる舞台。かといってほんとの初々しさじゃないのよね。今までの経験があって今があるって舞台なんですね。

これからが楽しみ!!といわずにはいられねい昼の部だったのでした。

そんな若手が夜の部で見せてくれたのは・・・
いっや~~~~これはさすが!!がいっぱいあるものの、
その中で赤星十三郎の七之助忠信利平 亀三郎なんて新鮮そのもの。
さらにいえば、丁稚の藤間大河くん。歌舞伎大好き?蛙の子は蛙??
番頭が逃げ出そうとしてるのを引き止めて、寺子屋のよだれくりで登場したかと思い気や、
オリンピックネタもありつつ、押し戻しを入れ込んで、客席をわかせてみせる。

菊之助の弁天や松緑の南郷の息のあったからみ。
なかには、客席でアドリブとは思えす聞き流した人もいたのでは?ってくらいに
天候のことを入れ籠んだ松緑。今回ほかのに日にも何かいってるのではなかろうか?って。

また立ち回ろとなる弁天の菊之助いいねえ。
菊五郎さんだとこの場面に関しては、大丈夫かな?がどうしても先に立っていたのだけれど・・・
3階席だと見切れちゃう大立ち回り。きれいでした。

そんな菊之助と松緑は3月南座
さらに5月は歌舞伎座で團菊祭に、一方同じ5月に明治座では染五郎が中心となって花形歌舞伎があるそうな。
ベテランに休憩をしてもらいつつ、がんばっていただきたい「時分の華」から「まことの華」へ
秘すれば花なり秘せずは花なるべからず・・・





国立劇場 通し狂言三千両初春駒曳

2014年01月27日 | 歌舞伎
日曜日 今月4度目の国立劇場へ。
といっても同じ演目見るのは、3回。

1回は、研修発表会ってもので、普段は歌舞伎の舞台を支えてくれて、将来を担う若手俳優たちの研修発表会に。
この発表会の最後に大喜利があって、菊五郎さん初め1月の舞台で登場してくれている方々出演その出演者の全員によって書かれたサイン色紙を、ジャンケンで私でなく母がGET。
「無心だったのがよかったのよ!」と色紙を喜んでもって帰った母でした。

閑話休題、今月の国立通し狂言「三千両初春駒曳」
1階後方席よりワイドスクリーン的に舞台全体が視野にはいる観劇でした。

開演と同時に舞台と客席の明かりが消えて、舞台に浮かび上がる舞台上の馬。
描かれた馬は舞台右手に飛んで行くわけですが、
馬の鞍の部分が、蛍光状態に描かれてないので暗闇の中ちょっと残念なのかもなんて感じながら
場面は、異国の海岸に。

ここに漂着した2名の若者。って漂着というより意図してここにやってきた。というのが
この物語なのかな?とも話がすすみ、国取り合戦、小田春永亡き後、
実権を握ろうとしている柴田勝重側の高麗と手を結ぼうとする石田三郎右衛門。
その罠にはまる小早川釆女ってところなんだけど、その釆女に恋する高麗の皇女、照菊皇女。
彼女は、釆女をおいかけ海を渡ってやってくる。

そしてものがたりの始まり、始まり~~~って、

って、この話けっこうな大作故にいざどのようにまとめ、
構成するかが、作品の良し悪しになるらしい。

でも今回も、なのだけれど劇評を書かれてる方々には、努力は買うが
今ひとつパッとせず、イマイチ感というかんじのようです。

いろいろとあるんでしょうねえ。
以前シナリオ募集で、選ばれた方の作品が、上演されたときに、
ちょっとへんじゃない?と思った箇所をとあるサイトに書き込んだときに
無名に近いその脚本家の方から、上演時に演出側(?)変更されてしまった応答を頂いたこともあり
どこかで書き手や演出はたまた役者によって変更されて良くなる場合もあれば、イマイチになってしまうこともあるよなあ。
と。

今回はどこがどうなのか???ですけど
やはり日を追う毎にそれぞれが検討され良くなっているのではなかったでしょうか?
ことに役者さん達が。
ご自身の役に対し、作り込まれて行くというのでしょうか?
それはことに若い役者さんのほうが言えるのですけど。

でも可もなく不可もなくのような彦三郎の藤右衛門。
この役?この人?初日から好きな役といますか。ポジションかなあ。と
結婚を許して、仮祝言をって出てくる人の良さ。あったかいですねえ。

一方、11月早野勘平の時かっこよかったのに、
2幕目そして馬切の大和橋の場もなんだか衣装に着られちゃってる菊五郎。
あの衣装、
ちょっと前の高橋英樹、古くは嵐寛寿郎(嵐寛)とか阪東妻三郎(阪妻)とかでちょっとタッパがありそうな、日本のチャンバラ映画の王道の遊び人風のかこいい侍で、
う~んご本人の希望かもと思いながら思わず、ちがう!って一言つぶやきたくなるのでした。
まあね、楽しんでる風でいいんだけど。

馬切場面も三回目に見た時が一番面白かったな。音楽もうまくハマっていたし、
でもとんだハプニングで石川五右衛門の胴切り。
種明かしになってしまった日、菊五郎さんが思わず笑ってた時もおもしろかったけどね。

それで演出としてはもうすこしなにか違う演出ほうほうなかったか?ておもったけど話の筋で
柴田勝重の弟、材木仲買田郎助の阿波座場面やっぱりここは見せ所だよね。すきだ~と。
そしてここで再び登場するのがなんだかななんだけど、
柴田勝重が、大詰で、大太刀を振るう姿かっこいいです。

相変わらす、ワイドサイズでみてるわりに
いつの間にかズームインしてるってことでしょうか。

テレビや映画と違って自分がズームインできるライブの面白さ。

1月は、残すところ予定は1本 落語こちらは舞台上に出演者1名。
妄想力に挑みます(?)

壽初春大歌舞伎

2014年01月25日 | 歌舞伎
え~~~っと書くのがおそくなりましたが、歌舞伎座。
お正月公演「壽初春大歌舞伎」1月13日でしたが、昼夜通しで見ました。
久々でした。昼夜通し。
数年前には、けっこう昼夜通ししたのですが・・やはり年齢でしょうか。
ちょいっとためらいもあったものの、以前に比べれば時間も短いし、なんて思いで今回昼夜通し。
3階B席10列目(後ろの席は、幕見席)の通路を挟んで昼と夜。
評判的には、なんといっても大ベテラン!!幹部出演の九段目 「山科閑居」なんですけどね。
そうよかったんです・・きっと。
っていう私、かなりの間記憶がない!! 寝てたんです。
思わずあ~むかし誰もが絶賛する志ん朝師匠の落語それもあの「火焔太鼓」ききにいって爆睡した私。やちゃったかもって(苦笑)
おっと志ん朝師匠は三代目 古今亭 志ん朝ね。

それでなにがよかったか・・・ってことになりますと、「松浦の太鼓」
この作品というか、話自体好きでして、忠臣蔵の外伝野中で唯一あかるくって楽しいじゃん。って思わず。
泣くのもいいけど、楽しいのが好きな私。
切りの「東慶寺花だより」これは歌舞伎か??
歌舞伎なのか??って首をかしげるものの嫌いじゃない。さすが井上ひさしなのかも。
ほろ苦くもあり、笑いもあり、心暖かくなってかえれるんだけど・・だけど、だけど
歌舞伎見た~~~気分で歌舞伎座からかえれなかった不満も残る。
最近の若手の歌舞伎への意欲今回の染五郎も、演舞場の海老蔵もそしてそのあとスーパー歌舞伎にいどむ猿之助もすごいと思うものの、
なにかそこに私の歌舞伎見た~~~満足!!というのとちょいっと違う感覚になってしまうのは、ジェネレーションギャップなのか?

じゃあ、まさに大御所の「山科閑居」で寝てる自分は??

って今月の歌舞伎は、感慨深かったりして。
序幕の天満宮菜種御供は、なにかあまり面白くなかったなあ。
時平の七笑をするってだけで、時平の道真への悪事があまり感じらす。
これなら、藤原時平を演じた我當さんが先月の南座で見せてくれた「厳島招檜扇」のほうが、いいなあ・・と。

「梶原平三誉石切」この辺から大向こうさんたちも声をかけ始めてますが、いまいちの方も。
今回はこれは無難な石切ってかんじで、私には可もなく不可もなく・・
でも今になって思えば「歌舞伎みた!!」っていうのはこれだったも知れません(苦笑)

昼の切りは「鴛鴦襖恋睦」
そういえば・・お正月って最初に舞踊が常じゃなかった??
となんとなくここに来たかあ。。。ってこの舞踊あまり好きじゃないもんで印象に残らす。
(けっして寝ていた訳ではありません)

その後。。めずらしく(?)歌舞伎座3階で時間をつぶし、再び客席に。
そして「九段目 山科閑居」これが・・。

その後「乗合船惠方萬歳」中村福助休演が一番大きく影響してかな。
息子の児太郎が代役じゃなく孝太郎 が代役ってことになったようなのですが、この「乗合船惠方萬歳」
宝船に乗る七福神に見立てるという趣向もあるようなんですけど、なにかそのめでたさにかけて見えてしまったのでした。

福助さん。長期療養ってことで、七代目中村歌右衛門襲名披露も延期となってしまいまして・・
いろいろ心労もかさなったのかなと思いますが、元気に復帰なさいますように。

で最後が「東慶寺花だより」
3階席は途中で退席される方を数人見かけました。
でも若者には評判上々・・これが、のちのちどうなっていくのでしょうか?

私自身もわかりませんが・・嫌いじゃないいよ。好きだよ歌舞伎。だったりして

通し狂言 壽三升景清

2014年01月08日 | 歌舞伎
5日 母と一緒に新橋演舞場へ
歌舞伎 2つ目
こちらは花形歌舞伎、市川海老蔵による『壽三升景清』これ「ことほいでみますかげきよ」って読むそうです。
「悪七兵衛景清」の世界を新たな構想で描く、通し狂言『壽三升景清』ってことなのです。
七世市川團十郎が撰定した「歌舞伎十八番」の中、二世團十郎が初演した『関羽』『景清』、
四世團十郎が初演した『鎌髭』『解脱』の四演目で景清が登場するそうです。
その『関羽』『鎌髭』『景清』『解脱』の舞台を今回「通し」として新構成!!
記者会見の中で話した海老蔵のコメントに「絵巻物的荒事として表現したい」っていうことも。
おおらかさのある「歌舞伎十八番」あるあるそうそう・・・って場面はきっとそれぞれにあるのでしょうけれど
「歌舞伎十八番」の「暫」に似せてなのか復活された『外郎売』は「暫」に似ていたりしますが、
今回の復活になる『関羽』『鎌髭』『景清』の中には「鳴神」があったり「暫」があったり「矢の根」があったり・・
あそこ、そこそこ、といったようなのいいとどりして・・・いるような。

『解脱』たぶん恨みと迷いの中さまよう老人??は唱えられる経?念仏(神仏にかな?)に救われやがて、解脱し美しい(?)イケメンとなる景清の姿。
その最後の『解脱』は、なんとなく「雪の道成寺」を思い出してしまいました。
雪の道成寺は、蛇と化す清姫ではなく美しい清姫の霊が昇天していくってけっこうロマンチックな踊りを思い出しました。

またその『解脱』では舞台上に「三升席」という客席が設けられており座布団での着席。
サービス席。ですがこれは結構しんどい(笑)
劇場の普通の客席から座っている人たちの様子がばっちりみえちゃって・・お茶やお花で正座になれているであろう方と、そうでない方と・・いや~~~ほんの15分程度とはいえ・・緊張しそう(笑)
またカーテンコールもあちゃったりして。

ほかも海老蔵ペーストの歌舞伎であり歌舞伎十八番歌舞伎なんですけどね・・
あの海老蔵大好き母が、ちょっと眠くなちゃった・・・っと。
景清という人物ありきで、ストーリーあってないような舞台。
場面ごとにお楽しみ要素を入れてくれてるんですが・・・眠くなっちゃったのかも(笑)

初春歌舞伎公演「三千両初春駒曳」

2014年01月07日 | 歌舞伎
お正月 初春歌舞伎
東京では、歌舞伎座、新橋演舞場、国立劇場、浅草公会堂と4カ所で観ることができる。
毎年のことだけれど、複数の小屋(劇場というのではなく昔ながらの芝居小屋から小屋って歌舞伎じゃいってるよね)
での公演。観る方は、いくら景気が良くてもすべて制覇するとなると・・先立つ物がねえ。
私などは最近は見たい物におかねかけて・・あとはね(笑)
なんでもかんでも観る!!ということから昨年も見たい物だけにしぼり始めて、今年はさらに絞りをかけようと思っています。

そんなかんじでお正月は、国立劇場、歌舞伎座、新橋演舞場の3つに。
さらに、おめでたご祝儀としての1等席(国立の場合、特別席)は国立劇場の切符(チケット)を購入しました。

3日初日。これが1等席です。
150年ぶりの復活狂言という「三千両初春駒曳」これ「さんぜんりょうはるのこまひき」ってよむんだそうです。
3日の初日は鏡開きもあるってことで、12時開演がこの公演の通常ですが
この日は鏡開きとなる10時50分頃にロビーに人がいっぱい。
なんとか人ごみ分けて??酒樽を前にしてたった役者さん達をカメラに収めました(笑)
そして振る舞い酒をちょいっといただいて・・開演の12時を待つことに。

お芝居は・・これまでの菊五郎劇団のお正月というとサービス満点すぎるおちゃらけ場面や大立ち回りが、ありましたが、
今年は、それらなしでのお正月らしい華やかな歌舞伎となっていました。
舞台も開演前の舞台は、歌舞伎といえばの定式幕でなく赤いバックに白い馬!!

これが最初に飛んでいく!って趣向があってこれが”馬切り”なのか?
なんて勘違いしちゃいましたが、
浪人が駒(馬)に積んだ三千両を奪うという場面が”馬切り”なんだそうです(笑)
ここで初日は、いろいろな趣向で見せてはくれていたものの予定よりちょいっと失敗??
舞台袖から「逆立ちしちゃえ!!」って思いっきりきこえちゃって
ここ数回めに行くと皆さんもタイミングがとれ、ますます楽しいことになっていそいうです

また、見せ場に”釣天井”ってこともありましたが・・これはもうちょいっと・・・でも菊五郎劇団の歌舞伎だとこれなんだよね。
なんてかんじです。(笑)

やっぱりおおらかな明るい舞台です。
だからなんだけど、紹介されたあらすじ
「本能寺の変で当主の信長と嫡子の信忠が討死した後の小田家では、家督相続をめぐり、信忠の弟・三七郎信孝を推す柴田勝重と、信忠の子・三法師丸を推す真柴久吉とが対立していました。
政治に興味のない信孝は、甥の三法師丸との不仲の噂を解消するため、自らに家追放を命じます。勝手気ままな浪人暮らしを送りながらも、廓通いを続ける信孝。実は陰ながら、紛失した小田家の重宝「蛙丸(かわずまる)の剣」の詮議に協力するのでした。
天下掌握の野望を抱く勝重は、信孝を利用する目論見が破れたので、隣国の高麗を巻き込み新たな計画を立てます。しかし、その計画は関係者に様々な悲劇をもたらすことになります。「蛙丸の剣」の行方は・・・。勝重の野望の果ては・・・。そして、小田家の行く末やいかに・・・。」

そうなんだけどさ・・それを知って上でなんとなしに役者さんを見ましょ。
ストーリーは考えないの。みたいなね。歌舞伎ならでは。です。
松緑の見せ場があって、かなり見入ちゃいましたが、
できれば、もうちょい敵というか悪といいましょうか、メリハリ希望の私だったりするのです。
この辺なんだろうなあ・・悪役なんだけど同情しちゃうそれこそダースベーダーくんであってほしいのよね。っと。


まあこんあもんか・・正月は!!って楽しんだものがちです!!
で最後に手ぬぐいがまかれました。

ここで!!らっき~~~!!目の前にっと思っていた役者さんからもらえるかもなんて思っていたら、
違う役者さんが投げてくれちゃった。
これをなんと落としちゃって・・拾っているうちに。あっちゃ~~~~!!
終わってる!!

手ぬぐいもらえてすっごくラッキーなのになにか。。。

この日実家にいってその話をすると、おもいっきり笑われておりました。
やっぱりね!!って。そううまくはいかないでしょ。って。

いや、今年は!!「きっと、午(ウマ)くいく!!」
『Aal Izz Well!!』なんだから(笑)

京都南座

2013年12月28日 | 歌舞伎
今年22日、23日(13日にもいってます)に京都南座の「吉例顔見世興行」へ
「京の年中行事
當る午歳 吉例顔見世興行
東西合同大歌舞伎」
今年は
「襲名披露
二代目市川猿 翁
四代目市川猿之助
九代目市川中 車」
ってことでそれぞれの名前が久方ぶりに南座の正面にまねきとして上がったそうですね。
この「まねき上げ」が京都南座の伝統行事であって冬の風物詩。またこの12月公演は思いっきり金額もはるけど、上演時間の長いことでもしられてすのですが、今年はことのほか長くなったようで・・・
昼夜の入れ替えは大変だった様子。
初日などは、舞台装置転換にも時間がかかり夜10時を越したそうな。
ちなみに開演が10時半ですからほぼ12時間休憩や入れ替えもあるからお芝居そのものはもう少し短いでしょうが、この公演を通しでみるのはしんどいですね。
昔の人たち(江戸時代?それとも戦前?)のようにごひいきの出演する演目だけをチョイスして見るというのがこの公演の見方なのかも。と思ってしまいました。
3階席で見たときはその傾向が如実に・・といっても3階の前方だけでしたけど。
今回高額な1階1等席と3階席で観劇しました。

これがまた見たくていった出演者昼夜ともに30分も出ない。
夜の部に至っては台詞もない!!っが、やっぱり見て満足。たりな~~いっていいたいところだけど、出る公演では出るんだし、ここでは少ない出番を印象的に!!って
まさに落語もなっている『中村仲蔵』の五段目の斧定九郎一役だけっていうのにつながるのかもしれませんね。

個人的にはほんとすくない!って思ってしまうわけですが、
南座顔見世といえば、片岡仁左衛門ありき!!で
どの方がでても京都での片岡仁左衛門人気はすごい!!といわれてますが、
今年はその片岡仁左衛門さんが出演されてません。ここも残念なろころでしたが、
ちょうど行ったときに孝太郎さんのツイッターだったでしょうか、仁左衛門さんが退院されたとあって
まずはよかったよかったという思いです。

またいつもだと東西合同という南座今年は東は、沢瀉屋がメインとなり、ほかに東側出演者は、
梅玉さん、松緑さん、亀寿さん。ということと仁左衛門さんの休演もあり梅玉さんが今回は大活躍。
夜の部においては、梅玉祭りか?ってくらい5演目中3演目メインでご出演。
御浜御殿綱豊卿、黒塚、児雷也。梅玉ご贔屓にはたまりませんよね。
これだから歌舞伎というのは、面白いもんです。
出るとき人はでるし、でないときは・・ほんとでない(笑)

そんな夜の部「御浜御殿綱豊卿」は富森助右衛門に中車さんが出演する狂言です。
今までにも何回か見ていますが、狂言というよりこれじゃやはり演目なのかも。っと
綱豊卿の富森助右衛門ってこんなだったけ?と思うところが・・・。

襲名向上には、猿之助と中車そして藤十郎の3名。すっきりしてればいいのですが
なんとなく襲名のお二人より藤十郎さんがなんとなくお疲れ気味か?って見えてしまったのです。

傾城梅川で踊られた藤十郎さんが、なにか元気がないように思えて、やっと踊ってるように見えてしまったのは
梅川だからといえばそうなにかもと思うほど、これから心中する二人の力のなさ切なさの現れかとも見えますがなにか
無理してませんか??って心配になってしまいました。

それからすると梅玉さんの綱豊卿も仁左衛門とは違った大きさのあるかんじであり、黒塚の阿闍梨祐慶もよかったです。
その黒塚。う~~ん。以前みた市川右近の踊りのほうが好きだなと今回ますます思ったのです。
猿之助の老女はいいのですが、後シテの安達原の鬼女になってからは・・「舞う」といよりショー仕立て感がつよく、私はあまり好きでありません。
きっとそのほうが、シーアップ的にはいいのかもなんですけどね。

そして切りは「児雷也」長くなくあっという間の狂言。
最初の笑也演じる妖婦越路実は綱手と梅玉演じる児雷也実は尾形弘行の二人の出会いはなんとも微笑ましく一番見やすかった場面かもと。
そしてその後、だんまりでみせる児雷也。
カエル君の活躍も面白くなにか切りでなく「序幕」でみたかったかもと思いながら南座を出た私です。

翌日には10時半の序幕「厳島招檜」という77年ぶりの上演となる珍しい演目だそうです。
これもみるとまさに「序幕』向き。
そして改めて思うと一番東西合同という歌舞伎らしかったのかも。
出演者は大物感はないのですが、しっかりとした舞台でまとまっていました。
次に「道行旅路の嫁入」
時蔵、梅枝の親子競演舞踊。これはいつか東京でみたいかも。
「ぢいさんばあさん」これに中車さんが出演されたのですが、これもまたちょっと独特な雰囲気。
美濃部伊織の中車さんに伊織妻るんが扇雀さんだたからかな?とも。
森鴎外原作の新作歌舞伎というのを改めて思い出しました
ところで、この舞台で伊織が、誤って右近下演じる嶋甚右衛門を切ってしまったところの背景が
今までは、京都の鴨川納涼床だったように思いますが、季節からでしょうか、料亭屋敷の中になっていたのは。

ほかにも見慣れた景色と違っていたことがあったのですが、忘れてしまいました。
たいしたことではなかったのでしょう。




すでに見てから1週間。
またおいおいい書き足すかも、修正訂正するかも・・・ということで、今終わります。


十二月大歌舞伎 仮名手本忠臣蔵 夜の部

2013年12月02日 | 歌舞伎
今年も最後の月12月になってしまいました。
先日仕事帰り銀座に取り置きしてもらった本を取りにでかけて、
銀座の明るかったこと。
日本もあっというまに派手になりましたねえ(笑)
クリスマスイルミネーション!!いくらLEDで節電出来てても
昨年は、ここまで派手ではなかったよね。って思うのですが。
今年はやはり景気が良くなっているのでしょうか?
私の身近はまったくそんな感じはないんですけどね。

そして日本の、年末は、忠臣蔵??
って思うのは、歌舞伎を見てるからってことなのかもしれませんが、
クリスマスデコレーションの一方、忠臣蔵が眼に入ってしまう今日この頃。

先月に続き歌舞伎座は再び「仮名手本忠臣蔵」の通し
ます、初日の夜の部に行ってきました。
初日だから?かもですが、同じ場面をみてて、今月はう~んやっぱり....。
山崎街道から、はじまって、まず五段目、六段目
先月の菊五郎、松緑断然よかったなあ。って思ってしまった私。
染五郎は綺麗で容姿は、これぞ「勘平さん!!」だけどさ。
まだもたもたしてる。力は入りすぎてる。初日だものね。って
他の役については、一文字屋のお才さんの萬次郎だけが先月よりよかったかも。

見たのは3等席の3階ですが、今月は、大歌舞伎でなく花形値段でいいんじゃない?というのが最初の幕までの感想。
それを見事に覆してくれたのが玉三郎の「おかる」でした。
やっぱりこの方すごい!!流石!!
容姿の美しさダントツ!!さらに細かな身のこなし方、小物の使い方などすべて技ですね。
さらには、海老蔵と30近く違っても妹にみえるんだからすごい!!
控えめにしてるのに華があるおかる! 将門の時とはまったく違う表情を見せていただきました。
この七段目だけで、眼福、眼福!!

一緒の母、「これで昼の部の道行がさらに楽しみになったわ。」っと。
今回海老蔵が出演ってことで、とにかくチケット買わなくちゃ!、母の元気の素初日を買ったのです。

先月千穐楽の夜の部をみて今月初日の昼を見て、
比べちゃ酷だよね。と思ってしまうこと多々でしたが、玉三郎はとにかく別格でした。

比べてしまった中であえて、申し上げてしまうと今回2役演じていた獅童。
先月少ない出演ながら松緑の見せた斧定九郎 錦之助が見せた小林平八郎。
それぞれの好印象、インパクト大!に比べると、軽いよなあ。
単なる悪役、敵役で印象うすすぎ!!
さらにこの小林にむかった竹森喜多八の松也。
母の弁をかりるなら、
「「1.2.さ~ん!!」のさ~ん(3)! に手を伸ばして声を出してるだけで殺陣になってないわよ」
なんですよね。
歌舞伎以外の舞台ならあれでもいいでしょうけど、頑張ってもらわないと。
先月の小林平八郎と竹森喜多八がよかっただけに
ここのところは薄っぺらさをとくに感じてしまったものですから。

今回、先月との段取りの違いもあってそれはそれで楽しくもあり、先月と今月どっちが好きか?っていえば、
今は、まだまだ先月!!って言ってしまう私です。

歌舞伎座 吉例顔見世大歌舞伎

2013年11月25日 | 歌舞伎
本日千穐楽。
夜の部に行ってきました。3階席。
今月は、なんともリラックス。歌舞伎見てるなって自分に満足してしまってるのだけれど、
今日は3階や1階席で外国からのお客さんでしょういか?
それとも日本にいる外国の方でしょうか?
日本人じゃないってお客さんを多く見かけました。
以前だと観光客のl団体で途中でかえってしまうという方が多かったですが、今日は最後までいたような。

「忠臣蔵」って日本なんでしょうか?
バレエでもフランス人の故モーリス・ベジャール氏が「仮名手本忠臣蔵」を基に創作したバレエ「ザ・カブキ」がありますよね。
日本人ならではなんでしょうか?

大星由良之助が、主役?でも五段目や六段目は早野勘平が主役だよね。っと
吉右衛門も菊五郎もたっぷりな芝居。大きいなあと。
今月は、福助が途中で休演。今日、芝雀の遊女おかるをみました。
今月はじめにみたおかるとずいぶんと違う古風な印象。
嫌いじゃないし好きなおかるだったのですが、兄の平右衛門の梅玉コンビ。
なにかまったるく思えてしまったのは、福助のインパクトが強かったのか?
それともこのコンビだとまったりさが出過ぎるのかちょいっと重たくなっているようにかんじていました。

とかなんとかいっても見たかったのが斧定九郎の松緑だったりして。
また小林平八郎の錦之助もで、殺されるほうが見たいとは(笑)

ちなみに昼の部は、なんであの道行が切りにくるのかなあ?ってくらいに、
今月は吉右衛門の表門城明渡し大星由良之助のラストがじ~んと胸にきて仁左衛門で見てみたかった気もしましたが、
またの楽しみにのこして、
23日昼をみてこの表門城明渡しで歌舞伎座をでてしまった私です。

来月はどうなるのでしょう?
チケットの売れ方は、11月以上に売れてるようで、花形?いえいえ幸四郎や玉三郎人気?
さだかではありませんが、ちがった 仮名手本忠臣蔵になっているのかも

最後に千穐楽のハプニング。山崎街道はじまって、浅葱幕が落ちず。慌てただろうなあ。大道具さん??