何気に几帳面な私です。
「1」があるなら「2」もある。
「ヌンチャクと私、1」があるなら「ヌンチャクと私、2」もある。
高校生の頃、地元に「まさパート2」というレコード屋がありました。
地元にはレコード屋はそこしかなく、何度も通い予約したりポスターをねだったりしていました。
そしてふと「おじちゃん、まさパート2があるならパート1はどこにあるの?」
‥‥間‥‥
おじちゃんは寂しそうに目を伏せた‥‥ような気がしました。
そんなことはどうでもいいです。
ヌンチャクと私、1のあらすじ
私はブルースリーのヌンチャクさばきに憧れるがあまり、自作するという黒歴史を持っていたとブログにて告白。
そして私のことを好きだという奇特な男子から、旅行の土産にファンシーなヌンチャクを貰ったという話の続きです。
布製の柔らかい練習用のヌンチャクは、私と弟にとってヌンチャクさばきの素晴らしい道具となりました。
いやしかし、2人とも飽きっぽい性格がゆえ少しずつ放置するようになってしまい‥
というのも当時はテンションを保つための動画もなく、ビデオや本も持っていなかったのも原因だったかもしれません…
単に飽きただけです。
そして数年後‥‥
私には彼氏がいました。
彼も奇特な男でした。
初めて彼の家に遊びに行った時‥ドキドキじゃないですか?
そういうシチュエーションって。
彼1人の家ですよ!!
しかし最初のお茶とか飲み物が出てくるタイミングで、彼はラーメンを出してきました。
もちろん彼の家がラーメン屋を営んでるとか、彼がラーメン職人を目指してるとかそういう事は一切ないのです。
証拠に「ラーメン屋の出前の際に、返してないであろう丼」に入ったガチのインスタントラーメンでした。
もちろん具はなし。
そして「早く伸びるから食え」とロマンチックなことを言われました。
そんなロマンチックな時間が流れるなか、ふと目をやると‥‥‥!!!
ヌンチャクが!!!
私は思わす握りしめ、彼につめよりました。
そうそれは自作だったのです。
私の小学生低学年レベルの自作ではないです。
ちょうどいい塩梅の丸い棒に金具を取り付け、鎖でつながっているというシロモノ。使い込んでいたのか色もいい感じだったのです。
彼はホームセンターで棒を購入し切断。
ヤスリをかけて磨き上げ、万引きした金具で鎖をつないだということでした。
万引きは置いといて。
彼の家にはブルースリーのビデオ、大百科が数冊‥彼もブルースリーのファンだったのです!
そしてブルーワーカー、ちゃっちいパンチングマシーン、握力鍛えるやつ、8キロのバーベル、足首につける変な重り等、数々の筋トレグッズを保持していました。
どんだけ憧れてんだか?鍛えたいんだか?勘違いしてるんだか?
……まあ憧れてることは確かなようでした。
私は彼のヌンチャクさばきが見たく、ねだったところ「待ってましたか」と言わんばかり、ヌンチャクさばきを披露してくれました。
もちろん最後のキメ顔も忘れてないです。
アヒャー!!!
アチョー!ホアッ!ホアッ!アー!とかヌンチャク以外の色々な技も披露してくれ、最後の敵を踏んでとどめをさすシーンの顔マネも披露。
言葉にならない叫びをあげておりました‥‥
そして数年後、気づくと私は彼と結婚していました。
彼はいきなり腕立てをするところなどは、昔と変わりありません。
DVDを見ながら奇声をあげるところも、ほぼ変わっていません。
そして私は大人になって
「ブルースリーが映画で、そこまでヌンチャクを使ってるシーンがなかったこと」
「数々ある映画は、ツッコミどころが満載のいろんな意味で面白い映画」
だったということに気づいたのでした。
ヌンチャクと私の歴史は異常に薄っぺらいものだと、こうやって文章にすると本当によくわかります。
でも新しくできた友達からきた、年賀状がなぜか「ブルースリーのポストカード」だったりするあたり、薄っぺらいブルースリーオーラが出ていたのかもしれません。
まあ、それもよしとします。
おしまい
「1」があるなら「2」もある。
「ヌンチャクと私、1」があるなら「ヌンチャクと私、2」もある。
高校生の頃、地元に「まさパート2」というレコード屋がありました。
地元にはレコード屋はそこしかなく、何度も通い予約したりポスターをねだったりしていました。
そしてふと「おじちゃん、まさパート2があるならパート1はどこにあるの?」
‥‥間‥‥
おじちゃんは寂しそうに目を伏せた‥‥ような気がしました。
そんなことはどうでもいいです。
ヌンチャクと私、1のあらすじ
私はブルースリーのヌンチャクさばきに憧れるがあまり、自作するという黒歴史を持っていたとブログにて告白。
そして私のことを好きだという奇特な男子から、旅行の土産にファンシーなヌンチャクを貰ったという話の続きです。
布製の柔らかい練習用のヌンチャクは、私と弟にとってヌンチャクさばきの素晴らしい道具となりました。
いやしかし、2人とも飽きっぽい性格がゆえ少しずつ放置するようになってしまい‥
というのも当時はテンションを保つための動画もなく、ビデオや本も持っていなかったのも原因だったかもしれません…
単に飽きただけです。
そして数年後‥‥
私には彼氏がいました。
彼も奇特な男でした。
初めて彼の家に遊びに行った時‥ドキドキじゃないですか?
そういうシチュエーションって。
彼1人の家ですよ!!
しかし最初のお茶とか飲み物が出てくるタイミングで、彼はラーメンを出してきました。
もちろん彼の家がラーメン屋を営んでるとか、彼がラーメン職人を目指してるとかそういう事は一切ないのです。
証拠に「ラーメン屋の出前の際に、返してないであろう丼」に入ったガチのインスタントラーメンでした。
もちろん具はなし。
そして「早く伸びるから食え」とロマンチックなことを言われました。
そんなロマンチックな時間が流れるなか、ふと目をやると‥‥‥!!!
ヌンチャクが!!!
私は思わす握りしめ、彼につめよりました。
そうそれは自作だったのです。
私の小学生低学年レベルの自作ではないです。
ちょうどいい塩梅の丸い棒に金具を取り付け、鎖でつながっているというシロモノ。使い込んでいたのか色もいい感じだったのです。
彼はホームセンターで棒を購入し切断。
ヤスリをかけて磨き上げ、万引きした金具で鎖をつないだということでした。
万引きは置いといて。
彼の家にはブルースリーのビデオ、大百科が数冊‥彼もブルースリーのファンだったのです!
そしてブルーワーカー、ちゃっちいパンチングマシーン、握力鍛えるやつ、8キロのバーベル、足首につける変な重り等、数々の筋トレグッズを保持していました。
どんだけ憧れてんだか?鍛えたいんだか?勘違いしてるんだか?
……まあ憧れてることは確かなようでした。
私は彼のヌンチャクさばきが見たく、ねだったところ「待ってましたか」と言わんばかり、ヌンチャクさばきを披露してくれました。
もちろん最後のキメ顔も忘れてないです。
アヒャー!!!
アチョー!ホアッ!ホアッ!アー!とかヌンチャク以外の色々な技も披露してくれ、最後の敵を踏んでとどめをさすシーンの顔マネも披露。
言葉にならない叫びをあげておりました‥‥
そして数年後、気づくと私は彼と結婚していました。
彼はいきなり腕立てをするところなどは、昔と変わりありません。
DVDを見ながら奇声をあげるところも、ほぼ変わっていません。
そして私は大人になって
「ブルースリーが映画で、そこまでヌンチャクを使ってるシーンがなかったこと」
「数々ある映画は、ツッコミどころが満載のいろんな意味で面白い映画」
だったということに気づいたのでした。
ヌンチャクと私の歴史は異常に薄っぺらいものだと、こうやって文章にすると本当によくわかります。
でも新しくできた友達からきた、年賀状がなぜか「ブルースリーのポストカード」だったりするあたり、薄っぺらいブルースリーオーラが出ていたのかもしれません。
まあ、それもよしとします。
おしまい