なめくじ生活からの脱出

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リリック(歌詞)に学ぶ、フラワーカンパニーズ編

2018年01月09日 | Webライターへの道
私は普段、日本のロックやパンクをいつも聞いています。

昨年ある日本語ヒップホップのライブに、行く機会がありました。
そこから日本語のラップも面白いなぁと思うようになり、ほんの少し聞くようになりました。

今までヒップホップといえば「YO!-YO!」のイメージしかなかったのですが、日本語のラップというのは「意味がわかる」ということで全く別物だと感じました。

とくにリリック(歌詞)の長さが(多さ)がすごい。

普段聞いてる曲の比じゃないです。

意味のある言葉を繋げて、韻を踏んで聞いている人を引き込むという難解なことを、さりげなくやってのけています。

見た目はクールにしてるけど、裏では必死こいてリリックを考えて、必死こいて覚えてるというギャップもおもしろく感じます。

そういうボキャブラリーが豊富な人は本当に尊敬します。

たくさん本を読む人?のほほん生きている人には感じない体験や、苦労をしてきた人?感性がすごい人?天才?
案外、私みたいな凡人だったりして…だとしたら嬉しい(笑)


私の好きな曲の基準は「歌詞のよさ」が占める割合というのがすごくて、歌詞に薄っぺらさが見えると冷めてしまいます。
まだ全然意味のわからない歌詞の方がマシと思うくらいです。
ありきたりな言葉は響きません。


例えばフラワーカンパニーズというバンドの曲の歌詞で
「生きててよかった」
という言葉がありました。

私はどっかで聞いたことあるような、たまに見つかる言葉だと感じました。

でも

生きててよかった
生きててよかった
生きててよかった
そんな夜を探してる

と聞いた時に
ガビーーン!!と感じました。

「そんな夜を探してる」

この一文でよく聞くであろう「生きててよかった」が深く感じたわけです。

「生きててよかった」だけなら、苦悩してきた人や苦労してきた人が感じた過去形だと思いました。

「そんな夜を探してる」と加わっただけで、今を模索している現在進行形に変わった気がしたのです。

そのあたりに、私の心が響きました。


その曲を初めて聞いた時、パソコンの前でハラハラと涙が流れたのを覚えています。

その時は「そんな夜」を見つけることができてなかったから…

ちょうど歌詞と同じく、現実に埋もれて全ての事に模索中でした。

でも後に「そんな夜」を幸せなことに見つけることができました。

それは私が、嫁でもなく母でもなく「自分自身」に戻れたことを実感できた夜でした。
自分自身のまま生きていき、死んでいくという事に気づけた夜だったんです。

貴重な体験でした。
今でも鮮明に覚えています。



長いこと生きてるといろいろあります。

もし、あの曲を知らなかったら「そんな夜」があることも気づかなかったかもしれません。
聞いてたとしても「そんな夜」を見つけられないかもしれません。

他人からすると大げさだと思うだろうな…
でもそれが私の世界で、感性です。

なんとなくでも、誰か1人にでも伝わっていると嬉しいです。


感じることだけがすべて
感じたことがすべて
(深夜高速/フラワーカンパニーズより)




深夜高速/フラワーカンパニーズ
https://youtu.be/lmqdtXNDBxs

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2 コメント

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Unknown (Cazorla)
2018-01-14 20:13:30
ことばというかフレーズって前後の関係で変わりますよね。俳句なんてその組み合わせで、突然アートになったり、残る言葉になったり。でもそういうことに気づく、ハルノさんん感性も素敵です。
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Re:Unknown (haruno_nattou)
2018-01-14 23:33:25
コメントありがとうございました!
しかもお褒めの言葉まで…
本当に言葉って不思議ですよね。
俳句も面白いと思います。
少しでも誰かに「何かを残せる言葉」を紡げるようになるのが、私の最大の目標です。
またお暇ならいつでも絡んでやってくださいね。泣いて喜びますので(笑)
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