
突然思いつき、行ってまいりました。
年末、中村屋さんのドキュメンタリーが放送されていました。
勘九郎くんの息子くんたちの可愛さがとても印象に残り、
さらに、先日、香川照之氏のご子息市川團子くんのネットでの紹介記事を読んで、彼の舞台を観てみたいなぁーと漠然と思っていました。
そんな折、
急に友人と女子会を開くことになり、
「なんか観たい映画とか美術館とかない?」という話になった際、思い切って歌舞伎を提案したら、即採用!
運良く、公演日前日にもかかわらずチケットが残っていたため、ラッキー鑑賞です。
お正月だけに、歌舞伎に不案内な私でも
存じ上げている役者さん多し!
ざっくり、俗っぽい紹介の仕方をすると、
松本白鸚翁(松たかこパパ)
芝翫さん(三田寛子ダーリン)
もちろん、旧亀ちゃんの猿之助くんや
いだてん勘九郎くん、
牡丹灯籠七之助さん、
男女蔵さんや笑也さん、
そして、團子くん。
などなど。
初心者としては、お顔がわかる役者さんが出ていると安心感があります。
演目と簡単な感想を。
義経腰越状 五斗三番叟
こちらは、さすがの白鸚さんとしか、言いようがない。
セリフも所作も大変わかりやすく、イヤホンガイドいらず。
御歳77才とは思えない、見事な三番叟を魅せて頂きました。
白鸚翁演じる軍師五斗は、
ライバルの罠で大事の前にお酒をたらふく呑んで泥酔しまうのですが、その酔いっぷりが見事。そして、奴さんとの掛け合いも楽しい。
新年に相応しい楽しい作品。
そして、澤潟十種の内 連獅子。
猿之助さんと團子くん。
あなたたちの体幹はどうなっているんだ!
序盤、手に獅子頭を持って踊る時も、かなり激しい動きなのですが、とにかく美しい。ブレない。スピードと迫力に圧倒されました。
所詮素人目ではありますが、その想像以上のクオリティーに驚き。
楽しい狂言を挟み。
後半のいよいよモフモフの獅子頭を付けての舞は更に迫力あり。
2階の奥からは花道が見切れてしまうのが、残念でした。
2人の息が合う様子は大変気持ちがいい。
フレッシュで切れが美しい連獅子。
紅白のモフモフが回る姿を見ながら、
「我ながらいいお正月だっ!」とほくそ笑んでしまいました。
そして最後は
「鰯賣戀曳網」
三島由紀夫作とのことで、2倍の楽しみ。
勘九郎君は日に日に勘三郎さんに似てきている気がします。
間の取り方とか、立ち居振る舞いとか、私の記憶にある勘三郎さんにそっくり。
ご本人的にはあんまり似てる似てる言われるのは、嬉しくないかしら。
でも、お客様の盛り上がりも似ていて、場内大受けでした。
七之助くん演じる蛍火の美しいことと言ったら。
形容詞見つからず。
所作も色気がありながら、優雅で上品。
そして、なんたって可愛い。
お兄さんとの掛け合いも息がバッチリ合っていてお見事でした。
とってもわかりやすく、楽しい舞台でした。
この日は奇数日なので、次男長三郎くんが、禿役。
御膳からお茶碗が落ちちゃうアクシデントもなんのその。
堂々たる舞台、将来が楽しみです。
実にいいお正月でした。
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