いよいよ本日最終回
毎週楽しみに拝見しておりましたが
今日でおしまいかと思うと寂しい。
こちら。
拝見しました。
大変面白かったです。
脚本家三谷幸喜の頭の中と胸の内を覗かせて頂きました。
「吾妻鏡」からインスパイアされて生み出されたエピソードの数々。
撮影しながらの執筆であるにも関わらず、
見事に繋がる伏線。
パーツがパチパチと繋がる感覚がワクワク感の秘密か。
平知康が井戸に落ちるエピソードから
頼家、全成、呪詛、時政の陰謀にまで繋がっていく想像力が素晴らしい。
最初から仕込もうと思って書いていたわけではなく、種を蒔いていたことに自分でも気づいていないことが多かったというのは驚き。
例えば、髑髏。
猿之助氏演じる文覚が頼朝に持ち込んだ怪しげな髑髏。
当初はこのエピソードだけだったものが、後半実朝を暗殺した公暁の手に渡るまで鎌倉殿の証として存在させたというのはびっくり。
公暁が実朝の首を持ち歩いたという「吾妻鏡」のエピソードからこの髑髏を使うことを思いついたらしい。
また、言葉の端々から演じる俳優、制作スタッフに対するリスペクトの気持ちびんびん伝わってくる。
「力のある俳優さんたちにつまらない台本は渡せないと思っていた」という言葉が印象的。
時政のキャラクターは坂東彌十郎さんが演じてからこそ出来上がったとのこと。
また、キャラクターは自分が今までに観た映画のキャラクターの影響を受けて、こんなキャラクターにしたい!というイメージで書いたものも多いとか。
菅田将暉くん演じる義経は、戦うことだけしか能がないパットン大戦車軍団のパットン将軍のイメージ。
栗原英雄さん演じる大江広元はゴッドファーザーのロバートデュパルというのも面白い。
長丁場だからこそ大作だからこその苦悩も。制作現場でもいろいろ起こるようで
ネットでも話題になっていた
「成長著しい金剛」や
餅でお腹を壊す三浦義村など
ピンチを乗り切って笑いをとったエピソードの紹介も。
想いを込めて愛を込めて作り上げたキャラクターを史実に沿って死なせていかなければならない苦しみも視聴者以上に味わっていらしたご様子も。
自分が親になったことで書けた親子のストーリー、家族の物語がテーマ。
家族で唱える「オンダラクソワカー」の破壊力は今思い出しても凄かった。
どこか面白哀しいのよね、いつも。
というわけで。
最終回じっくり拝見したい。
見逃した方はNHKプラスで。
おすすめです。
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