風の音色

　　　　　若いころ、風の音がキライだった。　ヒュウ　ヒュウと鳴る音色が
　　　　何とももの悲しく耳を塞ぎたくなる。

　　　　　　　　風って何だろうね
　　　　　　　　風って不思議だなあと思う

　　　　　　　　でも
　　　　　　　　風は季節を運んできてくれるから
　　　　　　　　好きになってきた









　　　　　




　　　　　
　　　　　
　　　　
　　　　　　　　

　　　　　　　　
　　　　　　
　　　　　　　　

今、この時を

　　　　　　今日も平凡で
　　　　　　何事もなく
　　　　　　淡々と過ぎていく
　　　
　　　　　　今、この時をも
　　　　　　一瞬たりとて
　　　　　　止まることなく
　　　　　　過去に繰り込まれていく




　　　　　




　　　　　

自分へのご褒美

　　　　自分へのご褒美って
　　　　よく聞くよね
　　　　何かしら自分は、頑張ったからねって
　　　　自己満足の域を超えないのにね

　　　　別にご褒美って言わなくてもいいのにね
　　　　何だか後ろめたさがあるのだろうか
　　　　それとも言い訳にも聞こえなくはないけれど
　　　　それでもやっぱり自分へのご褒美って

　　　　だってその方が気持ちいいんじゃないの
　　　　自分で自分を褒めたてながらの
　　　　お買い物なんて、楽しい
　　　　
　　　　これは自分へのご褒美
　　　　買っちゃった！　ウフフフフ



















　　　　　

独り立つ

　　　　　草原の真っ只中に立つ
　　　　　ひょう　ひょうと風が
　　　　　草を揺さぶる

　　　　　色とりどりの花に目をやると
　　　　　虫が飛び跳ねた
　　　　　シャッターチャンスだ
　　　　　パシャパシャ

　　　　　今、確かなるものが
　　　　　この掌の中にある

　　　　　この時、独り立つ
　　　　　見えるものは
　　　　　明日という希望




　　　　　鶴見緑地
　　　　　









　　　　　

大いに笑おう

　　　　　笑いは癒しだと言う
　　　　　笑う　笑う
　　　　　笑い過ぎて何を笑っているのか
　　　　　忘れてしまった

　　　　　独りで笑うより
　　　　　誰かと笑う方が
　　　　　笑いが高くなる
　　　　　笑う　笑う

　　　　　癒しになっただろうか




　　　　　ダリア