運動会の練習だろうか
応援合戦の声が
風に乗って聴こえてくる
風が伝えてくれる
唸りをあげる風に向かって
唸りをあげてみても始まらない
横からそぉっと見ていることにする
たらったらと たらったらと
押し寄せてくるものを
弾き飛ばし
前に進む
後ろから
たらったらと たらったらと
追いかけてくる
走るのはやめよう
私を追い越せ
たらったらと たらったらと
いつの日にか
いつの日にかと
想いを馳せ
いつの日にか
過ぎてゆく
人生とはこんなもんだと
達観した振りをするものの
悔しさと
諦めが入り混じって
目の前から去っていく
夕方から
急に冷え冷えとした
風が吹く
まるで秋みたい
いやいや
秋の到来ですよ
そうでしたか、すっかり秋の風を
忘れておりました
秋さまのおな~り~
ようこそ おいでやす
お待ち致しておりました
ごゆるりと 存分に