秋の風を纏いながら
緩やかな坂道を登る
目に優しい緑の樹々
右側には水の流れるせせらぎの音
風が揺らす葉音
名も知らない鳥の鳴き声
人の喋る雑音
体の中に溜め込んでいるもの
と
ごちゃ混ぜりあい
黙々と
滝を目指して
歩く
大阪府 箕面
ざわついた夏が去り
いつしか
秋になり
今は
晩秋か
初冬か
見分けられぬ
境目に入り込んでいる
宝塚ダリア園
柿の皮をむく
途切れなく
皮をむく
その手が
秋を呼び込んでいる
鶴見緑地公園
なが〜い
長い
夏が
終わりを告げると
コスモスが
出番だと
喜びを
隠しきれずに
大きく
揺れている
鶴見緑地公園