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11月3日投開票の米大統領選まで3カ月に迫った。世論調査で劣勢に立つ共和党の現職トランプ大統領は新型コロナウイルスの感染再拡大で、戦術の修正を迫られている。民主党のバイデン前副大統領も支持者の熱気は乏しい。攻防は大詰めにさしかかる。「私が大統領になって急進左派によるエネルギー産業の労働者への攻撃を止めた」。7月29日、トランプ氏は南部テキサス州にある石油・ガス採掘会社を訪れ、エネルギー業界に厳しい環境規制を重視している民主党をこう攻撃した。
米選挙分析サイト、ファイブ・サーティー・エイト(1日時点、主要な世論調査の平均)によると、過去40年の大統領選で共和党候補が負けたことのない同州でトランプ氏はバイデン氏にまさかのリードを許す。コロナ危機前はトランプ氏が優位だった。本来なら他の激戦州に力を割きたい中でのテキサス訪問は、同氏の苦境を象徴する。(以下小見出しと抜粋)
■選挙戦を見直し
バイデン氏の全米支持率のリードは8.3ポイント。新型コロナと黒人暴行死抗議デモへの対処の不手際が響き、6月中旬以降の差は8~9ポイント台と過去最大の水準で推移する。特に今回の大統領選を左右すると目されている中西部ミシガンや南部フロリダなど激戦6州は同ノースカロライナを除いてコロナ危機前と比べてバイデン氏がリードを広げたり、逆転したりした。
■党内から圧力
姿勢を相次ぎ修正した背景には、下げ止まらない支持率の低下に危機感を募らせた与党・共和党からの圧力がある。「経済活動を続けたいならマスクを着けることだ」(マッカーシー下院院内総務)。共和党大会への欠席を公言する連邦議員も相次ぎ、トランプ氏に再考を迫った。「彼は子どもに『やってはいけない』と教えていることをやる」。バイデン氏は7月31日のバーチャル資金集めのイベントでトランプ氏を批判した。「敵失」で優位に立つ同氏には余裕も漂う。ネックは支持者の熱気の乏しさだ。ノーポス教授は候補者を絞り込む党内の予備選で圧勝するほど支持者の熱意が高いとみなす。選挙戦の早い段階で党内の支持をまとめた候補者が勝利しやすいという考え方だ。バイデン氏は2月に始まった民主党予備選の序盤1、2戦で4位、5位と低迷し、初勝利は4戦目になってからだった。
(*日経 記事より)図も
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