市況
■株大幅反発(22945)「新型コロナウイルスのワクチン開発を背景に、経済活動が本格的に再開できるとの期待感が高まった。短期勢を中心に投資心理が改善し、高値圏で推移した。米バイオ製薬モデルナの治験で、45人の被験者全員に抗体が確認されたと同社が発表。近くワクチンが開発されるのではとの思惑から米ダウ工業株30種平均の先物が大幅高になるなど、投資家にとってリスクを取りやすい環境になった。投資心理の改善の度合いは大きかった。トランプ米大統領が中国の金融機関への制裁が可能になる香港自治法に署名したほか、上海総合指数が一時2%下落したことなど、売りの手掛かりにされかねない材料はすべて飲み込まれた。もっとも買い材料には乏しく、高値警戒感も強まった。前日比で400円高、2万3000円に迫る場面では利益確定の売りに押された。東証1部の売買代金は概算で2兆2092億円。売買高は12億4571万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1860と、全体の86%を占めた。値下がりは260、変わらずは51銘柄だった。」■債券よこばい(利回り0.020%)「株高で債券には売りだが、新型コロナの感染拡大で日銀の緩和的な金融政策が長引くとの見方が根強いうえ、日本時間15日の取引で米長期金利の上昇が一服すると、中長期債を中心に持ち高調整の買いが入った。超長期債の利回りは上昇(価格は下落)した。新発30年物国債の利回りは前日比0.010%高い0.600%、新発40年債利回りは同0.015%高い0.645%で推移。日銀は15日まで開いた金融政策決定会合で大規模な金融緩和策の維持を決めた。市場予想に沿った結果で債券相場の反応は限られたが、「黒田東彦総裁が記者会見で利回り上昇を容認する姿勢を示すかもしれないため、超長期債には押し目買いが入りにくい」
(為替)円は106.94-107.31のレンジ。ユーロが続伸、対ドルでは一時1ユーロが1.1444ドル近辺まで、17時時点は1ユーロ=1.1435~36ドル 対円:1ユーロ=122円38~39銭。
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